脱税と違法な銃の購入で有罪判決を受けた息子ハンター・バイデンを恩赦したジョー・バイデンと、脱税などで有罪判決を受けた長女イバンカ氏の義理の父親、チャールズ・クシュナー氏に恩赦を与えていたドナルド・トランプ

竹下雅敏氏からの情報です。
 「退任するジョー・バイデン大統領が、脱税と違法な銃の購入で有罪判決を受けた息子ハンター・バイデンを恩赦した」という驚くべきニュースです。人間はここまで睾丸母乳、いや厚顔無恥になれるものなのかと驚きました。
 息子の罪を恩赦できるなら、大統領は自分自身の罪も恩赦出来るのではないかと思いましたが、『バイデン氏、息子の減刑に大統領権限を使うことはないと言明』というBBCの記事によれば、“大統領が自らにも恩赦を与えられるのかどうかは、憲法学者の間でも見解が分かれている。もしドナルド・トランプ前大統領が11月の大統領選挙で勝利し、なおかつ連邦裁判所で審理される2件の刑事事件のいずれかで有罪とされた場合、自身に恩赦を与えようとする最初の大統領になるかもしれない。”とあります。
 RTの記事によれば、そのドナルド・トランプは、ジョー・バイデンが息子のハンター・バイデンを恩赦したことについて、「なんという司法の乱用と誤りだ!」と言っています。また、トランプのスポークスマン、スティーブン・チャン氏は「司法制度は修正され、すべての米国人のために適正手続きが回復されなければならない。これはまさに、米国民の圧倒的な支持を得てホワイトハウスに戻ったトランプ大統領が行うことだ」と言っています。
 しかしNHKの報道によると、“そのトランプ氏も大統領として1期目の任期を終える前の2020年12月…脱税などで有罪判決を受けた長女イバンカ氏の義理の父親、チャールズ・クシュナー氏にも恩赦を与えていました”ということです。
 ドナルド・トランプは、駐フランス米国大使にチャールズ・クシュナーを指名しています。現在70歳のチャールズ・クシュナーは、2004年に18件の脱税、証人買収、違法な選挙献金などの罪で懲役2年の判決を受け服役しています。
 証人買収の罪状は、チャールズ・クシュナーが認めた卑劣なもので、選挙資金調査で連邦捜査官に協力していた義弟を誘惑するために売春婦を雇い、その様子をビデオに撮って妹である義弟の妻に送り、自分に不利な証言をさせないように仕向けたのです。
 司法制度の回復が、ホワイトハウスに戻ったトランプにできるとは到底思えませんね。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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トランプ氏、ハンター・バイデンの「衝撃的な」恩赦を非難
転載元)
退任する米国大統領は、息子のために介入しないという公約を撤回した。

画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
2024年2月28日、ワシントンD.C.にて、米大統領ジョー・バイデンの息子ハンター・バイデンが、米議会での証言に出席。 © Samuel Corum / Getty Images

ドナルド・トランプ次期米大統領と共和党議員らは、退任するジョー・バイデン大統領が、脱税と違法な銃の購入で有罪判決を受けた息子ハンター・バイデン氏を恩赦したことを激しく非難した。両事件の判決は今月予定されていた。

息子の事件には介入しないと公言していたにもかかわらず、大統領は約束を反故にし、日曜の夜に恩赦を発表した。大統領は有罪判決を「不当な判決」と呼び、ハンター・バイデン氏が大統領とのつながりゆえに「標的にされた」と主張した。

ホワイトハウスの声明によると、恩赦は2014年1月1日から2024年12月1日までの間に犯された、または犯された可能性のあるすべての犯罪に適用される。この期間には、中国とウクライナでの違法とされる商取引の際にハンター・バイデン氏が父親の「運び屋」として行動したという共和党による非難も含まれる。大統領と息子はこれらの主張を否定している。

バイデン政権が政治的動機に基づく訴追を行っていると長らく非難してきた共和党は、恩赦を非難した。

「トランプ大統領に対する魔女狩りの失敗は、民主党が支配する司法省やその他の過激な検察官が司法制度を武器にしているという罪を犯していることを証明した」と、トランプ大統領のスポークスマン、スティーブン・チャンは声明で述べた。

「司法制度は修正され、すべての米国人のために適正手続きが回復されなければならない。これはまさに、米国民の圧倒的な支持を得てホワイトハウスに戻ったトランプ大統領が行うことだ」と、同氏は付け加えた。

トランプ氏は大統領の息子に対する扱いを、2020年の大統領選挙の結果を覆そうと2021年1月6日に米国議会議事堂を襲撃した自身の支持者に対する訴追と比較した。「ジョーがハンターに与えた恩赦の中に1月6日の事件で何年も投獄されている人質は含まれているのだろうか? なんという司法の乱用と誤りだ!」とトランプ氏はトゥルース・ソーシャルに書いた。

議会の共和党幹部の多くは愕然とし、チャック・グラスリー上院議員はバイデン氏の決定に「衝撃を受けた」と述べた。

「この恩赦は、ハンターが犯罪者であることをジョー・バイデンが認めたものだ」と、マージョリー・テイラー・グリーン下院議員はXに書き込んだ。アンディ・ビッグス下院議員は、「ジョー・バイデンはアメリカ史上最も腐敗した大統領の一人として記憶されるだろう」と主張した。

「これは法の支配に対するとんでもない乱用だ。すべては、アクセスと影響力を売るバイデン家のビジネスを守るためだ」と、ジョシュ・ホーリー上院議員はXに書いた。

共和党が多数派を占める下院監視・説明責任委員会は声明を発表し、「ジョー・バイデンの前例のない権力の乱用は、米国大統領の名誉に汚点を残した」と述べた。

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