「食料・農業・農村基本法改正案」とはどんな法案なのか
ウワサに聞いたところじゃ、
2月末に、ヤバイ法案が通ろうとしているらしい。
なにが、どうヤバイの?
ひとこと、
日本の中小農家が一網打尽、おれたちの食いもんがアブナイ!
なんだって〜!! それ、止めなきゃダメだよ。
お役所の文章は固すぎて噛めないから、乳歯でも噛めるように説明して。
わかった、なるべく噛み砕いて説明する。そもそも「食料・農業・農村基本法」とはなんぞや?
農林水産省の説明によればこんな感じ。全国民が良質な食料を合理的な価格で入手できるようにするのは、国の責務だ。それを果たすために1999年、「食料・農業・農村基本法」が施行された。この法では「国内農業生産の増大と、輸入・備蓄を組み合わせることによって、食料の安定的な供給を確保する」としている。
なんだ、まともじゃん。
改正前からの文言だからな。じゃ、何を改正したいのか? 今言ったように、
これまでは「食料の安定的な供給を確保する」のが目的だった。しかし凶作や、輸入が止まるなどの〈不測の事態〉が生じたら、どうする? そんな時でも、最低限の食料を確保する準備が必要だ。だから、
〈不測の事態〉でも、国が食料安全保障を守れるように、「食料・農業・農村基本法」を改正したよってんだ。
気のせいか、〈不測の事態〉が多いような。
有事を想定してるのよ。そもそも、改正前の「食料・農業・農村基本法」の第一項目は「食料の安定供給の確保」だったのに、改正後は「食料安全保障の抜本的な強化」に変えられてるんだよ。
「安定供給」が「安全保障」になってるね。
じゃあ、「安全保障」とは何だ?
コトバンクによれば、安全保障とは「国外からの攻撃や侵略に対して軍事同盟、経済協力、中立などにより、国家の安全を守ること。」
〈不測の事態〉、どうも、戦争を仮定してるっぽいね。
それ以外にも、この改正案にはおかしな点がいくつもある。そんな「食料安全保障の抜本的な強化」のために何をするか。
施策の一つに「輸出促進」を上げている。
えっ? 「輸入促進」の間違いじゃないの?
いや、「輸出促進」だ。「輸出産地の育成、輸出品目団体の取組の促進、輸出相手国における販路拡大支援など」と書かれてある。
う〜ん、自国の食料も満足に自給できないくせに、なんで輸出に力を入れるんだ?
なんと、この人は慶応大学の教授で、東京財団政策研究所の研究主幹、大阪万博のプロデューサー、飛騨高山の新設大学CoIU(コーアイユー)の学長候補、ワクチン・パスポートの実現化を推進する「コモンズ・プロジェクト」の日本代表をやっている人。この人物の周囲を洗っていたら、日本の三極委員会に行き当たりました。