今、美味しい春の野草5種(2)
先日、三次の産直市で母がカボチャを買って帰りました。 この時期まで保存を上手にされた、昨年秋に収穫のカボチャです。
調理しようと包丁をあてると、とても大切に保存され、慈しんで育てられていたのがわかりました。カボチャからとてもやさしい幸せな感じが伝わってきて、愛情のこもった育て方に応えるように、カボチャが不思議なくらいみずみずしく元気なのです。
こんなカボチャははじめてでした。どんな方が育てられたのか知りたいと思いました。
野草を摘む時や調理する時食べる時、もちろん野菜もですが、「ありがとう」「愛しています」などと祈ります。そして全部根こそぎ摘むのではなく、選んで適度に残しながら摘みます。 でも、あのカボチャほどにはやさしくないかもと、カボチャさんにやさしさを教えてもらいました。
では今日の野草をご紹介いたします。
(1)シャク
独特の香りがあり、アクがなく、量もたくさんいただける美味しい野草です。
- フライパンに油を少し多めに入れて、ニンニクの醤油漬けと種を除い た鷹の爪を刻んで炒める
- 茹でたスパゲティーと適当な大きさに刻んだシャクを(1)に入れて一緒に炒める
- 醤油で味付け
- 大根おろしをのせる
好みで醤油をかけてもおいしいです。刻み海苔をのせてもあいます。
人参の葉に似た野草にはいろいろありますが、ヤブジラミやヤブニンジンなども食べることが出来ます。
ところが、ケマンソウという似た葉の毒草があります。花が咲けば一目瞭然なのですが、葉の匂いで確認します。 シャクにはセリやミツバなどと同じように独特の匂いがあり、摘んだ時に切り口を嗅いで確かめます。
(2)ユキノシタ
昔から母の田舎でも、ひきつけの薬になるからと、よく天ぷらにしていました。 生の絞り汁は中耳炎で子供が痛がる時に直接耳に入れると、すぐに痛みがおさまり、じきに治るそうです。
また子供の熱冷ましや頭痛にも盃1杯くらいを飲ませます。ウルシかぶれにもいいそうです。「雪の下」の名がついたように、冬でも枯れませんので重宝します。
(3)ヨモギ
ヨモギはこの時期にできるだけ摘んでおきます。天ぷらにした残りは、乾燥させてお茶にします。今なら生でも美味しいお茶になります。
ヨモギをバジルの代わりに使ったら美味しかったんですよ!と出張野草教室をした友人家族。そして野草教室でお母さんの背中におわれている赤ちゃんが、野生化したニラをガジガジチュッチュしているのを見て、生のニラが美味しいと教えられ、そのお陰で美味しいヨモギとニラのジェノバソース風ができました。
※ニラに似た毒草にスイセンなどがあります。匂いを嗅いで確かめてください。
- 生のニラとヨモギを適当な長さに切る(ヤナギタデをたしてピリ辛にすることもあります)。
- ①をミキサーに入れ、醤油、油(良質のオリーブオイル、菜種油、白ごま油など)を適量入れる。
- 味を見て、必要なら塩を入れる。
- パスタやパンなどによく合います。豆腐ステーキや粉ふきいもなどアレンジいろいろですね。
※ニラに似た毒草にスイセンなどがあります。匂いを嗅いで確かめてください。
ヨモギの青汁をすり鉢で作ることもあります。(他の野草を混ぜてもOK)
この方が少量の時は簡単で成分破壊も少ないと思います。
また、りんごジュースなどを足さなくてそのまま飲んでも大丈夫。
▶︎ 第2回「ヨモギは神様みたいな草」にも別のヨモギ青汁の作り方があります。
青汁のかわりに、芽の先の開いていない部分を食べることができます。(1日10個くらい)
(4)ハコベ
春の七草の一つです。とても薬効が高く、産後の浄血、催乳、またハコベの青汁と塩をまぜたものを歯痛や歯槽膿漏に使います。ハコベ塩は日本の元祖ハミガミ粉だそうです。
(5)ヤエムグラ
よく見かける野草ですがクリーバーズというハーブなのだそうです。(最近知りました)毒素排出、リンパ浄化作用があり、肌トラブルなどにも良いとか。ハコベと同じく癖のない味です。
教えて!ニャンコ先生!
自然豊かな大地を毎日かけまわっているミヨ(ニャンコ・2才)がお答えします!
自然豊かな大地を毎日かけまわっているミヨ(ニャンコ・2才)がお答えします!
一昨日位から、にゃんにゃん母さんが歯ぐきがはれたと痛がっていたにゃー。
ミヨは、ネズミやモグラも捕獲する丈夫な歯をしてるのにゃ♪
ミヨは、ネズミやモグラも捕獲する丈夫な歯をしてるのにゃ♪
にゃんにゃん母さんは、そういうときも野草で対処するの?!
最近、私も歯が痛い!
最近、私も歯が痛い!
■ 参考文献
イー薬草・ドット・コム
「大地の薬箱 食べる薬草事典」 村上光太郎/著 農文協
「カラダ改善研究所 自然のチカラいただきます」中村臣市郎/監修 西日本新聞社