成熟するのが遅い大人たち 〜 子供の頃の十分な愛情と遊びが重要、不幸の連鎖を防ぐための変革

竹下雅敏氏からの情報です。
 当たり前と言えば当たり前ですが、興味深い調査結果が出ています。富裕層と貧困層では、インターネットの使い方に違いがあるというのです。富裕層は、情報検索やニュースを読む時間が多いとのこと。
 この記事に対するコメントは大変興味深いものです。子供が“3歳までに使う86〜98%の言語は親から来る…スピーチのパターンまで親と全く一緒だ”というのです。要するに、親の知的水準がそのまま子供に移行するという感じです。
 スプートニクの記事によると、多くの男性がようやく大人になり始めるのが43歳以降という絶望的な状況です。これに比べると女性が成熟するのは32歳以降とのことで、やはり女性の精神年齢の方が男性よりも高いことが、研究者により立証されました。
 “40過ぎてゲームで遊ぶなよ”という気もしますが、おそらくこういう男性は、子供の頃から十分に遊んだ経験がないのでしょう。
 水には幼い水と成熟した水があることを以前お伝えしました。幼い水は奪い、成熟した水は与えるという事でした。人間も同様なのかも知れません。成熟して初めて、与える存在になるのです。そうすると、庶民から奪えるだけ奪い、どんなに奪っても満ち足りることのない為政者たちは、本当に未熟な人間なのだと思います。彼らが人間として大人になり切れない理由は、幼少期の過ごし方にあると思います。幼い頃から両親の愛を全く感じられない環境で育ったのだと思います。
 この意味で、貧困層、富裕層という価値観を超えて、両親が賢明であることが大切です。ローンの返済に追われて家庭や子供を顧みないということが、どれほど不幸の連鎖を生むかがわかると思います。この不幸の連鎖を防ぐには、社会の根本的な変革が必要です。しかしその前に、人々の意識の根本的な変革が必要なのです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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裕福な10代と貧困な10代では「インターネットの使い方」に決定的な違いがあることが判明…世界42か国の調査
引用元)
(前略)
OECD(経済協力開発機構)のレポートによると、10代の若者がインターネットに費やす時間は、富裕層も貧困層もだいたい同じくらいで、それはどの国でもあまり変わらないそうです。ところが「どのように使うか」については、大きな差があることが判明しています。
(中略)...
People who lost their jobs by going off on a customer, what is your story?
40か国以上を対象にした調査から、裕福な10代はインターネットでゲームやチャットをするよりも、情報検索やニュースを読む時間のほうが多いと結論付けられています。
(中略)...
●カンザス大学の研究者ベティ・ハート氏とトッド・リズリー氏は、社会的・経済的地位の異なる42家庭に入り込んで、親子間の日常会話が、言語や語彙の発達にどう影響するかを調査した。その結果、伝えるメッセージに使われる単語数に格差が見られた。
4年後には、その格差は知識に留まらず、スキルや経験にまで響いていた。富裕層の子供は貧困層の子供に比べて3000万語も多く触れており、この差は後のパフォーマンスに大きく影響することがわかった。
研究結果は研究者たちが予測したものより深刻だった。子供が3歳までに使う86~98%の言語は親から来るものであり、使う言葉が全く同一なだけでなく、使う平均単語数、会話の長さ、そしてスピーチのパターンまで親と全く一緒だった。
(以下略)
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英国の専門家ら研究:男性が子供として振る舞うのを止める年齢はいつか?
転載元)
英国の研究者達は、男性が子供として振る舞うのを止め、大人になり始める年齢について一つの結論を出した。彼らの説では、そうした事は40代で生じるが、時にはもっと遅い場合もあるという。

その年齢まで男性の大部分は、自分の行動に答え、また自分自身や近親者の責任を自ら負う用意が完全にはできていないとのことだ。 研究実験の過程で、学者らは、子供向けテレビの視聴者を調査したが、その結果、男性の大部分は40歳まで、TVゲームやアニメに興味を示すことが分かった。彼らは、43歳以後になって初めて、子供向きの娯楽に完全に関心を持たなくなり、大人の娯楽へと移行してゆく。 一方女性はどうかと言うと、彼らは多くの場合、男性に比べずっと以前に、32歳以後には大人になってゆく。

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