今、美味しい春の野草5種(1)
今回は、太田川の上流、車がめったに通らない山際の道路脇で野草を摘んで来ました。
春の野草はやわらかで、アクが少なく、種類も豊富です。
この時期の我が家の畑には、太田カブ菜以外、ほとんど野菜がないので、ハウスで育ったりっぱな野菜を買いますが、これからはもう買わなくてすみます。
では、今日の野草をご紹介していきましょう。
(1)ノカンゾウ(ヤブカンゾウ)
ノカンゾウ(ヤブカンゾウ)は今が摘みどきです。フキノトウに続いて、いつの間にか芽が伸びています。大きくなったら、下の方のやわらかい部分だけをいただきます。
花も美味しく、中国では蕾を乾燥させて金針菜という名で売られています。以前は金針菜がノカンゾウの花とは知らずに、珍しいからと買っていました。
漢方薬に使われる甘草とは種類が違いますが、こちらも不眠症や風邪などの薬にもなるようです。田舎ではよく食べられる美味しい野草の一つです。
- ノカンゾウをサッと塩茹でする
- 刻んで酢味噌で和える
今日の酢は柿酢・・・秋に熟し柿を瓶で寝かせておくだけで柿酢になります。
(2)ギシギシ
葉が開いていない芽のところがヌメリがあり、塩ゆでしたものをお浸しや汁の実にします。やわらかい葉も同じようにいただくことができます。
- しっかり塩茹でして水に取る
- 温かいうちに醤油で和える
今回は葉っぱも入れたのでちょっと硬かったです。いつもはおいしいのですが!
戦後や昔は日常的に食べられていたようです。野菜のない春先にも冬でも元気に生えているギシギシは太田カブ菜とともにありがたい食材です。
ギシギシに似たスイバは塩ゆですると、トロッとなるのでキビ糖などで甘くすると酸味のきいた美味しいジャムになります。
(3)フキ
フキの葉っぱは大きくなってからも、そのまま天ぷらに出来ます。1枚でフライパンいっぱい になるくらいのフキの葉を、孫たちが手に持ってカリカリと食べてくれます。
- ノカンゾウとシャク、ヨモギ、ハコベ、フキノトウとやわらかいフキの葉と茎を細かく刻む
- フキノトウとフキの葉、茎は最後に刻んで、アクが出ないうちにサッと炒める
- ①と②を油で炒める
- 味噌、酒粕(又はみりん)をたっぷり入れる(みりんは適量)
昨年たくさん買った酒粕を、袋から出して瓶に入れておいたら、二次発酵して粕漬け用の酒粕になっておいしいです。
(4)タネツケバナ
クレソンの仲間の在来種とも言える美味しくて栄養価の高い草です。
ピリッと辛い風味のある味でサラダにぴったりです。汁の実にも合います。
つい摘みながら食べてしまいます。
(5)ツクシ
ツクシは胞子がまだある内に摘みます。頭のところが開いて胞子を落としてしまったものは薬効が少なくなります。(ツクシの後に出てくるスギナはとても薬効が高い野草です。)
ツクシははかまをとって調理します。油炒め、卵とじなど、くせになる味ですがはかま取りが・・。
- ツクシの袴をとる
- ノカンゾウと一緒に油で炒める
- 醤油で味付けする
教えて!ニャンコ先生!
自然豊かな大地を毎日かけまわっているミヨ(ニャンコ・2才)がお答えします!
自然豊かな大地を毎日かけまわっているミヨ(ニャンコ・2才)がお答えします!
生で食べられる野草もあるの?
ノカンゾウ(ヤブカンゾウ)、シャク、ノビル、スイバ、ヨモギ(芽の開いていない部分)、ハコベ、ヤエムグラ、ツクシ、タネツケバナなど、にゃんにゃん母さんは摘みながら味見してるにゃん!
野草の力がつまってそうだね!
■ 参考文献
イー薬草・ドット・コム
「大地の薬箱 食べる薬草事典」 村上光太郎/著 農文協
「カラダ改善研究所 自然のチカラいただきます」中村臣市郎/監修 西日本新聞社