前世を科学的に検証するタッカー博士 と 前世の詳細な記憶を持つ少年 〜前世が存在する決定的証拠〜

 「死後も意識は生き残り続け、前世の記憶を保ったまま、次の人の脳に張り付く」と主張する米ヴァージニア大学医学部精神科のジム・タッカー博士が、前世の記憶も持つ子供達の多くの事例を集め、科学的に検証した概要を翻訳者のYutikaさんがまとめてくださいました。
 "続きはここから"以降の前世の記憶を持つジェームズ・レイニンガーくんの事例は、前世が存在する決定的証拠だと思います。
(編集長)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

————————————————————————
前世の記憶をもつ子どもたちが存在することを御存知ですか。前世を学問として科学的に検証している人々もいます。この記事は2014年にカリフォルニア州で開催されたタッカー博士の講話「シンクロニシティ:物質と精神」という動画を糸口に、関連情報を他サイトから補って纏めています。



◆前世研究の中心地◆



ヴァージニア大学の医学部では前世の研究を半世紀以上も継続しています。心理学の教授であるイアン・スティーヴンソン博士が1950年代後半に開始した研究を、今は小児精神医学を学んだジム・タッカー博士が受け継いでいます。

集められた事例は2500以上。スティーヴンソン博士は、インドやスリランカ、ミャンマー、レバノン、トルコやタイといった前世の概念が普及しているアジア圏が多かったのに対し、タッカー博士は西洋の事例も積極的に研究しているのが特徴です。

ただ、タッカー博士によると、西洋では子どもが前世のことを話すのを親が受け入れないことが多く、その動揺を嗅ぎ取った子どもは記憶を封印してしまうのだそうです。よって報告された数は、タッカー博士がサイトを立ち上げてから増えているものの、東洋ほどではありません。

昨今流行りのドラマや映画を見ていると、アメリカでも抵抗がないんだと勘違いしそうですが、キリスト教の伝統的な解釈では邪教そのもの。死んだらお墓や天国で大人しくイエス様の最後の審判を待ち続けないといけませんからね。前世など存在してはいけないのです。サイトによっては、そんな記憶は「悪魔の所業」と大真面目に断罪するところもあるくらいです。


pixabay[CC0]



◆前世を語る平均年齢◆



タッカー博士曰く、前世を覚えている子どもというのは、大半が王様だの有名人だのではなく、一般人で尚且つ同じ国に生まれ変わることが多いそう。しかも催眠術などで誘導されたのではなく、ごく自然に話し出すのだそうです。

死亡してから生まれ変わるまでは、平均して4年半。16箇月から50年という開きがあるものの、普通は数年なようです。

話す内容は、事例の四分の三が自分がどう死んだか。つまり死ぬ直前にいた人々や出来事が大半だそうです。前世と今生の間について語るのは2割ほどで稀だそう。

6から7歳になると語るのを止めますが、一部の子どもは何らかの記憶をその後も維持しているようです。そういえば、脳の神経細胞の9割が完成するのは6歳だそうですが、脳の発達と関係しているのかもしれません。


pixabay[CC0]



◆死亡原因とその痕跡◆



そして前世を記憶している子どもの7割が自然死ではありません。事故・自殺・殺人など、強烈な印象が残っているのでしょうね。溺死したせいで、水を異常に怖がる子どももいました。また、若くして死亡した事例が多いようです。集めた事例における死亡年齢の中央値は28歳です。

子どもたちが前世について話し始めるのは平均すると35箇月目から前世の家族に会いたいと泣いたり、自分を殺した人間への怒りを表したり、感情的なことが多いそう。狩りで誤って撃たれた男が同じ村に生まれ変わり、二歳の時にはその狩り仲間を絞め殺そうとしました(赤ん坊ですから大した被害は無かったと思いますが)。

さらに、死亡の原因となった傷が痣や肉体的欠陥として残っていることもあるそう。銃で殺害された元ギャングは、撃たれた銃痕が後頭部に、その銃が通過した痕が額に痣として現れました。

これを率先して招来する文化もアジアには複数あるそうで、亡くなった人の生まれ変わりを見つけられるように、死体に染料などで印をつけるのだそうです。タイでは、祖母に描かれた印を首元の同じ場所に持つ孫が生まれています。スティーヴンソン博士は20、タッカー博士は18もの同様の事例を記録しています。


心臓の外科手術中に死亡したミャンマーの少女は、友人たちが口紅で首の後ろに付けてくれた赤い印と、心臓の手術痕の両方を痣として持っていました。



BBCのドキュメンタリーによると、イギリス人パトリシア・オーストリアンは、1歳になった息子のエドワード君が陰気な霧雨の日には酷く塞ぎ込み、怖がることに気が付きました。また重度の扁桃炎に罹っており、それを「撃たれた場所が痛い」と表現するのです。

喉に大きな嚢腫が出来たために、まずは扁桃腺を除去する手術を受けました。その夜、エドワード君は自分はジェイムズという名前で18歳、霧雨の日に重いライフルを担ぎながら泥の中を行進しており、喉を撃たれて死んだと母親に話したのです。フランスでの塹壕の様子、つまり第一次世界大戦の描写です。この時エドワード君は四歳でした。

こうして前世を語ることにより、命に関わると宣告された嚢腫は自然に消滅していきました。摘出するつもりだった医師は、解明出来なかったそうです。

また、煙草や飲酒、さらには食事の好みを今生まで引き摺る子どももいます。男女の性別が前世と逆転したのは1割。死ぬ前は男に生まれ変わって自分の夫のように愛人を持ってやると語っていたタイの老婆が、孫にあたる少年に生まれ変わり、新しい母親の化粧を使いたがるなど、自身の今生の性に悩む事例もありました。


◆アメリカの事例◆



タッカー博士がアメリカ国内の事例を集めることを優先するようになったのは、アジアの事例を幾ら積み上げても信用してもらえないと痛感したからだそう。先日のユナイテッド航空でコンピューターが強制的に降ろす乗客として"無作為に"選んだのが何故か全員アジア系というニュースもありましたね。毎度のことですので、白人のキリスト教徒でないと人間ちゃうんかい、と敢えて質問形に留めておきますけど。

ルイジアナ州(南部、テキサス州の右隣)の敬虔なキリスト教徒の夫婦に、前世の記憶を持つ子どもが生まれました。父親が執拗に調査したのは、輪廻転生なんて存在しないことを証明したかったから。普段の会話の中で聖書を引用するような男性にとっては、信仰体系の危機です。

息子のジェイムズ・レネガー君が22箇月の時、航空博物館を訪れました。彼は第二次世界大戦の展示に魅了され、三時間も過ごしたそうです。それから数週間後(2000年春)、飛行機事故の悪夢に何度も魘されるようになりました。昼間はおもちゃの飛行機を机に叩き付けては、夢と同じく「火事だ!墜落する!」と叫びます。

pixabay[CC0]


彼の飛行機はNatoma(ナトゥマ)という護衛空母(小型の航空母艦)から飛び立ち、日本軍機にエンジンを撃ち落とされて海に沈没したと話すのです。二歳半のとき、父親がジェイムズ君の祖父へのクリスマス・プレゼントとして購入した硫黄島の本を眺め、硫黄島と父島の地図を指して「ここで死んだ」と言い出します。

彼は自分の飛行機の種類もCorsair(コースエア)だと特定しました。それは航空博物館が数年間修理に出していて、ジェイムズ君が訪れた時には展示されていないタイプでした。彼はその機種がしょっちゅうタイヤをパンクさせ、左に向きがちだったことも知っていたのです。

買い物に出かけた際には、母親が飾ってあったおもちゃの飛行機を指し、「下に爆弾を積んでいるのね」と話し掛けると、「それは爆弾じゃないよ、落下タンクだよ」と訂正したそうです。二歳半の出来事でした。ちなみに母親は落下タンクが何か全く分からなかったそうです(※戦闘機に取り付ける追加の燃料タンク)。

彼の描く絵には「ジェイムズ3」という署名をします。何故なら「自分は三番目のジェイムズだから」なのだそうです。飛行機の絵ばかり描く上に、日本の旗まで。

前世を否定したい父親は、息子が挙げたジャック・ラーソンという名前を戦死者名簿で見つけられないか一年以上も探します。2002年、ナトゥマの生き残り兵士の会合があることを知り、参加しました。すると、先導機(編隊飛行でジェイムズの飛行機を先導した機体)に乗っていたラーソン氏は生存していたのです。

そして彼らから、父島の作戦で死亡した21歳の若者ジェイムズ・ヒューストンのことを教えてもらいます。アメリカに帰国する前の最後の作戦だったそうです。ペニンシルベニア州(東部、ニューヨーク州の下)出身のこの若者はジェイムズ・ジュニア、つまり二代目のジェイムズでした。

しかし、撃ち落とされたジェイムズの機体はFM2ワイルド・キャットであり、ナトゥマにはコースエアは積まれていなかったのです。これで前世が否定できると父親は思ったそうですが、2003年にヒューストンの姉か妹(※英語なので「シスター」としか書いていません)とコンタクトを取るようになり、送ってもらった記録の中にジェイムズがコースエアと一緒に写っている写真を見つけます。実は彼はナトゥマに配属される前、別のエリート飛行部隊に所属しており、何箇月もの間この機体のテスト飛行を任された僅か20名の内の一人でした。

またジェイムズ君は三体の人形をレオン、ウォルター、ビリーと名付けていました。父親が由来を尋ねると、「だって天国で出迎えてくれたから」と答えます。調べると、同じ作戦で死亡した兵士の中にこの三名がいました。

母親が初めてミートローフを出したときには、「ナトゥマ以来だ」と言ったそうです。何人かの退役兵に確かめると、この護衛空母で何度も出された定番料理でした。

エンジンを撃たれて海に墜落したという点に関しては、同僚たちに訊ねても「編隊の最後尾だったために、気が付いたときにはジェイムズの機体は無かった」としか判明しませんでした。しかし別の艦船から同じ作戦に参加した退役兵が目撃しており、ネットで父親のことを知ります。父親は、彼の部隊の複数の退役兵にコンタクトを取り、同じ話を聞かされてしまうのです。しかもそれが当時のその部隊の記録にまで残っていました。


◆終わりに◆



タッカー博士が指摘するように、このようにはっきりと前世を覚えている事例は、死ぬ直前の強烈なトラウマが関係しているのかもしれません。現世への執着から、一般よりも早く生まれ変わるのかもしれません(ジェイムズ君の事例は半世紀前の第二次世界大戦ですし、エドワード君は第一次世界大戦に遡りますが)。

それでも現代の西洋の常識に疑問を呈しているのは確かです。

講話はマックス・プランクの量子論を引き合いに出し、私たちの物質世界は意識が生み出したものではないかと結んでいました。肉体と意識の存在は別なのかもしれない、という発想が今、西洋社会や学会でも少しずつ脚光を浴びています。

また動画の最後でタッカー博士が本を出版した時の不可思議な偶然の重なりを紹介していました。マーフィー博士の「心底願ったことが現実になる」という理論に似た出来事でした。

さて、あなたの意識はどこから来たのでしょう? 前世でやり残したことはありますか? 前世からの執着はありますか? 今生はどう終わらせようと「意識」していますか?

(翻訳・執筆:Yutika)

◇参考記事◇
Jim B. Tucker Ian Stevenson What does the Bible say about reincarnation? The Science of Reincarnation 10 Interesting Cases Of Supposed Reincarnation /9 Reincarnation Stories That Will Give You Goosebumps 3 Case Studies That May Make You Believe In Reincarnation Can Cultural Beliefs Cause a Gender Identity Disorder? The Past Life Memories of James Leininger Past Lives Reincarnation- The True Story of The Children Who Have Lived Before