Finian Cunningham
2015年1月6日
"Press TV"
フランスのフランソワ・オランド大統領は今週、欧米の対ロシア経済制裁を終わらせるよう呼びかけた。
オランドは、恒例新年インタビューの中で、そう発言したのだ。交渉で"もし進展があれば" ロシアに課した経済制裁を解除することに賛成すると述べた。
フランス、ドイツとロシアの高官が、ウクライナ代表と共に、カザフスタンの首都アスタナで、1月15日に会合予定だ。狙いは、昨年4月以来、東ウクライナで起きている紛争への持続的な解決策を見いだすことだ。
アメリカ当局者は関与していない。ワシントンとブリュッセルは、危機をロシアのせいにしようとしている。
ワシントン-ブリュッセル枢軸は、対ロシア経済・外交制裁を科したが、モスクワによる対経済制裁策で報復された。
関係の悪化は、ロシアに対する経済的衝撃をもたらしたのみならず、
跳ね返って、ヨーロッパ自身の低迷する経済に悪影響を与えている。ロシアと欧州連合間の通商・貿易は、ロシアとアメリカ間の十倍、経済戦争の展開と共に、EUはワシントンより遥かに失うものが大きいのだ。
"フランスはウクライナを巡るロシア経済制裁をおわらせようとしている"と、今週BBCは報じた。
BBC報道はこう付け加えている。"イタリア、ハンガリーとスロバキアの政治家達も経済制裁を緩和したがっている。"
このリストに、ドイツ、オーストリア、スペイン、ギリシャ、チェコ共和国やブルガリアも追加することが可能だ。
先週末、チェコのミロシュ・ゼマン大統領は、キエフ政権の戦争挑発的姿勢を嘆いて、CIAが据えたアルセニー・ヤツェニュク首相を "戦争首相"として非難した。
オランド発言の前日、ドイツのジグマール・ガブリエル副首相は、ロシアを"屈服させようとしており" "戦争突発"の危険があるとして、経済制裁に反対して警告した。
ガブリエルはビルト・アム・ゾンターク新聞に、ワシントンが率いている政策は破壊的だと語った。
ヨーロッパとロシアとの間の紛争を肥やしにしている悪意ある外部勢力をほのめかして、ガブリエルはこう述べた。"[ロシアの政治的、経済的混乱]を望んでいる連中が誰であれ、ヨーロッパの我々全員にとって、遥かにより危険な状況を引き起こす。"
ヨーロッパ各国民は、ウクライナを巡る危機と、ヨーロッパとロシア間の危機が全く不要であることが分かっている。この緊張は、自らの利己的な戦略的利益の為、大陸を仲違いさせるべく、ワシントンが駆り立てているものであることを彼らは知っている。
今週フランソワ・オランドが示した様な、対ロシアワシントン-ブリュッセル枢軸の最近の動揺は、良いニュースと見なすべきだ。
フランスのオランドが、今ずっと前に示してしかるべきだったロシアに対する
常識を見せ始めたことからすると、ヨーロッパ政府は、無謀な対ロシア・ワシントン-ブリュッセル枢軸に覚醒し、それを見限ろうとしているのだと信じてよい理由があるのかも知れない。
記事原文のurl:
http://www.presstv.ir/Detail/2015/01/06/391893/Wobbles-in-USEU-axis-against-Russia
しかし、続日本紀の記述では、“同三(719)七月、賀茂朝臣吉備麻呂、播磨守となり、また按察使に任ぜられ、備前、美作、備中、淡路四国を管した”とあり、この時期に吉備真備は遣唐使で留学中です。二人が別人だと、はっきりとわかります。
1本目の記事は、こうした誤りと、この誤りが検証もされずに平凡社の「世界百科事典」にまで引用されて、何と陰陽道の大家・賀茂忠行を吉備真備の6世の孫とする誤りが記述されていることを指摘しています。ちなみに賀茂忠行は陰陽師・安倍晴明の師です。
以前、八咫烏の公式ホームページを紹介しましたが、彼らの歴史認識はこうした誤りに基づいたもののようで、あまり当てにならないということがわかります。
事実は、秘密結社「八咫烏」は、確かに聖武天皇の密勅で吉備真備により組織されたもので、その初代長官が賀茂吉備麻呂だったのです。賀茂吉備麻呂は、神武天皇を大和に導いた“ヤタガラスの翁”の子孫です。地祇系の賀茂氏の一族に巧妙に入り込み、一族の血筋を入れ替えようとしましたが、葛城一言主命の努力により、その後この一族から排除されたようです。血筋の入れ替えの始まりは、役行者の父からだと思います。この辺りの詳細は、いずれ解説したいと思っています。
2つ目の記事は、陰陽道の賀茂氏の祖が吉備真備で、かつ役行者をも一族とする八咫烏の立場では、いろいろな矛盾が生じることを指摘しています。加えて天神系の賀茂氏との関係となると、“さっぱりとわからない”とのこと。しかし彼らの祖先に対する言説には、“胡散臭さはぬぐいきれません”と書き記しています。
私には、事の事情がはっきりと分かるので、何の疑問もありません。ヤタガラスの翁の子孫が、地祇系の賀茂氏に入り込み、血筋を乗っ取ることには失敗しましたが、賀茂の姓を取得することには成功しました。その後、彼らは山城国葛野に移り住み、天神系の賀茂氏の血筋の入れ替えに成功します。これが下鴨神社宮司家の血筋です。上賀茂神社は血筋を入れ替えることは出来ませんでした。
このように、陰陽道の賀茂氏はレビ族の末裔で、彼らが地祇系、天神系の血筋を乗っ取るために住処を移動し、その途中の過程で、秘密結社「八咫烏」が生まれたということを理解していると、歴史がはっきりと見えるようになります。