注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
【#緊迫・南シナ海】スカボロー礁内を禁漁区に ドゥテルテ比大統領が習主席に提案[11/21]
— DatPictures (@DatPictures) 2016年11月21日
スカボロー礁の衛星写真(デジタルグローブ・ゲッティ=共同)
…https://t.co/t93L8toHHy pic.twitter.com/fPLwElHL1r
今年も不漁みたいですね。マグロの餌となるイカが少ないのも原因の一つかもしれない。
— 勝川 俊雄 (@katukawa) 2016年11月2日
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マグロ不漁、解体ショー中止 青森・大間の祭り:朝日新聞デジタル https://t.co/GXQDouxSx9
スルメイカは極端に少ないようですね。
— 勝川 俊雄 (@katukawa) 2016年11月1日
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スルメイカ不漁深刻 道南、道東 加工業者「商売にならぬ」 https://t.co/rKXOiLJnHJ #どうしんウェブ/電子版
アジ:ここ数年水揚げが減っている。今年も去年以下の予測
— 勝川 俊雄 (@katukawa) 2016年10月26日
ホッケ:ほぼ壊滅。ほとんど魚が見えない
スルメイカ今年は極端に水揚げが少ない。生は昨年の6割。価格的に高い。
ホタテも悪い
先週、水産流通業者と話をしたんだけど、魚が無いとぼやいていました。
— 勝川 俊雄 (@katukawa) 2016年10月26日
サケ:非常に少ない
サンマ:去年より多いが、例年よりも少ない。サイズが小さい。
サバ:水揚げ量はあるが、ゴマサバがほとんど。サイズが小さく、銚子に降りる頃は餌用
スケソウダラ:北海道を中心に悪い
日本の漁業政策:
— 勝川 俊雄 (@katukawa) 2016年10月26日
漁獲規制は漁業者任せで、行政は関与しない。乱獲は放置され、魚が減って、漁業生産が低迷している。逆に、経済活動は規制ばかりで、マーケティングという概念が欠如している。「獲れない・売れない・儲からない」ということで、漁業が衰退し、漁村の限界集落かが進んでいる。
自由競争が国是の米国ですら、漁業では自由競争を諦めて、個別に漁獲枠を配分する方式に切り替えています。それまで衰退していた漁業を、政治主導で成長産業に転換しました。未だに、漁業者が場当たり的に魚を奪い合うのを放置している先進国は日本ぐらいです。
— 勝川 俊雄 (@katukawa) 2016年10月26日
米国の天然魚介類の漁獲量と生産金額を図にしたもの。厳しい漁獲規制によって、漁獲量は横ばいだけれども資源は良好なものがおおい。そして、生産金額は2005-2014年の間に4割も増えている。もちろん、水産業の雇用も増えています。 pic.twitter.com/FJnAU7Sb9X
— 勝川 俊雄 (@katukawa) 2016年10月26日
日本の場合は、自国の乱獲・密漁をお目こぼししているために、中国に強く出られないという事情がある。国内メディアは中国の乱獲を強く批判しているけど、国際的なルール作りの場では、中国包囲網に加わるどころか規制に反対している。
— 勝川 俊雄 (@katukawa) 2016年10月11日
(中略)
もちろん、その海域で操業するフィリピンの漁業者は反対するでしょう。では、規制をせずに放置しておけば、フィリピンの漁民が守られるかというとそうではありません。これらの海域が、中国漁船に実効支配されて、資源も漁場も失ってしまうのは時間の問題でしょう。そのことは東シナ海の漁場も資源も失った日本の現状を見れば明らかです。自国の漁民が反対したとしても、禁漁区にした方が長い目で見て自国の漁業のためにもなるのです。この点からもデュテルテ大統領が単なるポピュリストではなく、長期的な戦略眼とリーダーシップをもった人物であることがわかります。
国内調整しか考えず、フィリピンとは逆のことをして、漁場と資源を中国に譲り渡してしまった日本の失敗について振り返ってみましょう。
(以下略、続きは引用元でご覧下さい)
ドゥテルテ大統領の妙案は、実は東シナ海の漁場も資源も失った日本の現状をよく学んだからのようです。勝川俊雄氏の記事では、"デュテルテ大統領が単なるポピュリストではなく、長期的な戦略眼とリーダーシップをもった人物である"と評価しています。とても興味深い記事で勉強になりますので、引用元でご覧ください。一方、現在の日本の漁業政策の無策っぷりは深刻で、ツイートを見ると悪循環に陥っていることが分かります。日本にも先見の明をもったリーダーが現れて欲しいものです。