アーカイブ: 福島原発事故

福島県相馬郡飯館村で野焼きを再開することに 〜 放射性物質の飛散を懸念しつつ

 「飯館村」と聞くと、胸が痛む思いです。福島原発事故直後、避難指示が遅れたために多くの村民が痛恨の被曝をしてしまい、さらにその後、現地では除染後も依然として高い空間線量を示しているのに、避難指示が解除され村民は帰宅を迫られてしまいました。実際に帰村したのは高齢者ばかりだったそうです。
 原発事故までは、仮に現金収入がなくても豊かな自然の恵みの中で暮らしてこれたのに、今や呼吸のたびに汚染された粉塵を吸い、コシアブラなど山菜も危険な数値が出ています。
 農家の人は、村での農作業の再開を勧められていました。しかし同時に、営農に必要な野焼きは禁止されていました。理由は、放射性物質の飛散の危険があるからです。野焼きの代わりに推奨されたのは、ラウンドアップの散布でした。どこまでも悲惨です。
 「民の声新聞」が今年5月時点で確認したのは、野焼きにより約1割の放射性セシウムが飛散すること、燃え残った灰の一部は8000Bq/kgを超えるものもあったという状況です。それでも来年3月の1ヶ月間、野焼きを認めることになったのは、農家の強い要望があったからでした。
 日本の縮図を見るようで、やはり「飯館村」と聞くたびに胸塞ぐ思いが続きます。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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飯舘村で来春から野焼き再開へ
引用元)
去年3月に村の大部分で避難指示が解除された飯舘村で、放射性物質が飛散する可能性があるとして原発事故のあと禁止していた農作業の野焼きを来年の春から村が条件付きで認めることになりました

飯舘村では原発事故のあと、放射性物質が飛散する可能性や火災の発生を懸念し、農家などに対して農地の除草や害虫駆除のための野焼きを禁止し、除草剤の使用などを要請してきました。
しかし避難指示の解除に向けた説明会の段階から農家からは野焼きを求める要望が相次ぎ、村は来年3月中旬からの1か月間限定で、行政区内の住民が合意することや村と消防に事前に届け出ること、それに消防団員が現場で待機することを条件に野焼きを認めることにしました
(以下略)
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配信元)


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国連の特別報告者が、日本政府の安全基準を厳しく批判「年間1ミリシーベルト以下でないと子供達を福島へ帰還させてはいけない」

 26日未明、宮城県沖で地震が発生しました。
その後、26日いっぱい、フクイチ、福島県の風下の地域で空間放射線量が高いとの声が相次ぎました。
異変があっても何が起こっているのか、この国では分からないのです。
 25日、国連人権理事会の特別報告者が、国連総会の場で「福島原発事故後、日本政府は避難指示を解除する基準を年間被ばく量20ミリシーベルト以下としているが、これは人権委員会が勧告した1ミリシーベルト以下という基準を考慮していない」と批判しました。
病院の放射線管理区域ですら5.2ミリシーベルトですから、20ミリシーベルトの異常さは当然の指摘でした。
 それに対して日本政府は「この基準は専門家と協議して適切に行なった」と、外国に来てまでお役所答弁を展開し、さらに「このような報告が風評被害など否定的な影響をもたらす」と日本国内でしか通用しないような屁理屈を堂々と述べています。
 特別報告者は、1ミリシーベルト以下でないとリスクはあると明言し、子供達や出産を控えた女性は帰還させるべきではないと反論しました。
 どちらが正気で、どちらが日本の子供達を守ろうとしているのか。
移住しようとする人の支援や賠償を打ち切り、強制的に帰還させる残酷な安倍政権より、はるかに頼りになる特別報告者の勧告です。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)



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国連の特別報告者 福島への子どもの帰還見合わせを求める
引用元)
(前略)
国連の人権理事会が任命したトゥンジャク特別報告者は、25日の国連総会の委員会で、東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、日本政府が避難指示を解除する基準の1つを年間の被ばく量20ミリシーベルト以下にしていることについて「去年、人権理事会が勧告した1ミリシーベルト以下という基準を考慮していない」と批判しました

これに対し、日本政府の担当者は、この基準は専門家で作るICRP=国際放射線防護委員会が2007年に出した勧告をもとにしており、避難指示の解除にあたっては国内の専門家と協議して適切に行っているとして、「こうした報告が風評被害などの否定的な影響をもたらすことを懸念する」と反論しました。

この反論に、トゥンジャク特別報告者は、同じ専門家の勧告で、平常時は年間の被ばく量を1ミリシーベルト以下に設定していると指摘し、これを下回らないかぎりリスクがあるとして、子どもたちや出産年齢にある女性の帰還は見合わせるべきだと主張し、日本側との立場の違いが浮き彫りになりました。
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配信元)


おしどりマコさんが来年の参院選に出馬 〜 真摯に原発事故を追求してきた市井のジャーナリスト

「難しいことを優しく、優しいことを深く、深いことを面白く」。
動画の最後の方に引用されている井上ひさし氏の言葉がまさにピッタリな本当のジャーナリスト、本物の芸人さん、おしどりマコさんが立憲民主党から出馬するというニュースが流れました。
福島原発事故以来、おしどりご夫妻が職業記者のできない質問を東電に根気強く重ね、いくつもの重大な事実を引き出したことはあまりに有名です。
そうか、マコさんは国政の場から原発事故へ立ち向かうのだな、と納得しました。
 動画では、これまでマコさんが、仕事を干されながらも自費で取材や調査を重ね、気の遠くなるような勉強を続け、本当に国民が知りたいと思うことをストレートに東電や国に問いかけてこられた姿を記録しています。最初の5分だけでも、その目覚ましい活躍ぶりが分かります。
コロコロと担当の変わるメディアの社員よりもはるかに正確な知識を持ち、茶目っ気あふれた説明に、フクイチ作業員や東北の幼子を持つお母さん達、学者、鋭い質問を向けられる東電社員にさえ信頼されてきました。
 かつて映像配信で、選挙ではどの組織に投票するか、ではなく、どこに属していようと心のきれいな個人を見抜いて投票することが大事だと聞きました。今の時代、それこそ至難の技ですが、私心なく、気持ちの良いくらい夫婦仲良しのおしどりマコさんならば、ウソのない仕事をされそうです。
なによりマコさんの言う通り、私たちみんなが「自分で知って調べて考えること、中立ではなく独立すること」をしなければ。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)



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おしどりマコ氏による演説(有楽町 イトシア前 / 2018年10月3日) 文字起こし
引用元)
(前略)
原発事故の後、(中略)本当は一体、何が起こってるんだろうと思って、そして、取材を始めました。
そうすると、あっという間に仕事を干されて(笑顔)、でー、原発や、政治のことは、みんな、テレビに出てる人達も、みんな色々、考えてるのに、全然口に出せないんだということに、気付きました。
政治のことは口にするなと、しゃべるなと、原発には触れるなと。
議論するどころか、イエスかノーじゃなくて、タブーだったんです。
(中略)
原発事故の前に、情報公開していた原子力保安院の情報を、今の原子力規制委員会は、黒塗りにして出すんですね。
いつの間にか、こんなに情報公開が後退していたことを、私は知りました。
そして、原発事故の追及をしている、国会事故調査委員会、政府事故調査委員会、これが、最終の報告書が出たのは、2012年7月で、その後、止まったままなんです
ずーっとその後、原発事故の色んなことが分かってきたのに、何にも報告書に盛り込まれてないんです。
それは、2013年から、安倍政権の力が凄く強くなったからです
(以下略)


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浄化処理したはずの汚染水、約8割に基準値を超える放射性物質の残留があることを東電が認めた 〜 陸上保管タンクはもう限界なのに増え続ける汚染水

 福島第一原発でどんどん増え続ける冷却水、つまり汚染水ですが、建前上はALPS(多核種除去設備)によりトリチウム以外の放射性物質の大半は除去できるとされてきました。その処理された水は「処理済み汚染水」、あるいはトリチウムには汚染されたままなので「トリチウム水」と呼ばれます。
政府や東電は、陸上保管してきたトリチウム水のタンク増設が限界に近いため、海洋放出という無謀な処理法を進めたい考えです。しかし、トリチウム水の希釈は事実上不可能だという指摘を覆す説は見当たらず、今のところ安全性に深刻な疑問があります。
 28日東電は、このトリチウム水のうち8割超の75万トンでトリチウム以外の放射性物質の濃度が基準値を超えていたことを認めました。浄化するどころか、サンプル分析では最大で基準値の約2万倍ものストロンチウム90が検出されたようです。なんだ、「処理済み汚染水」は、単なる汚染水だったのか。トリチウム水ですら海洋放出は問題が指摘されているのに、実は高濃度の多核種汚染水だったとなるともはや「風評被害」の欺瞞も通用しないほどの前提崩壊です。
 今も汚染水は増え続け、保管場所は限界、しかもこれは廃炉作業のホンの一面に過ぎない。「アンダーコントロール」発言など「ウソしか言わない」あべぴょんにはこれ以上の期待は無理ですが、本当に打つ手はないのでしょうか。この進退窮まる事態を打開するような技術や対策が、実はもう存在しているのではないか、どこかで出番を待っているのではないか、と期待する気持ちもあります。まのじの妄想かしら?
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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<福島第1処理水>海洋放出、前提危うく 再処理コスト増も
引用元)
 東京電力は福島第1原発の汚染水浄化後の処理水について、敷地内のタンクで保管する約89万トンのうち約8割の約75万トンで、トリチウム(三重水素)以外の放射性物質の濃度が国の排水基準値を上回っていたことを明らかにした。東電は処理水の再浄化を検討しているが、予定外の設備の新設や増設などが必要になり、廃炉コストも増大する可能性がある。
(中略)
基準値超えの中には半減期が約30年と長く、体内に入ると骨に蓄積しやすいストロンチウム90も含まれており、サンプル分析では最大で基準値の約2万倍の1リットル当たり約60万ベクレルが検出された
(以下略)
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福一の「処理済み汚染水」、84%でストロンチウムなどの放射性物質が基準値を最大100倍以上超過していたと東電が公表
引用元)
(前略)
(中略)政府の有識者会議が8月末に、富岡町、郡山市、都内の3ヶ所で処分について国民の意見を聞く公聴会を開催しましたが、その直前にトリチウム以外の放射性物質も基準を上回るレベルで残っていることが判明
(中略)
それから約1ヶ月、東電がようやく8月上旬時点での調査の結果を公表しました

東電は調査時点で88万7000トンあった処理水のうち、トリチウム以外の放射性物質濃度が基準値を下回っているものはわずか16%の13万7000トンにとどまり、84%の75万トンが基準値を超過していると推定。

その中でも全体の18%に当たる16万1000トンは基準の超過割合が10~100倍、7%の6万5000トンは100倍以上という絶句せざるを得ない数字が出ています。

問題は8月上旬の調査で東電がこの結果を知りながら、「処理済み汚染水」で他の核種が基準を大幅に超過しているにも関わらず「トリチウム以外は除去済み」と嘘を吐き、正真正銘の汚染水を海洋投棄しようとしていたこと。

これは漁業関係者を筆頭とする被災者らを騙して汚染水をこっそり処分しようとしたという意味で極めて悪質。
(以下略)

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国連人権理事会の特別報告者が福島第一原発の除染作業員について「深刻なリスクがある」と警告 〜 他にも放射能汚染関連の報道が相次ぐ

 グテーレス国連事務総長への「ノーアンサー」が引き金になったのか、国連人種差別撤廃委員会では、日本が「ヘイトスピーチ」を野放しにしている現状をボコボコに叱られ、さらに国連人権理事会では、3人の特別報告者から、福島第一原発事故の除染作業にあたる作業員について、「日本政府は即刻対応すべき」深刻なリスクがあると声明が出されました。
 福島第一原発の除染作業についてはこれまでも、外国人技能実習制度で希望を持って来日した外国人を、騙すようにして危険な仕事をさせ、しかも1ヶ月5万円という酷い低賃金やパワハラで奴隷のように酷使していたことが明らかにされていました。
今回の声明では、「数万人にも及ぶ」「搾取され、被曝している」除染作業員を「至急保護すべきだ」と厳しく警告し、しかもそのような危険な労働条件を受け入れざるを得ない「経済的な貧困」へも言及し構造的な問題をしっかり指摘しています。
NHKはこうした警告をずい分トーンダウンした表現で伝えたと批判されていますが、さらに恥の上塗りで日本政府が「一方的な情報に基づいた声明で遺憾だ」と抗議したそうです。やりかねん。
特別報告者は「現地調査を行なって真偽を確かめたい」そうですので、是非是非来日していただきたいところです。日本人への気づきにも繋がりそうです。
 そのことと関連するのか、放射能汚染関連の情報が次々と上がっています。発覚しても伏せられたであろう情報も、今後は明らかになっていく予感です。
国際レベルではあり得ない日本の被曝安全基準、原発利権に巣食う業者の役員報酬が43億円、浄化したはずの汚染水に放射性物質が残留、福島第一の低レベル廃棄物を入れたドラム缶8千本が腐食していることが発覚、、、どれもこれも「やっぱりそうか」というものであり、同時に日本が危機的状況であることを突きつけるものです。
 やっとこれで日本はスタートラインに立てるのか。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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国連特別報告者「福一の除染作業員の安全対策を」、なぜか日本政府は反発
引用元)
(前略)
◆国連人権理事会による見解
8月16日、国連人権理事会が「特別報告者」に任命した独立する3人の専門家が共同で「延べ数万人の作業員が被ばくなどの危険にさらされたという情報がある」として、日本政府は作業員の安全を守るための対応を急ぐべきだとする声明を発表しました。
(中略)
◆NHKの報道と原文の大きな違い
NHKはこの声明を「『作業員にホームレスなどが含まれているという情報が寄せられている』と指摘したうえで、『被ばくのリスクや対策を正しく理解しないまま作業しているおそれがあり、深く憂慮する』」と極めてマイルドに伝えています。しかし原文での言及はさらに鋭いもの
(中略)
ホームレスだけでなく「外国人労働者や亡命希望者」と明言している事に注意する必要があります。
(中略)

(中略)被曝リスクなどについて詐欺的に搾取しているというニュアンスが明確であり、加えて貧困問題が関係しているという懸念もはっきりと示されています

◆日本政府はなぜか反発
NHKはジュネーブ国際機関日本政府代表部が「政府として真摯に対応してきたにもかかわらず、特別報告者が一方的な情報に基づいて声明を出したことは遺憾だ」とした上で「いたずらに不安をあおり、混乱を招くとともに、風評被害に苦しむ被災地の人々をさらに苦しめかねない」と特別報告者に抗議したこと伝えています。
(以下略)

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