注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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ロシアが全面戦争から世界を救っている
引用元)
創造デザイン学会 16/5/20
(前略)
Finian Cunningham
May 16, 2016, Information Clearing House
今週、アメリカが、ミサイル装置をヨーロッパ東部に配備したことは、全面的地球戦争への更なる一歩である。ロシアを悪魔化する西側のプロパガンダにもかかわらず、本当は、このような大危機を防ぐために、現実に一線を守っているのは、ロシアの軍事力である。
アメリカとそのNATO同盟国は、すでにロシアと戦争を始めている。これは誇張ではない。事実である。アメリカとその同盟国は、ロシアとの国境線に兵器と軍隊を結集しており、いろんな方向から攻撃のシミュレーションを行っている。
http://sputniknews.com/world/20160511/1039426736.html
(中略)
双方の戦争機械が、ともにロック・オン(レーダー追跡)状態になっている。先月のバルト海での、米戦艦が露戦闘ジェット機に対面した出来事は、ほとんど毎週起こっている、このような多くの接近事件の一つにすぎない。確かに、兵器はまだ現実に火を噴いてはいない。しかし兵器設備全体に準備態勢ができている。
ここでも西側メディアは、危険極まりない異常な状態を、普通のことのように扱う手伝いをしている。ワシントンの要請で、西側諸国は、ロシアを経済制裁によって閉じ込めようとしている。これもまた戦争挑発行為である。
http://sputniknews.com/trend/western_sanctions_against_russia_2014/
(中略)
もう一つの戦争の態度表明は、シリアとウクライナでの、アメリカの、ロシアとの代理戦争である。表面上は、停戦の話し合いや政治的解決はあるかもしれないが、ジハーディスト傭兵やネオナチ・キエフ政権は、それにもかかわらず、ロシアの地戦略的な利益を攻撃するように常に方向付けられた、米軍資産であることを忘れてはならない。
http://sputniknews.com/middleeast/20160512/1039524941.html
米側の長く予想されていたミサイル装置を、ヨーロッパ東部で始動させた、今週のワシントンの動きは、戦闘行為の全体的展開の中のもう一つの攻撃行動である。アメリカとNATOの高官たちは、イージス艦攻撃装置がロシアを狙っていることを否定し、これはイランの弾道ロケットや、他の“ならず者”国家からヨーロッパを守るためだ、という滑稽な主張をしているが、それは見え透いたたわごとである。
http://sputniknews.com/politics/20160515/1039633525.html
(中略)…クレムリンは今週、アメリカのミサイル装置が設置されたことは、ロシアの安全にとって直接の脅威だと言った。モスクワは、核抑止の戦略的バランスを立て直すための対抗措置を取る、と言っている。公的なロシアの報道が、新しい超音波の大陸間弾道ミサイルの詳細を説明し、これはどんなアメリカのミサイル防御装置も突き破り、テキサス州やフランスの大きさの領域を、破壊することができる弾頭をもつものだと言ったのは、偶然の一致ではない。
http://sputniknews.com/russia/20160508/1039258053.html
(中略)…
プーチン大統領下でのロシアの戦力アップ・グレードは、おそらく、アメリカの全面戦争への突っ走りを押しとどめる唯一の方策である。
http://sputniknews.com/military/20160108/1032850620.html
我々はこれに向き合おうではないか。戦争の根源になっているのはアメリカである。米政治 アナリスト Randy Martin が指摘するように、いわゆる“ウォルフォウィッツ主義” (Wolfowitz Doctrine)は、ワシントンの対外政策の試金石である。ジョージ・W・ブッシュ政権に仕えた、元防衛省高官ポール・ウォルフォウィッツの、このネオコン・ドクトリンは、アメリカの軍事戦略思考に深く埋め込まれている。
マーティンは言う――「ウォルフォウィッツの、アメリカが世界で唯一の超大国であって、いかなるライバルにも、戦争を仕掛けるほどの力を持たせないという決意が、すべての米軍の兵学校で教えられている。それが主流の米軍の考え方である。」
これがワシントンの、ロシアや中国に対する好戦的政策を動機づけるものだ、とマーティンは付け加える。「アメリカは、その不法な世界制覇の野心を維持するためには、ライバルの地球的強国と見たものに対しては、戦争を仕掛けるようにプログラムされている。」
このアナリストは、もしロシアと中国の軍事力がなかったら、アメリカの国家計画者たちは、彼らの戦争行動を更に進め、今頃は、世界に破局的な結果をもたらしていただろう、と言っている。西側メディアによる、あらゆるロシア誹謗にもかかわらず、このような破局的な戦争――アメリカだけが押し進める戦争――から世界を救っているのは、ロシアだという考えは、頭を冷やしてくれるだろう。
実際、ここで主張されていることは、ロシアのシリアへの介入は、一つには、このより大きな、遥かにより深刻な計算に基づいていただろう、ということである。ロシアは、この中東の国家を、西側の援助する政権転覆のための戦争から救助しただけではない。モスクワが、海から発射する巡航ミサイルや、S-400対弾道弾防衛など、最新の兵器類を公開してみせたのは、ワシントンに対して、これ以上の戦争計画を追及するのは考え直した方がよいという、通告の狙いがあった可能性がある。
http://sputniknews.com/military/20160421/1038396522.html
(中略)
アメリカ市民は、彼らの戦争屋リーダーたちの責任を問い、民主的な政府を選ぶ必要がある――変化を求めて。しかし、とマーティンは言う、 アメリカの大衆はあまりにも自由を奪われ、洗脳され、押しひしがれ、貧困と消費者精神異常にはまり込んでいて、どうしたら、ワシントンの戦争屋エリートを廃止するために、大衆運動をアメリカで、この歴史的な時点で、動員できるか方法が見あたらないという。
多分、決定的な行動を取れるのは、ヨーロッパの人々であろう。アメリカの、侵略とロシア制裁の路線に従う、ヨーロッパのリーダーたちに対する、高まる民衆の不満が、米‐EU‐NATOの戦線を決定的に打ち破る潜在力をもつかもしれない。
人々がいま緊急に目覚めなければならないことは、ワシントンと、そのヨーロッパの従僕政治家たちが、すでにロシアに対し戦争を始めているという事実である。(中略)…

ロシアに対する戦争は、ロシアの(クリミア)併合とか、侵略とか、拡大主義といった、全く怪しげな根拠に基づいて行われている。これは完全にプロパガンダである――やはりこれもナチス・ドイツ式の。
(以下略、続きは引用元でご覧下さい)
Finian Cunningham
May 16, 2016, Information Clearing House
今週、アメリカが、ミサイル装置をヨーロッパ東部に配備したことは、全面的地球戦争への更なる一歩である。ロシアを悪魔化する西側のプロパガンダにもかかわらず、本当は、このような大危機を防ぐために、現実に一線を守っているのは、ロシアの軍事力である。
アメリカとそのNATO同盟国は、すでにロシアと戦争を始めている。これは誇張ではない。事実である。アメリカとその同盟国は、ロシアとの国境線に兵器と軍隊を結集しており、いろんな方向から攻撃のシミュレーションを行っている。
http://sputniknews.com/world/20160511/1039426736.html
(中略)
双方の戦争機械が、ともにロック・オン(レーダー追跡)状態になっている。先月のバルト海での、米戦艦が露戦闘ジェット機に対面した出来事は、ほとんど毎週起こっている、このような多くの接近事件の一つにすぎない。確かに、兵器はまだ現実に火を噴いてはいない。しかし兵器設備全体に準備態勢ができている。
ここでも西側メディアは、危険極まりない異常な状態を、普通のことのように扱う手伝いをしている。ワシントンの要請で、西側諸国は、ロシアを経済制裁によって閉じ込めようとしている。これもまた戦争挑発行為である。
http://sputniknews.com/trend/western_sanctions_against_russia_2014/
(中略)
もう一つの戦争の態度表明は、シリアとウクライナでの、アメリカの、ロシアとの代理戦争である。表面上は、停戦の話し合いや政治的解決はあるかもしれないが、ジハーディスト傭兵やネオナチ・キエフ政権は、それにもかかわらず、ロシアの地戦略的な利益を攻撃するように常に方向付けられた、米軍資産であることを忘れてはならない。
http://sputniknews.com/middleeast/20160512/1039524941.html
米側の長く予想されていたミサイル装置を、ヨーロッパ東部で始動させた、今週のワシントンの動きは、戦闘行為の全体的展開の中のもう一つの攻撃行動である。アメリカとNATOの高官たちは、イージス艦攻撃装置がロシアを狙っていることを否定し、これはイランの弾道ロケットや、他の“ならず者”国家からヨーロッパを守るためだ、という滑稽な主張をしているが、それは見え透いたたわごとである。
http://sputniknews.com/politics/20160515/1039633525.html
(中略)…クレムリンは今週、アメリカのミサイル装置が設置されたことは、ロシアの安全にとって直接の脅威だと言った。モスクワは、核抑止の戦略的バランスを立て直すための対抗措置を取る、と言っている。公的なロシアの報道が、新しい超音波の大陸間弾道ミサイルの詳細を説明し、これはどんなアメリカのミサイル防御装置も突き破り、テキサス州やフランスの大きさの領域を、破壊することができる弾頭をもつものだと言ったのは、偶然の一致ではない。
http://sputniknews.com/russia/20160508/1039258053.html
(中略)…
プーチン大統領下でのロシアの戦力アップ・グレードは、おそらく、アメリカの全面戦争への突っ走りを押しとどめる唯一の方策である。
http://sputniknews.com/military/20160108/1032850620.html
我々はこれに向き合おうではないか。戦争の根源になっているのはアメリカである。米政治 アナリスト Randy Martin が指摘するように、いわゆる“ウォルフォウィッツ主義” (Wolfowitz Doctrine)は、ワシントンの対外政策の試金石である。ジョージ・W・ブッシュ政権に仕えた、元防衛省高官ポール・ウォルフォウィッツの、このネオコン・ドクトリンは、アメリカの軍事戦略思考に深く埋め込まれている。
マーティンは言う――「ウォルフォウィッツの、アメリカが世界で唯一の超大国であって、いかなるライバルにも、戦争を仕掛けるほどの力を持たせないという決意が、すべての米軍の兵学校で教えられている。それが主流の米軍の考え方である。」
これがワシントンの、ロシアや中国に対する好戦的政策を動機づけるものだ、とマーティンは付け加える。「アメリカは、その不法な世界制覇の野心を維持するためには、ライバルの地球的強国と見たものに対しては、戦争を仕掛けるようにプログラムされている。」
このアナリストは、もしロシアと中国の軍事力がなかったら、アメリカの国家計画者たちは、彼らの戦争行動を更に進め、今頃は、世界に破局的な結果をもたらしていただろう、と言っている。西側メディアによる、あらゆるロシア誹謗にもかかわらず、このような破局的な戦争――アメリカだけが押し進める戦争――から世界を救っているのは、ロシアだという考えは、頭を冷やしてくれるだろう。
実際、ここで主張されていることは、ロシアのシリアへの介入は、一つには、このより大きな、遥かにより深刻な計算に基づいていただろう、ということである。ロシアは、この中東の国家を、西側の援助する政権転覆のための戦争から救助しただけではない。モスクワが、海から発射する巡航ミサイルや、S-400対弾道弾防衛など、最新の兵器類を公開してみせたのは、ワシントンに対して、これ以上の戦争計画を追及するのは考え直した方がよいという、通告の狙いがあった可能性がある。
http://sputniknews.com/military/20160421/1038396522.html
(中略)
アメリカ市民は、彼らの戦争屋リーダーたちの責任を問い、民主的な政府を選ぶ必要がある――変化を求めて。しかし、とマーティンは言う、 アメリカの大衆はあまりにも自由を奪われ、洗脳され、押しひしがれ、貧困と消費者精神異常にはまり込んでいて、どうしたら、ワシントンの戦争屋エリートを廃止するために、大衆運動をアメリカで、この歴史的な時点で、動員できるか方法が見あたらないという。
多分、決定的な行動を取れるのは、ヨーロッパの人々であろう。アメリカの、侵略とロシア制裁の路線に従う、ヨーロッパのリーダーたちに対する、高まる民衆の不満が、米‐EU‐NATOの戦線を決定的に打ち破る潜在力をもつかもしれない。
人々がいま緊急に目覚めなければならないことは、ワシントンと、そのヨーロッパの従僕政治家たちが、すでにロシアに対し戦争を始めているという事実である。(中略)…

ロシアに対する戦争は、ロシアの(クリミア)併合とか、侵略とか、拡大主義といった、全く怪しげな根拠に基づいて行われている。これは完全にプロパガンダである――やはりこれもナチス・ドイツ式の。
(以下略、続きは引用元でご覧下さい)
また新しく就任したNATOのカーティス・スカパロッティ欧州連合軍最高司令官は「NATOは、…『復活しつつあるロシア』と対立している」と述べ、"戦う準備ができていなければならないとの考え"を示したようです。
今回、取り上げた記事の翻訳者の方が以下のようにコメントされています。
この論文は、基本的な構図を押さえ、明快に論じていて、世界の現況を知るための“小バイブル”と言ってもよいと思う。まず、メディア宣伝とは逆のロシア観。「ロシアが世界を救っている? 馬鹿な!」と言う人は、偏見を捨ててよく読んでみるがよい。(中略)…
我々は無条件に、アメリカの世界支配に反対するのではない。もしアメリカが、他国の及ばぬ高い道徳性を世界に及ぼすというのなら、我々は喜んで彼らに従う。(中略)… しかし今のアメリカの戦争・破壊屋は、意図的に道徳をも破壊しようとする者たちである。
米露の間で、まさかと思われる、無謀の一線が越えられるのだろうか? 彼らのケタ外れの非常識から考えれば、それは越えられると想定しなければならないだろう。