注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
人口1,000人当たりの急性期病床とリハビリテーション病床の合計は、日本とドイツがほぼ同じ水準である。日本も含めてG7各国の病床数はゆるやかな減少傾向にある(図2.1.1)。
図2.1.1 人口1,000人当たり急性期病床数+リハビリテーション病床数の推移
(中略)
G7との比較では、日本の人口1,000人当たり医師数は、カナダ、アメリカに近づいている(図2.2.2)。
(中略)
図2.2.2 人口1,000人当たり医師数の推移
(以下略)
東京いれてみたら東京は3月ずっと指数関数なのか。今より色々強化しないともっと速く増えるのかな。 pic.twitter.com/eUCZIT1fXh
— Jun Makino (@jun_makino) March 23, 2020
イタリアのベルガモの医師が、惨状を説明。医療スタッフ、人工呼吸器、防護服などの医療機器・薬剤の不足が危機的状況にあると切実に訴えている。日頃は頼みの綱になるはずのEU、とりわけドイツとフランスも酷い状況で、他国にまで手が回らない。まさに、人類とウイルスとの全面戦争である。 https://t.co/In2MMLSXdP
— 舛添要一 (@MasuzoeYoichi) March 20, 2020
NHS呼吸器系スタッフから市民へ
— Hiroshi Makita Ph.D. (@BB45_Colorado) March 23, 2020
家にいてください
家にいてください
チャンスは一つ
死か生か
家にいてください
私たちを助けてください
医療関係者の安全は皆さんの生命の安全です
私たちを助けてください
子供を家に留めてください
何千人死ぬかもしれません
家にいてください
Stay at Home
BBC pic.twitter.com/lVRyVXlSax
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記事のグラフをご覧になると、日本の病床数はイタリアの2.5倍くらいでしょうか。しかし、医師数は逆に6割ほどです。昨日の記事で、“指定感染病院ですら「3ヶ月マスクが入らない、防護服もゴーグルもない」という日本の惨状”をお伝えしましたが、これでは最前線で戦う医療関係者を守れません。彼らが感染して戦線を離脱すれば、日本の医療体制は崩壊します。
3月11日の記事で、政府の新型コロナウイルス対策専門家会議の「新型コロナウイルス対策の目的(基本的な考え方)」の図を紹介しました。もう一度、この図をご覧になると「医療対応の限界(例:病床数)」と記された破線があるのが分かると思います。実はこの図には大きな欺瞞があり、本当はこの破線は底辺近くにへばり付いており、重症患者の増大で医療崩壊が起こるのを回避することは、現実にはかなり難しいのです。
海外では、医療関係者が市民に、“家にいてください。私たちを助けてください。医療関係者の安全は皆さんの生命の安全です。私たちを助けてください”と呼びかけています。
それなのに、日本政府は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急経済対策で、「外食や旅行代金の一部を国が助成することを検討」しているのです。「命」よりも「金」が大事な連中を、結果として私達が選んでしまった不幸を、今後思い知ることになるでしょう。