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[第50回] 地球の鼓動・野草便り カブ・ダイコンと大豆・小豆


カブ・ダイコンと大豆・小豆

旧正月(2月16日)がすぎて、1月7日の7草粥をいただくのに、太陰暦が自然に即していることが多いのですが、場所によって随分差があります。今年の寒さは特別なのですが、同じ広島県内でも例年桜の開花が1~2ヶ月違います。雪の降りかたも全く違い、膝上までの雪をかきわけてバスで出かけても、市内に出るとまったく降っていなかったりします。

その田舎の雪の下でもハコベが育っていて生命力の強さを感じ、薬効の高さもうなずけます。

ハコベ2018


スズナ(カブ)、スズシロ(ダイコン)、特に野生化したオオタカブナも雪の下でもたくましく成長していて、石垣の近くの暖かい場所ではもう花が咲き始めていました。

オオタカブナ花2018


カブやダイコンは昔から薬としても利用されています。カブをすりおろしたものはしもやけに、ダイコンをすりおろしたものは風邪や消化促進にいただいたり、打ち身に腫れが引くまではそのまま塗布して冷やし、腫れが引いてからはショウガをすりおろしたものと混ぜて温めるのに使います。

ダイコンには消化酵素のジアスターゼが多く、ダイコンをさいの目に切って蜂蜜に漬け込んだダイコンあめは、健胃、慢性下痢、便秘、消化促進、美容などに効果があるようです。また、種も薬になり、カブの種をすりつぶして酢と混ぜて円形脱毛症に塗布します。オデキ、ソバカスにもすりつぶしてつけると効果があるとか。ダイコンの種は煎じて利胆、去痰に、また腹痛には10粒くらいを噛んで食べるといいそうです。


ところで、カブという名前は頭(カブ)を意味していて、植物は根を頭と考えるところからきているそうです。以前『謎の書物「ヴォイニッチ手稿」に何が書いてあるか悟った男性』が時事ブログで紹介されたことがあり、根の絵がとても印象に残っています。根が頭脳というわけなのですね。また、スズナはその形が鈴に似ているところからついたそうです。

葉っぱも冬の野菜としてありがたく、ビタミンC,A,B1,B2,カルシウムなどを含んでいます。七草は冬の野菜不足を解消する選りすぐりの薬草として、子孫に伝える先人の知恵なのですね。

消化酵素のジアスターゼが多い植物に松葉や山芋があります。滋養強壮になり、冬を乗り切る食べものとしてむかごを鉢植えして育てておくと良さそうです。鉢に植えると掘り出すのが簡単です。1年くらいでは小さいのですが、年数が経つほど大きくなります。その間、むかごもいただけます。

yasou
先日こなし(脱穀)した大豆ですが大豆には5色あり、黄、黒、青(緑)、白、赤(茶)と、5色全部が穫れる場所は少なく、中国地方の限られた場所はその一つで、それだけ豊かなのだと聞いたことがあります。

黄大豆.、黒大豆、茶大豆


調べてみるとそういった情報は見つかりませんでしたが、栽培大豆の種類は満州で盛んに栽培されていた頃は500種以上もあったそうです。知人の田舎でも中まで濃い色の黒く小さな大豆があったが、今は絶えてしまったと聞きました。乾煎りして醤油に漬け込むととても美味しかったそうです。

最近では市場に出回っている70%以上が遺伝子組換え大豆で、原種のツルマメの原産地は南シナ辺りとのこと。それが現在世界一の栽培国アメリカに渡ったのは、1900年代になってからだそうです。最初は醤油の原料としてヨーロッパに紹介され、Soy(ソイ)はショウユからきているのだとか。綿実油が不作で穫れなかった年以降、大豆油が注目され、栽培され始めたそうです。
南米などでも飼料や油用の大豆栽培が年々増しており、そのため森林破壊につながっているようです。日本はそれらの大豆の輸入に頼っています。

豆類は炭水化物が主体のあずき、いんげんまめ、えんどう、そらまめなどと、脂質が主体の大豆、落花生などの2種類に分類できるそうです。どちらもタンパク質が多く、ビタミン、ミネラルも豊富で、たいへん優れた食物です。

中でも小豆は腸内有用菌の増殖活性が高く、余分なナトリウムの排出をするカリウムや糖質の代謝を促すビタミンB1が多く、赤い色がアントシアニンの抗酸化物質で、肝機能・腎機能・視力回復、高血圧・糖尿病予防、抗炎症・抗酸化作用、等々優れた食品です。それに大変育てやすく、原種のヤブツルアズキは日本、朝鮮、中国原産だそうです。
(参考:大豆の起源について あずきの歴史と栄養

yasou
自然賛歌

シロミナンテン

ナンテン



テッセン



姫ナンテン



センダンの実



落ちたセンダンの実・・・果肉がヒビ・アカギレ・シモヤケの薬に



シシウドの枯れ花



ナナカマドの実



鳥の羽根・・・以前ハヤブサが空中で小鳥を捕まえていた場所



鳥の羽根・・・ハヤブサに?羽根はこの2枚だけ





■ 参考文献

イー薬草・ドット・コム
「大地の薬箱 食べる薬草事典」 村上光太郎/著 農文協
「カラダ改善研究所 自然のチカラいただきます」中村臣市郎/監修 西日本新聞社



ライター

ニャンニャン母さんプロフィール

ニャンニャン母さん

プロフィール:1955年魚座生まれ、広島の県北 中山間地域在住、
体癖はおそらく2ー3種

20代の頃「複合汚染」有吉佐和子/著 を読んで、食の環境悪化を考えた時、野草を食べることを思いつき、食料としての野草研究を始める。
全くの素人ながら、健康住宅の設計事務所に入社し、健康住宅を学ぶ。
残された人生と限られた時間について気付かされ、仕事を辞め、自給自足を目指す。
平成22年頃、古民家を借り、Iターン。野草教室を開催。
「古民家カフェ・むす日」「山のくらしえん・わはは」「クリエイティブ・アロマ」等にて野草教室。

現在、野草好きになった87歳の母と、無関心な33歳の長男と猫3匹と暮らしています。

[第49回] 地球の鼓動・野草便り 帯が電磁波防止に?


帯が電磁波防止に?

日本の美の結晶とも思える着物なのですが、最近はリサイクルショップで値打ちのある帯や着物が安く売られています。


実は、金糸銀糸プラチナなどをふんだんに使った帯などが、電磁波防止になるのではないかと思っています。

アルミホイルでかなりの電磁波が防止できるという時事ブログの記事を読んで以来思っていたのですが、さらに最近紹介されているオルゴナイトって、たしか有機物と無機物を組み合わせるとオルゴンエネルギーが誘発されるのだとか・・・絹糸に金や銀(アルミ)を蒸着した糸を使った帯や着物はまさに、有機物と無機物・・・??と単純な発想ですが・・・。

そういえば、ピヨちゃんマーラーにも金色と銀色の糸が使われていますね。


(参考:金銀糸の原点、「本金糸」とは(京都府城陽市)

高度な技術に優れた自然素材、自然豊かな環境で培われた感受性の高い日本人の美意識が育んだ美術品とも言える着物や帯が、最近の着物離れで、古着とはいえ、わずか五百円や千円で売られているのです。それが、電磁波防止にも使えるとしたらありがたいことです。こんなに素晴らしい遺産を子孫に残してくれたご先祖様方に感謝です。

帽子の内側に縫い付けたり、ベストにしたり、携帯入れやパソコンカバー、こたつカバー、電化製品カバーなど、色々に使ってみたいと思います。今のところシンプルなパソコンカバー程度ですが。

若い時に着物に憧れて、着付けを習得して、成人式の着付けをしたり、高校の家庭科の授業で浴衣実習をする団体に所属していました。それで着物に触れる機会も多く、その価値の高さを知る機会も多かったのです。お陰でリサイクルショップで品質を見分けることが多少できるので、中には昔の質のいい着物や帯を見つけることがあります。

もちろん現在も新しい着物や帯は作られていて、購入すれば、伝統産業も守られるのですが、庶民には高値の花?です。
とはいえ伝統的な職人技が受け継がれるよう、地域の特産として、後継者が育っている地方もあるようです。
(参考:牛首紬本場奄美「大島紬」結城紬友禅染

各地で特色ある綿絣などの多くは消えてしまったのではないかと思います。着物に限らず、桶職人、茅葺き職人、いろいろな分野で貴重な技が伝承されれば良いのですが・・・。要は私たち消費者が、高くても本物志向の選択を・・・でしょうか。

着物の柄は野草や自然に通じるものがあり、大胆で洗練された自然美を追求したものが多く大好きです。

着物は健康面でも優れていて、例えば足首を締めないので体に良い足袋(タビ)のコハゼ、着物の前側の打ち合わせ部分は二重になっていて、お腹などの大切な部分を冷やさず、体型の変化にも自在に合わせられ、衣紋や身八つ口(脇)で暑さ調節もでき、姿勢が良くなる帯など、随所に知恵が込められています。

ただ、着付けが簡便な洋服の方が、忙しい現代には合っているのかもしれませんが、着物にも袴など簡易な着付けもあり、神楽衣装の馬乗り袴や旅装束など、動きやすくて着やすそうです。

本当はもっと自由な着付けで、日常生活に和服を着用できればと思います。
というわけで、貴重な帯や着物になかなかハサミが入れられないのです。今のところ仕立て屋さんから頂いた帯の切れ端がたくさんあるので、それを利用しています。着物は裾と袖を短くして紐をつけ、割烹着を何枚か作りました。ウールと絹の混紡や単衣(ヒトエ)の絹の紬などで簡単にリメイクできて、意外とジーパンにも合います。


もうすぐ3月で、植物たちも春の準備をしているのでしょうが、雪が多く野草たちを探せません。

畑の野菜も雪の下で、こんな時はシソやエゴマの穂、菊芋の醤油漬けや、キャベツ、高菜、白菜、大根など、いろいろなお漬物があるとありがたいですね。

yasou
自然賛歌

雪の朝

雪の結晶



ソヨゴの実


松ぼっくり



孟宗竹

雪折れ桜



石楠花(シャクナゲ)の蕾



沈丁花(ジンチョウゲ)の蕾


ヒサカキの蕾



雪笹





■ 参考文献

イー薬草・ドット・コム
「大地の薬箱 食べる薬草事典」 村上光太郎/著 農文協
「カラダ改善研究所 自然のチカラいただきます」中村臣市郎/監修 西日本新聞社



ライター

ニャンニャン母さんプロフィール

ニャンニャン母さん

プロフィール:1955年魚座生まれ、広島の県北 中山間地域在住、
体癖はおそらく2ー3種

20代の頃「複合汚染」有吉佐和子/著 を読んで、食の環境悪化を考えた時、野草を食べることを思いつき、食料としての野草研究を始める。
全くの素人ながら、健康住宅の設計事務所に入社し、健康住宅を学ぶ。
残された人生と限られた時間について気付かされ、仕事を辞め、自給自足を目指す。
平成22年頃、古民家を借り、Iターン。野草教室を開催。
「古民家カフェ・むす日」「山のくらしえん・わはは」「クリエイティブ・アロマ」等にて野草教室。

現在、野草好きになった87歳の母と、無関心な33歳の長男と猫3匹と暮らしています。

[第48回] 地球の鼓動・野草便り 英雄


英雄

ペンキのペール缶と台所の排水ゴミ受けを使ったロケットストーブ式の卓上コンロ。ドラム缶で何でも簡単に炭にできると、炭作りを提唱されていたその炭。
昨年亡くなる少し前、松村賢治さんが、野草茶のお礼だといって、格別の笑顔で持ってきてくださいました。


一級建築士と南太平洋協会理事と旧暦カレンダー発行と旧暦講師、炭作りの指導に手作りコンロの指導、本の執筆、猟師。他にも講演を依頼されたりと、多彩で独創的で、1本筋の通った主張のある活動をされていました。

脳の手術をされ、帽子姿でも相変わらず活動的で、ヨット生活の合理性を活かしたログハウスがある広島と、仕事の事務所と自宅マンションがある大阪を行き来されていました。
最期は南太平洋協会として長年活動されてきたパプアニューギニアででした。

大工養成、自家発電、木造エコハウス、地元民の収入源になるようにと考案された、組み立てベット製作の仕事指導など、パプアニューギニアでの活動の様子を写真やお話で紹介してくださっていました。ヨットで太平洋を横断した時からの、パプアニューギニアの人たちとの付き合いで、当時、白人が食事代を払う時に、床にお金を投げて渡していたのを見て、白人に抗議したのだとか。とても親切にしてくれるパプアニューギニアの人に対しての、あまりに失礼な態度に腹がたったそうです。

ヨットで一人航海していると、海賊に狙われることもあり、甲板で猟銃を手入れして見せて、追い返した話などもされていました。自分の目や耳で得た情報は、日本では伝わってこないような、まるで逆な内容だったりしたそうで、マスコミを鵜呑みにせず、自分で考え、発信する生き方をされていたと思います。

考案された方丈庵というログハウスは100年以上は耐久性があり、女性でも自分で建てた方がいるそうで、自作の場合は特に格安で、たしか200万円台でした。ヨットで単独太平洋・大西洋を横断された時の生活を活かした、高機能のログハウスは随所に工夫があり、3坪以内で建築確認申請不要ながら、4人が寝泊まりできて、ロフト、囲炉裏兼テーブル、シャワー兼トイレルーム、足踏みポンプ式台所、ソファーベット兼収納等が備わっています。

方丈庵


地元産の杉の丸太を使い、移築も可能で、大雨などの災害時には、そのまま船にもなり、浮くように作られているとおっしゃっていました。屋根も波板を重ねて二重にすることで、空気層ができて風が抜け、夏涼しく冬暖かく。丸や四角の色が塗ってある板を外すとガラス張りになっていて、空や外の観察が出来、気の利いた棚などもあります。

もう1棟の大きめなログハウスは仏壇のある畳の部屋と、大きな掘り炬燵式の囲炉裏のあるダイニングキッチン、眺めのいいテラスに広いロフト、ヨット式の階段を降りると工房がありました。斜面にたてられていたので、そのまま庭に出られる一間窓とテラスがあり、水場もあり明るく、作業しやすそうでした。

畑に続く庭には、最近造られたお堂が完成していて、裏山の壊れたお堂のあった場所へ移動するばかりになっていました。長いボルトを引き抜くと、分解して運べると説明してくださった、そのお堂に座って笑っている松村さんの写真が、一昨年廃校になった小学校で行われた松村さんを偲ぶ会の会場に飾られていました。昨年、地域の小学生たちが取材した時の写真らしいのです。

阪神大震災の時に大阪で被災され、避難生活のボランティアでの活躍の話もあります。寒い中暖房もなく、校庭で焚き火をしていると、消防署から火を焚いてはいけないと通達があったそうです。

その時、消防署長に直談判し、自分の親が避難生活して凍えていても同じことが言えるのかと抗議したそうです。そうして許可を得て、燃やす廃材には事欠くことがなく、その焚き火に鉄板をのせ、砂をショベルでのせて温めて、Tシャツなどを袋にして詰めて、砂のあんかを作ったそうです。避難生活の人たちが、毎日砂を詰め替えてもらうために、大事そうに抱えて持ってこられていたそうで、その時使ったショベルは半分近くまですり減って、先が短くなっていて、今でも小学校に置いてあるのだとおっしゃっていました。

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[第47回] 地球の鼓動・野草便り ポン菓子 高圧食品


ポン菓子 高圧食品

古米をポン菓子(玄米・砂糖なし)にしていただいています。 広島市内の中区千田町に60年以上変わらずポン菓子屋さんをされているお店があり、1.5kg千円で砂糖なしでも砂糖ありでも玄米でも白米でもポン菓子にしてくださいます。


このポン菓子を家で味付けします。最近はカレー粉と醤油でぬれおかき風にしています。フライパンにポン菓子を入れ弱火で乾煎りしながら、カレー粉を振り入れて混ぜて、醤油を回しかけて混ぜるだけです。それぞれの分量は辛め、薄味など適当です。黒砂糖や蜂蜜であまくしたり、そのままでも豆乳かけでも、猫も食べたりと、主食代わりにおやつに、非常食にもなります。



ところでこのポン菓子の作り方は、高圧にして、一気に圧を抜いて作りますが、お米以外でも大豆などもありますね。

何年か前に高圧機械を作る会社に伺ったことがあります。そこで教えていただいたのが、食品の加工に圧力をかけて、薬品や火を使わないで殺菌効果と味、風味、見た目、栄養面で優れた商品にできる技術です。お魚の切り身をパック詰めにしたものを見せていただいたのですが、かなり画期的な開発だったようで、今、その加工方法が広まっているようです。圧力をかけるとアサリの殻が綺麗に外れたり、海老の殻が尻尾の先まで剥けたりなども出来て、防腐剤など食品添加物を使わないでパック詰めできるようです。 (参考:高圧の世界

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[第46回] 地球の鼓動・野草便り 食用炭


食用炭

妊娠したらやたら炭が食べたくなった、という話を聞いたことがあります。
お腹に回虫がいる時も無性に炭が食べたくなるのだそうです。
植物性の炭・・・それはミネラルだといいます。そして多孔質で有害物質を吸着するのだそうです。


放射能にも炭が有効だという話は以前から耳にしたことがありました。日頃からおこげを食べるようにした方がいいと聞いていました。実は年末、鍋を火にかけたまま、疲れて眠ってしまい、おせちの煮しめを焦がしてしまいました。それも半端なく。レンコンの下半分が炭になっていて・・・そうだ炭を食べなさいってことだよね・・・と炭の効用を思い出した次第です。(もちろん自家製の炭レンコン、ありがたく頂きました。)

チェルノブイリ事故の時に、ヨウ素を嫌って飲まない子供に、お年寄りが炭をすりつぶして飲ませていたそうです。そして便を調べると、多量の放射性物質が排出されていたのです。ロシアの民間療法で、毒物を誤って食べた時や、お腹を壊した時に炭を食べていたとか。

日本でも炭焼き職人さんは体調が良くない時には炭を食べて治していたらしいです。忍者が毒を盛られた時に炭を食べたとも・・・。
また、炭は中性子線やガンマ線を通さないので、原発事故の処理やアメリカ軍がイラクで劣化ウラン弾を使った時のマスクやベストに、日本から大量に買った炭の粉が、使われたのではないかといわれています。炭は放射性核種を吸着排出するようです。
(参考:竹炭でセシウム吸着 中京大グループ実証
(参考:身体から放射能を除去する方法

ただし、注意しないといけないのは、放射能を含んでいる薪や炭が出回っていることです。バーベキューなどで、逆に放射能を取り込んでしまうそうです。
(参考:木炭から放射能「焼き肉」「焼き鳥」「蒲焼き」が危ない!? (日刊ゲンダイ)

菜食主義には関係ないとはいえ・・・。炭で放射能を除去するはずが、逆に放射能入りの炭だったなんていうのはいやですからね。
炭や灰は放射能が濃縮しています。灰といえば、各自治体で処理されている可燃ゴミの灰。全国に流通している放射能を含んだ野菜や肉、魚などの生ゴミも燃えるゴミとして処理されています。
実際に買ってきた食品を簡易の放射能測定器で測っていました。詳しく理解しているわけではないのですが、確かに数値が上がるものがありました。

以前、可燃ゴミの灰の埋め立て処理の住民説明会に参加したことがあり、そこで、放射能が濃縮されて存在しているはずだから、何か対処しているのかと質問したことがあります。なんと灰に含まれる放射能の測定も何もしておらず、国の有害物質検査項目に放射能は入っていないという話でした。灰を埋め、地下水への影響はどうなのか、水道水への影響が一番気になるところです。東京都は活性炭を311以降使っているそうですが、広島県は現在年1回、水道水の放射能検査をしていて、放射能は検出されていないのだそうです・・・(電話して聞いてみました)。よってカビ臭や油流出などの場合に活性炭の粉を撒く以外は、使っていないそうです。

とはいえ、やはり炭を定期的にいただいて自己防衛した方が無難です。
(参考:放射能除去と防御ができる食事まとめ。内部被ばくの対策

竹炭や麻炭(麻炭も効果が高そうですね)を多くの方が利用されているようです。


炭は台所で簡単に作れます。いえいえおこげではありません。鉄鍋に桜の枝を入れ、上に餅網をのせて蓋をして燻製を作ります。すると桜の枝は炭になります。 燻製をしながら炭も作れます。フライパンに茄子のヘタを乾燥させたものを入れ、蓋をして弱火にかけておくと、茄子の炭ができ、塩と混ぜて歯磨き粉にします。柿のタネを黒焼きにしたものも、抗炎症などの薬効があるようです。 マコモや杉、檜や、松葉などいろいろな炭も作れそうです。

また、玄米コーヒーなど玄米の炭や梅干しの炭、タンポポの根の炭コーヒーなど炭を利用した健康食がいろいろありますね。玄米を黒くなるまで気長に炒り、塩水で味付けするといいと教えていただきました。 食用ではないですが、本格的な炭を自分で作るなら、藁と籾殻を使ったこんな作り方を紹介してありました。 (参考:炭の作り方

一斗缶で作る方法、ガスコンロで割り箸をアルミホイルで巻いて餅網の上で作るなど、皆さんいろいろと炭作りをされています。
昔からの日の丸練炭の日の丸産業さんが鉄と炭を混ぜて、水質、底質浄化炭というのを作られています。有明海の浄化に投入されている様子が紹介されています。また、使用済みカイロの鉄と炭の粉を、団子にして海に投げ込む活動をしているボランティアグループもあります。

鉄は地球上のあらゆる生物にとって、栄養吸収に必要な酵素の働きになくてはならないものだそうですね。余談ですが、我が家の鉄鍋にはウレタン塗装などしてないので、微量な鉄分の供給源です。最近の鉄鍋にはウレタン塗装してあるものがほとんどのようです。あるいは、フッ素コートが炊飯器、フライパン、水筒などに使われています。使っているうちに剥げ落ち、もしかしたら食べてしまっていますし、せっかくの鉄分をいただけません。



話は炭からそれましたが、炭は植物が姿を変えて地球や生き物を浄化してくれる、ありがたい存在なのですね。汚染しているのは人間なのですが・・・、そう思うとなんだか泣けてきました・・・。

yasou
自然賛歌

万年青(オモト)の実

カマキリの卵



コノテヒバ(コノテガシワ)の雌花と雄花・・・(ヒバ=アスナロ)


松ぼっくりの赤ちゃ・・・2年かけて松の種を作る


セイタカアワダチソウの種



ヤマウルシ?の実



リュウノヒゲ(ジャノヒゲ)の実



忍冬(ニンドウ)の実



雪でもタネツケバナの花



雪でもタンポポの花




■ 参考文献

イー薬草・ドット・コム
「大地の薬箱 食べる薬草事典」 村上光太郎/著 農文協
「カラダ改善研究所 自然のチカラいただきます」中村臣市郎/監修 西日本新聞社



ライター

ニャンニャン母さんプロフィール

ニャンニャン母さん

プロフィール:1955年魚座生まれ、広島の県北 中山間地域在住、
体癖はおそらく2ー3種

20代の頃「複合汚染」有吉佐和子/著 を読んで、食の環境悪化を考えた時、野草を食べることを思いつき、食料としての野草研究を始める。
全くの素人ながら、健康住宅の設計事務所に入社し、健康住宅を学ぶ。
残された人生と限られた時間について気付かされ、仕事を辞め、自給自足を目指す。
平成22年頃、古民家を借り、Iターン。野草教室を開催。
「古民家カフェ・むす日」「山のくらしえん・わはは」「クリエイティブ・アロマ」等にて野草教室。

現在、野草好きになった87歳の母と、無関心な33歳の長男と猫3匹と暮らしています。

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