トランプ氏が勝利を収める最大の要因となったアサンジ氏 〜アサンジ:クリントンは、ゴールドマン・サックスとサウジアラビアの歯車(ロシア・トゥデイ)〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 これは、米大統領選の前にエクアドル大使館で行われたジュリアン・アサンジ氏に対する25分のインタビュー記事です。元記事を大幅に要約しています。今回この記事を取り上げたのは、米大統領選でトランプ氏が勝利を収めた最大の要因は、 FBIが提供した情報がジュリアン・アサンジ氏のウィキリークスを通して人々の元に知らされ、ヒラリー・クリントンの犯罪が多くの人に知られたためだと思います。その意味で、今回の歴史の大転換とも言うべき出来事にアサンジ氏がどれほど大きな貢献をしたかは、歴史に語り継がれるレベルのものだといえます。スノーデン氏にしてもこのジュリアン・アサンジ氏にしても、人類の恩人とも言えるこの勇気ある人たちのおかげで今の革命があるのだということは、理解しておく必要があるでしょう。
 記事の中で、アサンジ氏は暴露したメールの中で最も重要なのは、“ ISILは、サウジアラビアとカタール政府が設立した”ものだということです。そのサウジアラビアとカタールは、クリントン財団に多額の献金をしています。ヒラリー・クリントンが国務長官在任中に、サウジアラビアへの膨大な兵器輸出が行われており、そのサウジアラビア、カタールがISILに武器と資金を提供して来たわけです。
 アサンジ氏は、こうした広範なネットワークの中央の歯車がヒラリー・クリントンだったと言っています。彼女は、リビアとの戦争の中心人物であり、内部文書では、リビア国内での惨事とヨーロッパの難民・移民危機を招いた中心人物がヒラリーであったと言う時系列説明になっているとのことです。
 2011年の初めにカダフィが警告していたように、リビアは“アフリカという瓶のコルクだった”のです。リビアがあったため、アフリカからの移民と聖戦士は、ヨーロッパにたどり着く事はなかったわけです。ところがリビアを破壊したため、カダフィの警告通り、難民がヨーロッパに殺到するようになったというのです。
 今から見れば、こうしたリビアの破壊とヨーロッパへの難民騒動は当初から計画されていたもので、いずれイランとの戦争、そしてヨーロッパの破壊はセットになっていたというわけです。これがどうやらギリギリのところで止められたということのようです。
 記事の後半は、アサンジ氏の幽閉生活に関することで、ロンドンのエクアドル大使館で全く太陽を見ることも無い環境で、特に辛いのは、妻や子供たちに会うことが出来ないことだと言っています。アサンジ氏に対する疑いはすでに晴れていて、女性本人がでっち上げだと言っており、国連が、正式にアサンジ氏に対する起訴は全て違法だと言っているようです。なのに彼は今でも、エクアドル大使館の中に閉じ込められています。ところが“エクアドルが、正式な手順で正式な評価を行い、私がアメリカ合衆国による迫害にさらされていることを認めたことは絶対に触れません”とアサンジ氏は言っています。
 要は、アサンジ氏はアメリカにとって不都合なことをしでかしたから有罪だというわけです。アサンジ氏が正義であることに、メディアは全く触れようとしないということなのです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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アサンジ:クリントンは、ゴールドマン・サックスとサウジアラビアの歯車(ジョン・ピルガー独占ビデオと書き起こし)
2016年11月5日

RT
オーストラリア人ジャーナリストでドキュメンタリー制作者ジョン・ピルガー(左)とウィキリークス創設者で編集長のジュリアン・アサンジ、 ロイター / ダートマス・フィルムズ

オーストラリア人ジャーナリストでドキュメンタリー制作者ジョン・ピルガー(左)とウィキリークス創設者で編集長のジュリアン・アサンジ、 ロイター / ダートマス・フィルムズ



(中略) 

ジョン・ピルガーが、アサンジがアメリカへの引き渡しをおそれ、2012年以来、閉じこもっているエクアドル大使館で25分のインタビューを行った。

(中略) 

JP: アメリカ合州国の外交政策ということでは、ヒラリー・クリントンと、中東における聖戦主義、ISIL創設との直接のつながりを示している、電子メールの暴露が圧倒的ですね。ISIL聖戦士と戦っているはずの連中と、実際には聖戦戦士を作り出した連中とのつながりを実証する電子メールについてお話しいただけますか。

JA: 彼女が国務省から退任して間もない、2014年始めのヒラリー・クリントンから選対本部長ジョン・ポデスタ宛ての電子メールで、ISILは、サウジアラビアとカタール政府が設立したと言っているものがあります。現在、これは全てのメールの中で最も重要な電子メールです、おそらく、サウジアラビアとカタールの金が、クリントン財団全体にばらまかれているので。アメリカ政府さえもが、一部のサウジアラビア人が、ISIL、あるいはISISを支援してきたことに同意しています。しかし、言い訳は常に、それは、何であれ連中の好きなことをするために、オイル・マネーの分け前を使っているならず者の王子連中にすぎず、実際には政府は同意していないというものです。

ところが、その電子メールは、そうではなく、ISISに資金提供してきたのは、サウジアラビアとカタール政府だと言っているのです。

JP: サウジアラビア、カタール、モロッコ、バーレン、特に、サウジアラビアとカタール、ヒラリー・クリントンが国務長官在任中、クリントン財団に、この金を渡していて、国務省は、特にサウジアラビアへの膨大な兵器輸出を承認しているのです。(中略)…その結果、ISIlあるいはISISと呼ばれる悪名高いテロ集団が、大半はクリントン財団に金を渡しているのと全く同じ連中からの金で作り出されているのです。

(中略) 

JA: (中略)…問題は、ヒラリー・クリントンが、この広範なネットワーク中で、どのような位置を占めているのかです。彼女は中央の歯車なのです。巨大銀行ゴールドマン・サックスや、ウオール街の主要企業、諜報機関や国務省の連中やサウジアラビアに至るまで、実に多くのギアが動いているのです。

(中略) 

彼女は、こうした様々な全ての歯車を相互に結びつけている中心歯車なのです。

(中略) 

JP:彼女は一体なぜ、リビアの破壊にこれほど熱心だったのですか?

(中略) 

JA: (中略)…我々が公表した33000通のヒラリー・クリントン電子メールの中には、リビアに関する1700通以上の電子メールがあります。

(中略) 

2011年末に、ヒラリー・クリントンのために作成された「リビアのチクタク」と呼ばれる内部文書があり、それは、リビア国内で約40,000人の死者をもたらし、聖戦士が入り込み、ISISが入り込み、ヨーロッパの難民・移民危機を招いたリビア国家の破壊で、彼女がいかに中心人物であるかという時系列的説明になっています。

(中略) 

リビアは地中海に面していて、事実上、アフリカという瓶のコルクだったのです。

(中略) 

2011年始めに、カダフィがはっきりと発言していました。:‘リビア国家を爆撃し、破壊しようとして自分たちは一体何をやっているとこのヨーロッパ人連中は考えているのだろう? アフリカから移民と聖戦士がヨーロッパに殺到するようになるぞ。そしてまさにその通りのことが起きています。

(以下略、続きは引用元でご覧下さい)

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