ウクライナでの敗北を認めざるを得ないところまで追い込まれた欧米 / ウクライナ大統領府の元長官顧問、アレクセイ・アレストビッチ氏は来年春に予定されている大統領選への出馬を表明

竹下雅敏氏からの情報です。
 11月16日のウォールストリート・ジャーナル『ロシアの敗北についての魔法のような考えを終わらせる時が来た』In Deepさんが翻訳しています。
 ウォールストリート・ジャーナルの記事は、殆ど中身のない低レベルのものですが、“待望されていたウクライナの反撃は、キエフ政権に強力な交渉力を与えるほどの突破口を開くには至っていない。…逆説的だが、6月のエフゲニー・プリゴージンの反乱失敗後、プーチン大統領の権力掌握は強化された。戦争に対する国民の支持は依然として堅固であり、プーチン大統領に対するエリート層の支持は崩壊していない。一方、対ロシア制裁と輸出規制は、プーチン大統領の戦争遂行を妨げるものではなく、予想よりもはるかに障壁は少なかった”と記しています。
 In Deepさんは、“これまで、「対ロシア制裁でロシア経済はボロボロになっている」とか、「プーチン大統領はロシア国内で孤立していて、クーデターが近い」とか、「ウクライナの反撃は成功し続けている」とか、まあ、そういうような、この1年半など、西側のメジャー報道が続けてきた「魔法のような考え」は明らかに間違っていたと述べている記事でした”と書いています。
 時事ブログでは当初から、ロシアとウクライナの戦いはロシアの圧勝であり、これは善と悪の戦いであると言ってきました。もちろん、悪はウクライナです。それはイスラエルが極悪なのと同様です。In Deepさんは、“最近は、欧米のメジャーメディアの「報道の方向」がやや変化している感じはします”と言っていますが、ウクライナでの敗北を認めざるを得ないところまで追い込まれたということでしょう。
 元情報将校で、ドナルド・トランプの2020年選挙キャンペーン諮問委員会のメンバーであったアンソニー・シェイファー氏は、“ウクライナ敗退が現実となり嘘が隠せなくなった。…ネオコン連中は、プーチンをプリゴジンに替えれば目的が達せられると考えていた。…ゼレンスキーの賞味期限は終わった”と言っています。
 6月25日の記事で、“プリゴジン氏の「武装クーデター」は本気だった”と考えていること、6月27日の記事で、“「プリゴジンの乱」がプリゴジン氏とプーチン大統領によって計画された「欺瞞作戦」であったなら、「亡くなったパイロットたちの勇気と犠牲」は全く必要がなかった”とコメントし、「プリゴジンが、プーチン大統領暗殺を任務とするCIAの諜報員であることが明らかになった」という決定的な情報を紹介しました。
 アンソニー・シェイファー氏も、「プリゴジンの乱」はネオコン連中の仕業だと見ているようです。
 “続きはこちらから”をご覧ください。ウクライナ大統領府の元長官顧問、アレクセイ・アレストビッチ氏は来年春に予定されている大統領選への出馬を表明し、「我々は彼を打倒しなければならない。私は将軍たちの支持を得ている」と言っているようです。
 「11月15日水曜日、ウィリアム・バーンズCIA長官がキエフを訪問する予定」という情報がありました。この情報源のツイートは、“バイデン政権は軍事援助と財政援助の栓を閉めるだろう”と予測しています。
 ロシアのRT『ゼレンスキー氏、新たな「マイダン」を懸念 – ブルームバーグ』には、“ゼレンスキーがウクライナと同盟国の諜報機関から、市民社会の亀裂を利用し、暴動を煽ることを意図した「内部では『マイダン3』と呼ばれる偽情報計画」について警告する情報を受け取った”とあり、ゼレンスキー大統領は、様々な情報機関からこの作戦について知らされており、「現在、彼はロシアが国内の混乱と分裂を引き起こし、政権を倒そうとしていると考えている」ということです。
 ゼレンスキー退場の時期が近付いたというわけですが、ウクライナで混乱を起こし、それをロシアの仕業にする計画があるのかも知れません。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)






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ウクライナの元・大統領府顧問 大統領選へ出馬表明 現職ゼレンスキー氏も意欲
引用元)
画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
(中略)
ウクライナ大統領府の元長官顧問、アレクセイ・アレストビッチ氏は1日、ウクライナメディアに2024年3月の大統領選に「出馬する」と答えた。

アレストビッチ氏はゼレンスキー政権の高官でしたが、2023年1月に、ウクライナ東部ドニプロへのミサイル攻撃をめぐる失言で、辞任している。

アレストビッチ氏は自身のSNSで前線での戦略的防衛や予備役の積極的な訓練、動員ローテーションの導入などの軍事政策のほか、経済、教育など14項目の改革案を発表。
(中略)
ウクライナの大統領選をめぐっては、現職のゼレンスキー氏が出馬の意欲を示している。

しかし、戒厳令が出ている現在のウクライナでは、大統領選は禁止されていて、実施するには、法改正が必要。
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配信元)

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アレストビッチ氏「ゼレンスキー氏は能力の限界に達しており、変化が必要だ」

アレストビッチ氏は国際舞台に上がり、西側諸国のパートナーたちの前でゼレンスキーの信用を激しく失墜させている。

スペイン『エル・ムンド』紙とのインタビューで、アレストビッチ氏は、批判の高まりによって大統領の演説がますます感情的なトーンになっていることを指摘した。

政治路線の決定的な転換が必要だ。彼の政策は、主に反攻に失敗したために効果がない。西側諸国の援助は悪用されている。

✔大統領と軍の間には対立がある。最高司令官が戦争と勝利の見通しについて一方的に語り、大統領はまったく違うことを伝えるという状況にある。これは異常な状況だ

✔ゼレンスキーはチームの一員としてプレーすることはできない。ウクライナがEUとNATOの一員になることを望むなら、我々はチームプレーヤーとして行動しなければならない。

✔ゼレンスキーはバフムートに多大な関心と資源を注いだ。

✔必要なのは信頼であり、抑圧ではない。鍵となるのは、教育同様、ウクライナ語でなければならない。スペイン語、ロシア語、ブルガリア語で本を出版したいのであれば、わが国にはその自由がなければならない。

✔ロシアはまだ空を支配しているので、西側からの援助がもっと必要だ。

✔もしウクライナが負ければ、それが何を意味するかを西側諸国は知っている。

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イーロン・マスクはゼレンスキーを肉屋と呼んだ: 

「ザルジニーは間違いなく国民の命を大切にする人だと思う。そして、何が起こっているのかを冷静に見ている。ゼレンスキーは長い間、肉屋の現実の中で生きてきた。その現実は現実と一致していない。」

実際、ゼレンスキーは肉屋よりもずっとひどい。ゼレンスキーは残酷にも合法的に自国民を殺戮しているのだ。

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ウクライナ警察によると、アレストヴィチに対する刑事事件が開始された。

捜査当局は、ウクライナ刑法第383条第1項に基づき、故意に犯罪を虚偽報告したとして刑事事件を起こした。

これが、ゼレンスキー政権を批判しようとする人々に対するゼレンスキー政権の対処法である。

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