[The Voice of Russia]ウクライナ国家親衛隊の大隊長らが独自の参謀本部を設置 / ドネツク首相「ウクライナ軍人3000人が死んだ」

竹下雅敏氏からの情報です。
 ウクライナの17の大隊が、新参謀本部を設置したとのこと。彼らは本来の参謀本部の命令に従う気はないということです。“ポロシェンコ大統領に実際の状況を伝えること”を目的とするとのことですが、ポロシェンコ大統領が聞く耳を持たないとわかれば、彼らはポロシェンコを排除するつもりだろうと思います。
 デバリツェヴォで、ドネツク側の攻撃によりウクライナ軍の兵士が3,000人以上死亡し、親ロシア派はこの地を完全に制圧したことがわかります。ウクライナ軍は、事実上壊滅したと言える状況です。先の新参謀本部設置の報道を考え合わせると、キエフ政権は機能していないと言えるのではないでしょうか。
 “続きはこちらから”以降では、ドネツク・ルガンスク人民共和国へのウクライナからの天然ガスの供給がストップしたのを受けて、直ちにロシアのガスに切り替えたとのことで、これらの地域をロシアに編入する準備が、着々と進んでいる様子が伺えます。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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「大統領閣下、あなたは騙されています!」ウクライナ国家親衛隊の大隊長らが独自の参謀本部を設置
転載元)
© Photo: RIA Novosti/Mikhail Palinchak

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ウクライナ志願兵の17の大隊の代表者らが代替の参謀本部を設置した。「ドンバス」大隊のセミョン・セメンチェンコ大隊長は19日、自らのFacebookの中で明らかにした。

セメンチェンコ大隊長は、新参謀本部は大隊の兵士によって「相互連携を図り、互いを助け合うため」に作られたもので、その目的はポロシェンコ大統領に実際の状況を伝えることと説明。

セメチェンコ大隊長は、本来ある参謀本部はあらゆる可能な手段を使い、ポロシェンコ大統領に向けられる影響力を抑えることに専心し、この目的で虚偽の報告を行っているとの見方を示している。

大統領閣下、

あなたの聞いておられる死者数は嘘ですよ。

あなたは負傷者の数でも騙されていますよ。

軍の実際の管理、コーディネーションのレベルもご存じないでしょう。

すべて悪いのは国家親衛隊と報告されていますが、それは嘘ですよ。
掌握してもいない居住区を掌握完了、と報告されているんですよ。」
セメンチェンコ大隊長はこう書いている。

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ドネツク首相「デバリツェヴォでウクライナ軍人3000人が死んだ」
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© Photo: AP/Petr David Josek

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ドネツク首相アレクサンドル・ザハルチェンコ氏によれば、デバリツェヴォにおけるウクライナ軍の人的損失は3000人に上っている。

「残念だがウクライナ政府は理性を働かせ状況を理解することなく、武器を降ろさなかった。ウクライナ軍の死亡による人的損失は3000-3500人に上っていると見られる。キエフをして自らの死者を回収せしめよ。我々は戦地にウクライナ軍人の親たちや母たちを招待した。自分の軍人を回収させるためだ」とドネツク首相。リア・ノーヴォスチが伝えた。

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ウクライナ軍の捕虜将校が衝撃の証言、破壊班を組織したのは米国
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ドンバスで義勇軍側の捕虜となったウクライナ人将校のミハイル・アリョーシン氏は尋問の際に、米国諜報員の指導のもとに破壊工作グループの要請が行われている事実を明らかにした。アリョーシン氏の尋問の模様は録画され、情報ポータル「ブロクノート」の手に渡った。

アリョーシン氏によれば、1月、ウクライナ軍基地には米国諜報機関の2人の職員が滞在していた。1人はデヴィッド・ヘイグ(通称「セールィ(グレーの意)」、もう一人はディラン・コンノス(通称「ガン」)。

「翌朝、我々には義勇軍のテリトリーの後方で大規模な破壊工作を行うため、班を組織するよう命令が下された。破壊工作の主な目的は、住民の大量殺害の罪をドネツク人民共和国およびルガンスク人民共和国の軍になすりつけることにあった。」

アリョーシン氏によれば、2つの諜報グループが組織され、ドネツク人民共和国軍の軍服を着せられた。この者達は市場、バスの停留所など人口密集地域を狙い、爆破装置を仕掛けねばならなかった。標的には子どもの通う学校まで含められた。

この他さらに2つのグループが組織され、ロシア方面に働きかける使命を与えられた。

ウクライナ軍のアリョーシン将校のこの証言をドネツク人民共和国国防省エドゥワルド・バスーリン副司令官は確認。副司令官はウクライナ安全保障庁をロシア軍の権威を失墜させたとして非難した。

アリョーシン将校はまた、ウクライナ軍司令部は当初からミンスク合意の条件に遵守していなかった事実を認めている。ミンスク合意では2月15日より、ドンバスでの軍事行為は終了されなければならないことになっている。


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ドンバスの天然ガス備蓄、明日夕方までしかもたない
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© Photo: RIA Novosti/Александр Мазуркевич

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独立を宣言しているドネツク・ルガンスク人民共和国へのウクライナからの天然ガスの供給は先にストップされており、両地域の備蓄は明日夕方までしかもたない。ルガンスクが発表した。

ウクライナはルガンスクおよびドネツク人民共和国へのガス供給を停止した。野蛮なやり方だった。ガスパイプライン幹線の元栓が、供給再開が不可能な仕方で解体された。域内に備蓄されているガスは明日夕方までの分しかない」とルガンスク当局。

ガスは火曜未明の時点で入ってこなくなったという。当初は接続切り替えによりガス流入を回復できたが、翌18日には他の元栓も閉められた。

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ドネツク、ロシアのガスに切り替え
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© Photo: RIA Novosti/Igor Maslov

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独立を宣言しているドネツク人民共和国指導部によれば、キエフからのガス供給が止まったことを受け、ロシア産の燃料を受け入れる方針に切り替えた。

18日夜から19日未明にかけて新たなガス幹線への接続が行われる。
「以降ロシアのガスが共和国に供給される」と指導部。

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