一体誰よソレ?
ピート・ブティジェッジって誰やねん? と思った方。全然大丈夫です、ちょっと前までアメリカでもそう思ってた人は多いと思います。だってこの方、国政経験ゼロっすからね。
普通の大統領候補って、アメリカ合衆国の、つまり国の上院か下院で議員経験がありますから! (※トランプさんも政治経験なんてありゃしませんでしたが、TV番組の司会など、ポップカルチャー分野で全国制覇してはりましたので別格。)
ブティジェッジは、インディアナ州のサウスベンドで市長を8年務めただけ。まぁ38歳なので仕方ないのかもしれませんが、そんなんでよー出てこれるなと。だってトランプさんやブルームバーグみたいな資金源も知名度もないんですよ?
一応、表向きの売りは「若手」であることと、「ゲイ」であること。特に後者はアメリカでは強みですかね、晴れて「マイノリティー」の仲間入り、そしてその代表ヅラが出来ますから。どっかの演説でシレっと「我々マイノリティーは」と話していました。
Gay Mayor Peter Buttigieg Married His Comedian Boyfriend Chasten Glezman: #PeterButtigieg #PeteButtigieg #Marriage… https://t.co/iyphjyTeb0 pic.twitter.com/ZGynlEEgaJ
— Instinct Magazine (@instinctmag) June 20, 2018
2018年に結婚したお相手は、中学校教師。現在は30歳で、演劇分野が専門のようです。
私もゲイの友人はいますからそれ自体は全然いいんですけど、ゲイを売りにする奴は嫌です。だってゲイでなくても皆、何かしら「マイノリティ」ですもん。ブティジェッジの父親は大学教授のインテリだし、どー見ても白人ですし、本人の学歴も超エリートですから、他に無かったのでしょう。
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実はアイオワ州の得票数全体に占める割合は、非常に小さいのです。ただし、これが最初の投票って点が肝でして。なにせ「この候補者が1位になった!」と一般大衆へ強烈な「印象付け」が出来、この後も勢いに乗れますから。なのに出鼻をくじかれてしまい、最も損をしたのはバーニー・サンダース議員かもしれません。
アイオワのコーカス直前、世論調査でサンダース1位が濃厚と出て焦ったのがDNC(民主党全国委員会、つまり党本部)です。DNCとしては社会主義のコテコテ左派なサンダースだけは、絶対に勝ってほしくありません。ということで既にコーカス前に規約を変更して、2月19日の次回討論会に億万長者ブルームバーグが参加できるようにしちゃいました。
ブルームバーグって去年11月に、急に大統領になりたくなったとかで、途中参加してきた金持ちの爺さんですよ。ブルームバーグ系列のニュースを操作して、自分の金をバラ撒きまくって、おまけに全国でCMをガンガン流した結果、なぜか躍進中。
とにかく現在のDNCは、ヒラリーもペローシも幹部がこぞってバーニー潰しに入っています。そこで今回のアイオワ州。ブルームバーグは流石に無理筋なので、自称1位となったのが、どっからどーみてもカバール支配層の申し子ブティジェッジです。
個人的には、ハワイ州選出のトゥルシー・ギャバード下院議員が民主党の候補の中で一番まともだと思います。私が時々ユーチューブで視聴しているジミー・ドーア氏は、支配層を痛快かつ強烈に批判する方ですが、理路整然とした彼女を応援していました。
残念ながらまとも過ぎて、カバール筆頭格ヒラリーに「ロシアの回し者だ」とディスられちゃいましたけど、本来は彼女くらい凛として、信念のある人がトップになって欲しいもの。
2020年の現実は、まだブティジェッジなんですよね。