竹下雅敏氏からの情報です。
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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フランス人アナリスト:ウクライナに新たな革命が起きる恐れあり
転載元より抜粋)
Sputnik 15/7/27
過激派「右派セクター」とキエフ政府の対立がウクライナにさらに大きな混乱をもたらす。フランス人ジャーナリストで作家、ソ連およびロシア専門家のピエール・ローレン氏がスプートニクの取材に答えて語った。
同氏の見解を以下に紹介する。
ムカチェヴォ事件後、過激派「右派セクター」は、革命はなお未完である、と述べた。「右派セクター」代表ドミートリイ・ヤロシュ氏は今週、キエフにおける集会で、「闘争の新しい段階が始まる」と宣言し、ポロシェンコ大統領退陣を訴え、政府不信任の国民投票を行うことを宣言した。
ヤロシュ氏は軍隊を抱えている。ナチスのシンボルを掲げるボランティア大隊および、ウクライナ親衛隊の一部軍人だ。そのことが彼の重要性を高めている。
ポロシェンコ大統領は「手を縛られている」。一方では、管理できないような軍隊は必要ない。他方、ボランティア大隊はキエフ政権のイデオロギー上の、また物理的基幹であった。ポロシェンコ大統領は「右派セクター」を失えば、軍事力を失う。加えて、キエフ当局と何らかのナチ組織が対立したとき、残りの大隊の全てが大統領に反対する。
ポロシェンコ大統領は自分の軍隊を怖がっている。彼らがいなければドンバス紛争は既に解決を見出していただろう。しかし「右派セクター」にとっては紛争の解決は最も望ましくない事なのである。
ピエール・ローレン氏は以上のように語った。
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ウクライナの民族主義者グループ「右派セクター」、「革命の新段階」の始まりを発表 再びウクライナの政権交代を目指す
転載元より抜粋)
Sputnik 15/7/22
ロシアで活動が禁止されているウクライナの過激派民族主義組織「右派セクター」のドミトリー・ヤロシ指導者は、ウクライナにおける「革命の新段階」の始まりを発表した。またヤロシ指導者によると、現政府への不信を明らかにするための国民投票の準備も始まったという。ヤロシ指導者は、「文字通り明日から、ウクライナの全地域の各地区のセンターに、国民投票に関する実行本部が組織される」と発表した。
またヤロシ指導者は、キエフのマイダン広場に集まった数百人の人々を前に、「右派セクター」は同集会によって、「ウクライナ革命の新段階を開始する」と述べた。ヤロシ指導者の発言は、集まった人々の大きな拍手で迎えられた。そのほかにも、同名の「右派セクター」と名づけられた大会では、過激な人々が、「右派セクター」の武装ボランティア大隊を、軍や警察の管轄下に置くのではなく、合法化するよう求めた。
これらは、「右派セクター」をテロリストと呼び、ウクライナ内務省に「右派セクター」の武装解除を指示したウクライナのポロシェンコ大統領の声明を受けてのもの。
ポロシェンコ大統領は、ウクライナ西部のムカチェヴォで、「右派セクター」と治安機関が衝突し、13人が死傷したあと、このような声明を表した。
またヤロシ指導者は、キエフのマイダン広場に集まった数百人の人々を前に、「右派セクター」は同集会によって、「ウクライナ革命の新段階を開始する」と述べた。ヤロシ指導者の発言は、集まった人々の大きな拍手で迎えられた。そのほかにも、同名の「右派セクター」と名づけられた大会では、過激な人々が、「右派セクター」の武装ボランティア大隊を、軍や警察の管轄下に置くのではなく、合法化するよう求めた。
これらは、「右派セクター」をテロリストと呼び、ウクライナ内務省に「右派セクター」の武装解除を指示したウクライナのポロシェンコ大統領の声明を受けてのもの。
ポロシェンコ大統領は、ウクライナ西部のムカチェヴォで、「右派セクター」と治安機関が衝突し、13人が死傷したあと、このような声明を表した。
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やはり手を嚙んだウクライナの「飼いワニ」
転載元)
Sputnik 15/7/20
ワニをペットにしたら、いずれは手を嚙まれることになる。極右組織「右派セクター」がウクライナにとっての「飼いワニ」になったようだ。
「右派セクター」は2014年のマイダンにおけるクーデターの際、ウクライナ政府を積極的に利用した。その後、蜂起運動を鎮圧するために、ドンバスに配備された。
その「右派セクター」が今、元の飼い主に歯向かい出した。
スプートニクの取材にドイツ議会左派政党選出議員アンドレイ・グンコ氏はこう答えている。「「右派セクター」を含むいくつかの武装グループが依然としてもウクライナで活動している。これらいわゆる「ボランティア大隊」を政府の管理下に置こうとするあらゆる試みは失敗した。これら組織はいかなる命令にも服さないのである」。
キエフ政権は最近、パニックの度合いを高めている。なぜなら、最近ムカチョヴォで起きたような個別の事件がもうひとつのクーデターに発展しない保証はどこにもないからである。
「右派セクター」は2014年のマイダンにおけるクーデターの際、ウクライナ政府を積極的に利用した。その後、蜂起運動を鎮圧するために、ドンバスに配備された。
その「右派セクター」が今、元の飼い主に歯向かい出した。
スプートニクの取材にドイツ議会左派政党選出議員アンドレイ・グンコ氏はこう答えている。「「右派セクター」を含むいくつかの武装グループが依然としてもウクライナで活動している。これらいわゆる「ボランティア大隊」を政府の管理下に置こうとするあらゆる試みは失敗した。これら組織はいかなる命令にも服さないのである」。
キエフ政権は最近、パニックの度合いを高めている。なぜなら、最近ムカチョヴォで起きたような個別の事件がもうひとつのクーデターに発展しない保証はどこにもないからである。
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彼にも一理ある ウクライナ過激派のリーダー、ポロシェンコ大統領退陣を求める
転載元)
Sputnik 15/7/18
ロシアで活動を禁止されている組織「右派セクター」のドミートリイ・ヤロシュ代表は、ウクライナのポロシェンコ大統領は「本来いるべき場所におらず」、「もはや大統領退陣を検討するべきだ」と見ている。
ヤロシュ氏は、先に行ったアヴァコフ内務大臣退陣要求はなお有効であるが、「右派セクター」は「政権全体のリセット」を要求することも排除しない、とした。
「アヴァコフ罷免で問題が解決するわけではない。我々はそう理解している。私見では、ウクライナ大統領は本来いるべきところにはいない。最高司令官としてもそうだし、国を効果的に指導する人間としてもそうだ。私の見るところ、また私はこれを「右派セクター」の総会でも言うつもりであるが、もはや大統領退陣を検討するべきだ。今の議会を解散し、したがって、政府を退陣させることを検討するべきだ」。
金曜の会見でヤロシュ氏が述べた。なお、この会見は、「112.ウクライナ」テレビで生中継された。
「右派セクター」は非公式の右派過激主義団体である。2013年12月から2014年2月のキエフにおける抗議行動に参加したウクライナ民族主義過激派団体の活動家らを集めた組織だ。
2013年の12月1日に大統領府建物を警備していたウクライナ内務省特殊部隊および内務軍と衝突し、キエフの複数の行政機関の建物を占拠したことで、一躍有名になった。
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独ジャーナリスト ウクライナで「右派セクター」がクーデターを起こす可能性あり
転載元より抜粋)
Sputnik 15/7/16
「ウクライナ政府は『右派セクター』の戦闘員らに対抗する可能性が生まれてきたことに関連し、同国西部で起きた事件に衝撃を受けパニック状態にある。」ドイツのジャーナリスト、カトリン・カールワイト氏は、新聞「Sueddeutsche Zeitung」の中でそう指摘した。
彼女の見方によれば、ウクライナ西部での血塗られた出来事は「右派セクター」の義勇兵らが、もしキエフ当局が、彼らが求めているような措置を取らなければ「第三のマイダン」が国を揺るがすこともありうるとして、当局に対し自分達の力を動員していることを示している。
以下、カールワイト氏の見方をさらに御紹介したい-
「かつて彼らは、選挙で選ばれた政府に反対する自分達の勢力を、たった一日で動員すると考えられ、悲観主義者達の不安を呼び起こした。しかし、ここ最近の出来事は、悲観主義者達の懸念を正当化するものだ。
政府が今、大変神経質になっていることは明らかだ。ウクライナ国家安全保障・防衛評議会の匿名の人物は、キエフ政権内のパニックを次のように書いている-『おそらくウクライナの歴史における転換点だ。明日かあさってには、国家に反逆する義勇兵と呼ばれるだろう。極めて深刻な事態だ』。
政府内のパニックを呼び起こしたのは、ウクライナ西部での武力紛争だ。それは、瞬く間に、ウクライナ民族全体を巻きこんだ権力争いに発展する危険性がある。
キエフ政府が、ウクライナ西部での銃撃事件を非常に深刻に受け止めたとしても、何も驚くことではない。もし『右派セクター』に他の大隊や憤激した市民が合流するならば、国内には『二つ目の前線』が生じてしまうからだ。」
彼女の見方によれば、ウクライナ西部での血塗られた出来事は「右派セクター」の義勇兵らが、もしキエフ当局が、彼らが求めているような措置を取らなければ「第三のマイダン」が国を揺るがすこともありうるとして、当局に対し自分達の力を動員していることを示している。
以下、カールワイト氏の見方をさらに御紹介したい-
「かつて彼らは、選挙で選ばれた政府に反対する自分達の勢力を、たった一日で動員すると考えられ、悲観主義者達の不安を呼び起こした。しかし、ここ最近の出来事は、悲観主義者達の懸念を正当化するものだ。
政府が今、大変神経質になっていることは明らかだ。ウクライナ国家安全保障・防衛評議会の匿名の人物は、キエフ政権内のパニックを次のように書いている-『おそらくウクライナの歴史における転換点だ。明日かあさってには、国家に反逆する義勇兵と呼ばれるだろう。極めて深刻な事態だ』。
政府内のパニックを呼び起こしたのは、ウクライナ西部での武力紛争だ。それは、瞬く間に、ウクライナ民族全体を巻きこんだ権力争いに発展する危険性がある。
キエフ政府が、ウクライナ西部での銃撃事件を非常に深刻に受け止めたとしても、何も驚くことではない。もし『右派セクター』に他の大隊や憤激した市民が合流するならば、国内には『二つ目の前線』が生じてしまうからだ。」
いずれにせよ、現状のウクライナ政権は、どうにもならないところにまで追い詰められているわけです。