シリアの政変はカバール側ではなく惑星解放同盟が仕掛けたものだった / 『惑星解放同盟』は核戦争を避けることで合意が出来ているが、そのメンバーの思惑はバラバラ

竹下雅敏氏からの情報です。
 “続きはこちらから”の今日の櫻井ジャーナルの記事を見て、ようやくシリア政変のパズルのピースが7割方揃ったという気がしました。やはり、フルフォード氏が言及しているように、この政変はカバール側ではなく惑星解放同盟が仕掛けたもののようです。
 アサド政権が崩壊したのは12月8日ですが、12月6日と7日にかけてカタールではドーハ・フォーラムが開催されていました。
 冒頭の動画でアリベイ・マムマドフ氏は、ドーハ・フォーラムでトルコのハカン・フィダン外務大臣がロシア、イランの外務大臣と話し合ったと言っています。
 “アサド政権にはシリアを統一することができない。トルコにとってアサド政権を崩壊させる必要はなかったわけですよ。…トルコにとって、シリアの一般市民が平和で普通の基本的な暮らしができるような体制が作れる政権が欲しい。それがアサドにできると、イランとロシアは考えていたんですけど、最終的にイランとロシアもトルコの思う通りに、やっぱりアサドにはできないということで、ドーハ・フォーラムでハカン・フィダン外務大臣が話した後に電話をかけたわけですよ、アサド政権に。その日の夜に、アサドが飛行機に乗ってモスクワに亡命して、反対勢力のシリア解放機構が暫定政権になったわけです。(5分17秒)”とアリベイ氏は説明しています。
 アリベイ氏によれば、エルドアンの意図はクルドの過激派に対処をしたいということで、一般のクルド人を弾圧するつもりはない。アサド政権の崩壊も望んでいなかったということです。
 昨日の記事でティエリー・メイサン氏は「シリア・アラブ共和国が転覆するまで作戦を継続することを決定したのは国防総省と英国だった。」と指摘していました。
 ティエリー・メイサン氏の記事に写真を貼付しましたが、これらの人物の中で『惑星解放同盟』のメンバーだと思われるのは、アメリカのジャスパー・ジェファーズ 3 世少将とマイケル・クリラ将軍、イランのアリー・ハーメネイー最高指導者とマスード・ペゼシュキアン大統領、シャーム征服戦線(HTS)の司令官で現在のシリアの支配者になったアブ・モハメッド・アル・ジョラニ、ハカン・フィダン外務大臣とアル・ジョラニのコントローラーだと思われるトルコのイブラヒム・カリン情報長官、そしてイスラエルのイスラエル・カッツ国防大臣です。
 “続きはこちらから”の櫻井ジャーナルの記事にも写真を貼付しました。ウクライナのゼレンスキー大統領と、そのコントローラーであるMI6 のリチャード・ムーア長官はカバールです。
 しかし、アサド元大統領やエルドアン大統領、そしてウクライナの右派セクターの創設者ドミトロー・ヤロシも『惑星解放同盟』のメンバーです。プーチン大統領は当然として、替え玉のドナルド・トランプやジャレッド・クシュナー、そしてイーロン・マスクも『惑星解放同盟』のメンバーであることを理解しておいてください。
 『惑星解放同盟』はグレーハットの集まりですが、核戦争を避けることで合意が出来ています。しかし、カバールは核戦争を起こそうと必死です。また、『惑星解放同盟』のメンバーの思惑はバラバラで、例えば「大イスラエル計画」を替え玉のドナルド・トランプやイスラエル・カッツ国防大臣は支持していますが、プーチン大統領やエルドアン大統領は当然として、ジャレッド・クシュナーやイーロン・マスクも「大イスラエル計画」を支持していません。
 このようにそれぞれに思惑があるため、カバールの排除がなかなか前に進みません。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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【越境3.0チャンネル】アサド亡命を直接指示したのは誰か? シリア内戦の勝者と敗者(アリベイ×石田和靖)
配信元)


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露大統領は核戦争を回避、米英に屈服するという妄想にかけている西側支配層
引用元)
(前略)  
シリア情勢については様々なことが言われている。西側による経済封鎖(兵糧攻め)でシリアは疲弊、兵士も十分な食糧はない状態になっていた。

そうした中、バシャール・アル・アサド大統領はアメリカとの関係を正常化できるとするサウジアラビアとUAE(アラブ首長国連邦)の甘言に乗り、ロシアやイランが申し出た物資援助、軍事訓練、アドバイス、あるいはトルコのレジェップ・タイイップ・エルドア大統領との話し合いを拒否もしたとする情報がある。結局、ロシアやイランは西側の甘言に乗ったアサド政権を助けることはできないと判断したというのだ。

バッシャール・アル=アサド
シリア第5代大統領(任期:2000年7月17日–2024年12月8日)
レジェップ・タイイップ・エルドアン
トルコ共和国第12代大統領(任期:2014年8月28日–現職)
(枠内はシャンティ・フーラが挿入)
(中略)
イランの最高指導者であるアリ・ハメネイ師はシリアのバシャール・アル・アサド政権の崩壊について、アメリカとイスラエルの司令室で計画されたことに疑いの余地はないと12月11日に語っている。それだけでなく、アメリカとイスラエルの計画にロシアも合意したのではないかと考える人もいる。アサド体制が崩壊する直前、トルコに支援されたハヤト・タハリール・アル・シャム(HTS)の軍事侵攻をロシア軍が阻止しようとしていないからだ。

アリー・ハーメネイー
イラン・イスラム共和国第2代最高指導者(任期:1989年6月4日–現職)
(枠内はシャンティ・フーラが挿入)

本ブログでも繰り返し書いてきたが、ナイル川からユーフラテス川までを支配するという「大イスラエル構想」をシオニストは放棄していない。シリアだけでなくレバノン、ヨルダン、イラク、サウジアラビア、エジプトを含む地域を「イスラエル」にするということだが、それは中東のエネルギー資源をシオニストが支配することも意味する。アサド政権崩壊後にイスラエル軍はシリアを激しく空爆、地上部隊も入れた。撤退するつもりはないだろう。


シリアへ攻め込んだHTSはウクライナから支援を受けていたと伝えられている。​ワシントン・ポスト紙によると、ウクライナの情報機関GURは4、5週間前、イドリブにあるHTSにドローン約150機を供与、その本部に熟練したドローン操縦士約20人を派遣したという​。

ウクライナのネオ・ナチを率いている幹部のひとり、ドミトロ・ヤロシュはCIAやMI6が組織したNATOの秘密部隊ネットワークに2007年から参加、アル・カイダ系武装集団と繋がっていると言われている。

ドミトロー・ヤロシ
右派セクターの創設者で元リーダー。ウクライナ軍参謀長の顧問。2014年10月26日に行われた総選挙により国会議員に当選した。
(枠内はシャンティ・フーラが挿入)

アメリカとイギリスにイスラエルを加えた3カ国の情報機関は緊密な関係にある。ウクライナをクーデターで乗っ取ったのはアメリカだが、​スコット・リッターの調査によると、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はMI6のエージェントだ​。彼は情報機関の工作、演出によって大統領に就任、2020年10月にイギリスを公式訪問した際にはMI6のリチャード・ムーア長官と会談している

リチャード・ムーア
秘密情報部(MI6)の長官(2020年10月1日-現職)。2014年1月から2017年12月まで駐トルコ英国大使を務めた。
(枠内はシャンティ・フーラが挿入)
(以下略)

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