アーカイブ: 貧困問題

当初「コンパクト五輪」を目指したはずが、過去5大会合計費用を超える3兆円のコストの東京五輪 〜 一体そのお金はどこに消えた?国民の実質、名目賃金いずれも減少、景気は4ヶ月連続悪化

 「桜を見る会」から目を離すわけには参りませんが、その裏でこっそりと東京五輪にかかる国の支出が膨れ上がっています。当初は「コンパクトな五輪」を目指していたはずなのに、今や総コストが3兆円を超すのは確実と見られ、これは過去5大会の合計費用すらも上回るものだそうです。ゆるねとにゅーす管理人さんの「安倍政権とそのお友達企業のみが最高に甘く旨い汁を吸いまくるような事態」という言葉の通り、そもそもコストを抑える気などなかったのでしょう。「たかだか2週間程度のお祭りに3兆円(1億円の3万倍)」、それにしてはスタッフが無償ボランティアだったり、選手村の設備がお粗末だったり、コストは一体どこに?
 一方で庶民の生活は貧困に喘いでいます。
今や実質賃金どころか名目賃金すらも減少と報道され、内閣府の景気動向調査ですら4ヶ月連続悪化を認めざるを得ません。景気が良いと伝えるのはNHKくらいのものでしょうか。
いよいよ若い方々は海外へと活路を開く時代かもしれません。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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東京五輪の総コスト、3兆円超に!日本庶民の間で貧困が進む中、巨額のカネが五輪と関連企業に集中!→ネット「何がコンパクトな五輪だ」「今からでも五輪やめてカネ返せ!」
転載元)
どんなにゅーす?

・東京五輪のコストがますます膨張している中、2018年度までの6年間に国が五輪関連事業に支出した費用の総額が約1兆600億円に上っていることが会計検査院の調べによって判明した。

当初は「コンパクトな五輪」を謳っていたものの、ふたを開けてみると、組織委員会や東京都が見込んでいる総コストが3兆円を超えるのは確実とのことで、賃金の停滞や相次ぐ増税、社会保障の削減などにより日本の庶民の間で貧困が深刻化している中、常軌を逸した莫大なカネが東京五輪と関連企業に集中する事態になっている

(中略)

(中略)

(中略)

(中略)

このオリンピックこそ、まさしく、グローバリズムの”真骨頂”といえるようなものであり、電通をはじめとした広告代理店やそれらと繋がるマスメディア、そして、大手ゼネコンとその関連企業に至るまで、ごく一部の企業体にすさまじい額の富が集中し、まさに、安倍政権とそのお友達企業のみが最高に甘く旨い汁を吸いまくるような事態となっている

冷静に考えても、たかだか2週間程度のお祭りに3兆円(1億円の3万倍)をつぎ込むなんて、完全に狂気の沙汰としか言いようがないし、こんなことをやってれば冗談抜きで国が亡びるぞ。

しかも、当初は低コストを謳った「コンパクトな五輪」を掲げて招致活動をやっていたわけで、これこそ、国家規模の凄まじい詐欺に国民が騙されてしまったようなものですね。

(以下略)


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誰も置き去りにしない年末年始を!「年越し大人食堂」開催、「東京アンブレラ基金」が応援する様々なNPOに相談も

 今年の年末年始の休日は9日間も有ります。公的な支援は閉じてしまい、宿泊支援や生活費の相談などはできなくなります。そして、派遣やアルバイトなど非正規労働の収入が途絶える期間でもあります。
それまで日々の生活費を稼ぎながらネットカフェなどで暮らしていた人々の中には、所持金が尽きて野宿せざるを得ない人も出てきます。相談の中には「年末年始に備えて一週間分のネットカフェ代を貯めていたが、ウトウトしている間にスリに遭ってしまった」と、胸が痛むものもありました。年末年始には、それまで路上を経験しなかった人が新たに現れる時期だそうです。
 今年も各地で年越しの炊き出しや物資の支援が告知されていますが、新たな取組みとして「大人食堂」が開催されるようです。
ギリギリで暮らしているワーキングプアの人たちが、野宿に至る手前で気軽に相談に立ち寄れる場を作りたいという発想から生まれた大人版「こども食堂」で、まずは心温まる食事で一服し、心配事を相談できる窓口を案内してもらう取組みです。
 この活動を支援するのは「東京アンブレラ基金」で、年越し大人食堂の他にも、様々なNPOを支援しています。例えば、福島の原発事故後、自主避難している人々が住宅支援打ち切りに会い、途方に暮れてホームレスになるケースもある中、なんとか支え合って生活や住宅の相談を受ける団体や、子供達の貧困を支援する団体、難民支援をする団体など、現代社会の歪みを民間で支えようとするものばかりです。本来であれば、国が、行政が、と虚しい思いに駆られますが、今、目の前の人の役に立てるよう努めたいと思いました。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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[36]「無事に年が越せる」安心をすべての人に
「年越し大人食堂」開催へ
引用元)
(前略)
東京でも「年越し大人食堂」を開催
 そこで、仙台の取り組みに見習って、東京でも年末年始に「年越し大人食堂」を開催することにした

 今冬の年末年始は9連休になる予定である。安定した住まいを失っていなくても、「無事に年を越せるのか」と不安に思っている人は少なくないだろう。「年越し大人食堂」は、そうした大人たちに開かれた場にしていきたい

 「年越し大人食堂」は、NPO法人POSSEと「つくろい東京ファンド」が中心になり準備を進めている。食材はパルシステム連合会、調理は料理研究家の枝元なほみさんが、それぞれ全面的に支援してくれることになっている。

 宿泊の支援が必要な人には、今春に設立した「東京アンブレラ基金」から1人あたり1泊3000円の宿泊費を支援する。同基金による緊急宿泊支援は通常4泊までだが、この年末年始に限り、9泊まで延長を可能にする。

「年越し大人食堂」だけでなく、年末年始の期間も孤立する人々を支援する民間団体は少なくない。「東京アンブレラ基金」では、「誰も置き去りにしない年末年始を!」を合言葉に各団体の活動をバックアップする寄付キャンペーンを始めている。

 ぜひ多くの方々のご支援をお願いしたい

誰も置き去りにしない年末年始を!アンブレラ基金年越しプロジェクト2020にご協力を!|東京アンブレラ基金

(以下略)

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「安心できる食堂×無料の労働・生活相談」の「年越し大人食堂」を新宿で開催します! (12/31・1/4)
引用元)
(前略)
2019年〜2020年の年末年始。今年は9日間という長いお休みの中で、一時的にお仕事を失うなどして生活にお困りの方や安定した住まいがない方へ、東京アンブレラ基金・つくろい東京ファンド・NPO法人POSSEが協働で「年越し大人食堂」を開催します

・年末年始で一時的にお仕事が途切れ、家賃を払うのが厳しい。
・ネットカフェやシェアハウスで働きながら何とか暮らしているけど、新年から将来が不安。
・お正月を機会に、地方から飛び出してきた。困っているけど、炊き出しなどに並ぶのは怖い。
・会社の寮に入っていたけれど、失職と同時に追い出されてしまった。
などなど……

たとえばこのようなご事情の方、とりあえず安心できるご飯を食べていただいて、ほっと一息ついたあと、よろしければご相談してみませんか?

(中略)
お料理は枝元なほみさんが担当

今回の「年越し大人食堂」の料理は、料理研究家・ビッグイシュー基金協同代表の枝元なほみさんが担当されます。
安心できる食材で、栄養がある食事を作っていただきます。

(以下略)


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世界から見た日本:年金システムの健全性は最低ランクD、子どもの相対的貧困率はOECD加盟国で最悪 〜 いずれのランキングも高い評価のデンマークの福祉政策とは?

竹下雅敏氏からの情報です。
 人様と話していると、時々、日本の現状への認識が大きく異なっていて話が噛み合わないことがあります。
「日本は世界有数の豊かな国、福祉国家、たまたま出現するホームレスは運の悪い人」
何十年前の日本?? メディアがありのままを伝えれば、自身の生活実感と照らし合わせて、すぐにでも現状を「上書き」できると思うのですが。
面白いことに外資系のメディアが、日本を客観視できる情報を伝えています。
 スプートニクは、各国の年金システムを比較し、その国の年金が人々の退職後の暮らしを改善するか、年金システムが持続可能か、国民に信頼されているか、などの点で評価をしています。
輝かしい1位はオランダ、2位はデンマークでレベルA、一方、日本は31位のレベルD。Cランクの韓国や中国よりも低い評価です。アジアの方々が日本に来て、高齢者が普通に働いている様子に驚かれますが、ここまで老後の生活を破壊されれば自分のことで精一杯、世界人助けランキングで堂々の最下位が日本だというのも悲しい現実です。
 さて、年金ランキングが2位だったデンマークについて、今度はBuzzFeeedが日本と比較する形で重要な情報を出しています。
デンマーク大使館によると、デンマークは貧困率が最も低い国であり、同時に、一人親家庭の貧困率も世界最低なのだそうです。言い換えれば、シングルマザーでも豊かに子育てができ、教育も十分に叶えることができる国です。デンマークには「待機児童」という概念自体が存在しないと言います。
その背景には「子どもは社会が育てる」そして「子どもは将来、社会を支える存在になる」という建設的な考え方があります。「今だけ金だけ自分だけ」が蔓延してしまった日本には眩しすぎる。
教育、医療は無料、子どもは社会全体が育てる取り組みがなされ、その上、最低賃金は1,650円! 東京都が最低賃金を引き上げ、1,000円台にしましたと大威張りでしたが、デンマークから見るとお寒い限りです。一足飛びに最高賃金の設定に行けないならば、せめて世界最高水準の最低賃金を設定してくれ、日本。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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世界の年金システム評価 首位はオランダ 日本は31位
転載元)
10月21日に公表された「マーサー・メルボルン・グローバル年金指数ランキング」によると、オランダが1位、デンマークが2位となり、いずれも退職時に提供される資金保証でレベルAを獲得した。一方、日本は31位でレベルDに入り、Cランクの韓国や中国よりも低い評価にとどまった。ブルームバーグが報じた。

ブルームバーグによれば、世界最大級の人事・組織コンサルティング会社マーサーは世界人口のほぼ3分の2を擁する37カ国について40の指標に基づき、年金システムが退職後の個人の財政状態の改善につながるか、持続可能かどうか、国民に信頼されているかを評価した

この調査によれば、首位のオランダ、デンマークに続き、3位のオーストラリアのレベルはB+だった。トップ10の残りはフィンランド、スウェーデン、ノルウェー、シンガポール、ニュージーランド、カナダ、チリで、いずれもレベルB。

オランダではほとんどの勤労者が、生涯平均所得に基づく確定給付制度の恩恵を受けている。英国と米国はともにレベルがC+でそれぞれ14位と16位だった。

一方、日本は31位でDランクDランクは、「対処する必要のある重要な弱点および・または不備」があるとされるグレード。平均寿命が伸び続けていることから年金受給開始年齢を引き上げる必要性などが指摘された。



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山本太郎 10月28日 大分市 街頭記者会見 〜 聴衆の一人からの「あんたは偽善者だ」という声に山本代表は何を見たのか

 れいわ新選組・山本太郎代表の10月28日大分での街頭演説会が騒然としました。これはもうぜひ観ていただきたい。20分弱です。
生活保護を受けられる人がそれを知らずに受給できていない、という話の最中でした。
「なんで参議院に出なかったんだ、なんであの二人を出したんだ、偉そうなことばかり言って。」など、突っかかるような発言をする人が現れました。
おそらくその周囲の人たちが抗議したのでしょうか、山本代表は「いいんです、マイクをどうぞ、しっかり話してください」と応じました。
その後の成り行きを、息をこらして聞きました。
 そしてこの動画を観た人の多くが涙したようです。山本代表への涙ではなく、この国で疲弊しきった人たちが見えたからかもしれません。
「みんなが政治を諦めている中で、政治を諦めていない人たちがこの国をコントロールしてきたんだろ!政治を最後まで諦めずに自分たちの議員を送り続けてきた人、だれ?企業側だよ。たった3割の票で企業側に都合の良い得することが全部決められていく!」「裕福でない者同士が石を投げあってどうするんですか。分断に加わってどうするんですか」
 私たち市民は弱い。一人一人が集まる時、その弱さを自覚して智恵に変えなければ力にならない。どんなに山本代表が国民を大事に思っても、国民側が意識を高く持たなければ力にならない。
 実はまのじ、24日の長崎でのおしゃべり会に潜入してきました。集まった方々はよく勉強しておられ、状況を客観的に語ることのできる人ばかりでした。見知らぬ者同士でも、すぐに打ち解けられるような不思議な空間でした。けれども考えてみれば、参加したくとも来れない、日々ギリギリの時間で生活しておられる方も多いはず。参加できても言葉にならない思いをぶつけたい人もいるはず。
山本太郎代表の全国ツアーは、日本の深いところを可視化していくようです。
(まのじ)
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「山本太郎は偽善者とのヤジに・・」山本太郎 街頭記者会見(2019.10.28)
配信元)

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配信元)




萩生田文科相が教育の機会均等を無視する発言 〜 大事なのは学生ではなく「私企業の利益と政治家の私腹」

 学生よりも利権が大事な人間が教育行政のトップに立つと、こうなることは予想できたことかもしれません。萩生田文科相が報道番組で堂々と教育の機会均等を否定しました。
 2020年度から採用予定の「大学入学共通テスト」は、教育現場からの圧倒的な反対がずっと続いているにもかかわらず、柴山前文科相の時からゴリ押しのように進められています。特に英語では、民間の資格や検定を活用することで、そもそも試験制度として破綻が指摘されていると同時に、その高額な受験料や都市部に偏った試験会場のために、学生の経済状態や住んでいる場所で著しい不公平が生じることが明らかになっています。
 ところが萩生田大臣は「(学生の)身の丈に合わせて〜頑張ってもらえれば」と経済格差のせいで大学受験の機会が奪われてしまう現実を容認してしまっています。憲法も教育基本法も無視する文部科学大臣。そして日本の財産である「学生や大学を犠牲にして」おいて、民間企業の儲けと自分たち政治家の私腹を肥やすことを最優先にしています。ネット上では「辞任したカニメロン大臣よりもはるかに有害」との声もありました。卒業後の学生を奨学金という名の学生ローンで縛り上げる事態と一対になっているようです。
 一方で、都市部の進学校として有利な立場と言われる筑波大学付属駒場高校の学生さんが自ら、今回の入試制度改革への高校生の声を独自調査し、問題点を洗い出し、そもそも当局の入試の運用能力に問題がある、と批判し話題になっています。自分さえ有利な仕組みであれば他人のことはどうでも良いと考えずに、正々堂々と公平性を訴える姿勢に、現文科相と立場を入れ替えて欲しいと笑えない希望が聞かれました。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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都市在住の裕福な家庭が有利な「大学入学共通テスト」への批判、萩生田文科相が「身の丈にあった勝負をすればいい」と切り捨て
引用元)
(前略)
これは大学入学共通テストに英検やTOEFL、ケンブリッジ英検といった民間の資格・検定試験を活用する政策で、2020~23年度は「共通テスト」と民間試験の両方が用意され、各大学でいずれかまたは双方を利用できるというもの。

ですがこれらの民間試験は成り立ちも傾向も難易度も評価方法も大きく違うため、各々の試験の成績を一律評価することは極めて困難であることが既に大きな批判に
(中略)
加えて民間試験の受験料は1回5800円〜2万5380円と高額な上に、試験会場が都市部に偏っています

裕福で都市部在住であれば期間前から何度も練習としてこれらの試験を受けられますが、裕福でない家庭や遠隔地在住の生徒らは時間、交通費、宿泊費などが大きな負担としてのしかかり不公平が生じるとの批判も噴出していました。
(中略)
まず大切なのは、萩生田文科相が質問にあった受験生どおしの不公平さ、公平性さを認識しているということ。その上での回答だったということです。

萩生田文科相の大きな間違いは大学入試に必須な英語の試験とあくまで勉強のオプションである予備校通いを同じだと思っている事。このふたつを同列に並べることはできません。

その上で、裕福な家庭が回数受けてウォーミングアップすることを認めた上で、「お金や地理的な条件」に恵まれていない貧困層や地方在住者は「身の丈に合わせて」勝負すればいいとしています
(中略)
これでは日本の教育行政の名実ともにトップである文部科学大臣が、家庭の金銭的、地域的な格差を是正して教育の機会均等性を保とうとする代わりに、格差を容認した上で自己責任で頑張れと突き放していることになってしまいます。
(以下略)
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筑駒生、大学入学共通テスト中止を訴える 「ぼくたちに入試を受けさせてください」
引用元)

(前略)
 入試制度改革の流れをみて感じたのは、試験本番の運営のことをなにも考えていないということです。どのような事務的手続きが必要なのか、いかなる不測の事態が起きるのかについて、まったく対応できていません。きちんと制度設計しているのでしょうか。50万人の受験生が同時に受ける試験なのに、試験内容、スケジュール、実施会場などの決め方が、行き当たりばったりです。入試政策うんぬん以前に、入試実施にあたっての運用能力に問題があります。最近でも、英検の申し込み期限が延期されました。はずかしくないのでしょうか。民間委託といいながら、民間ならばこんなことは通用せず、問題視される事態です。
(中略)
地方在住の受験生、ハンディキャップを持つ受験生に対して、大学受験の機会が平等に与えられていません。公平性が保たれていません。ぼくはこの問題で全国の高校生に独自調査をしました。(中略)
(中略)
英語民間試験を受けるまでの手続き、試験の内容がまだ十分に明らかにされていない。中身が発表されても不備が多い入試制度です。都会の高校に通うぼくらにも詳しい情報が入ってこない。ぼくが通っている学校で「共通ID」が話題になったとき、「まだなにも決まっていないのか」「あまりにもずさんだ」という声が多くあがりました。
(以下略)

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