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イスラエル政権を熱烈に支持するカルト団体「キリストの幕屋」〜 日本の右派勢力に近く「公権力への浸透を企てる」 / 参政党の神谷宗幣議員が理事を務めていた「ヤマト・ユダヤ友好協会」

読者の方からの情報です。
 ガザではイスラエルによる狂気の殺戮が続いています。「一部過激なテロリストの暴走なのではなく、パレスチナ人を抹消したいシオニズムの本質」を隠そうとしていません。
 日本では参院選を前に、参政党と「キリストの幕屋」との関係が取り沙汰されています。「ヤマト・ユダヤ友好協会」は「キリストの幕屋」の関連団体と言われており、参政党の神谷宗幣議員は、かつて「ヤマト・ユダヤ友好協会」の理事でしたが国会議員になった後、辞任しているようです。協会内での発言からは強く支持していることがうかがえます。
 読者の方からカルト団体「キリストの幕屋」を取材したParsTodayの情報が届きました。
「キリストの幕屋の起源は、戦後間もない頃、熊本のプロテスタント信者であった手島郁郎(1910~1973)が取り組んでいた聖書研究活動にあります。」「60年代に入ると、手島はイスラエルに強い関心を示すようになり、自らの弟子を派遣・留学させるようになります。それは現在の教団でも活動の中核として引き継がれており、公式サイトによれば毎年留学生を送っているとしています。」とあります。現在、信者は「イスラエル旗を振り、ヘブライ語の歌を歌ってシオニスト政権への支持を表明」しているだけでなく、日本の右派勢力への浸透が指摘されています。「『新しい歴史教科書をつくる会』や安倍政権の強力な支持基盤とされた『日本会議』、教育現場における体罰を推奨する団体『体罰の会』などに多数の人員を送り込んでいると言われています。」
 フランスの「反セクト(カルト)法」の基準によれば、キリストの幕屋は「公権力への浸透の企て」の要件に当てはまるようです。
 キリストの幕屋の異常性を決定づけたこととして、2023年11月にエルサレム在住の信者らがイスラエル軍部隊を励ますために訪問したことを上げています。ガザの人々に向かって撃たれる砲弾に日本人の信者がイスラエルへの祈りの言葉を書いています。
 ところで参政党は次の参院選で自民党に次ぐ45人を予定候補に擁立しています。巨額の選挙資金を使える政党だということが分かります。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)
これがヌセイラート回廊の現在の光景だ。イスラエルの航空機が人道支援を待ちわびていた民間人に発砲している。
彼女の名前はラヤンです。 イスラエルは以前彼女の父親を殺したように今日彼女を殺した。




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なぜキリストの幕屋はカルトなのか? 仏・反セクト法から考える
引用元)
(前略)
1995年12月、国民議会調査委員会が議会に提出した報告書でセクト(カルト)かどうかを判別するための以下の10の基準が提示されます。

1- 精神の不安定化

2-法外な金銭要求

3-元の生活からの意図的な引き離し

4-身体の完全性への加害

5-児童の加入強要

6-何らかの反社会的な言質

7-公共の秩序の侵害

8-多大な司法的闘争

9-通常の経済流通経路からの逸脱

10-公権力への浸透の企て

この10の基準をもとに2001年、反セクト法が成立しました。同法によれば、この基準のうち1つでも該当するものがあれば、規制の対象になります。
(中略)
では、キリストの幕屋はどういった点がこの基準に該当するのでしょうか? キリストの幕屋はこれまで比較的社会的に認知されてこなかったため、その活動実態についても不明点が多いままです。それでも、現時点で確実に該当していると言えるのは10番目の「公権力への浸透の企て」です

キリストの幕屋は、以前から「新しい歴史教科書をつくる会」や「日本会議」などの右派系政治団体に人員を送り込んでいることが明らかになっています。宗教社会学者の塚田穂高氏は、2017年5月29日のツイッター(当時)への投稿で、幕屋の教団史を引用し、1997年8月に行われた「つくる会」の西尾幹二氏の講演会で、幕屋信者およそ2500人がつくる会に入会したとしています。
(中略)
また、幕屋と日本会議の関係をめぐっては、会議のメンバーで自民党・参院議員の山谷えり子氏と親密な関係を築いています
(以下略)
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イスラエル擁護のSNSアカウントに多数のキブツ出身者 キリストの幕屋の関与濃厚
引用元)
(前略)
SNS上でイスラエル擁護を展開する日本人アカウントのうち、キブツ(イスラエルの農業・生産共同体)での在住経験がある者が多数に上ることがParsTodayの調べで明らかになりました。キブツへの日本人の派遣は、カルト団体・キリストの幕屋が長年にわたって行ってきた活動です。キブツ在住者の中には、現地でシオニストと結婚・定住する者もおり、幕屋がそうした人生設計に組織的に関与していた可能性があります。
(中略)
(中略)キブツへの日本人派遣から数えれば60年にわたって、キリストの幕屋はシオニスト政権およびその社会との関係を確実に深めてきました。現在SNS上にあふれかえるシオニズムを内面化したアカウントの数々は、そうした半世紀以上にわたる幕屋の活動が結実した結果と言えます。そういう意味では、幕屋の活動は「成功」したと言えるのかもしれません。

しかし、それは裏を返せば、嘘と略奪により成立したイスラエルと、その嘘を信仰対象とするカルト信者らの相思相愛の歴史でもあります。嘘を自らの存在基盤としてしまった両者が、半世紀以上来た道を戻るにも戻れず、外部からの声に耳を閉ざし続けているのは偶然ではなく、必然の一致と言えます

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