今、美味しい春の野草5種(8)
月の満ち欠けが植物にも大きく作用することを、東洋医学セミナーで竹下先生ご紹介の「月の癒し」を読んで知りました。昔の人は経験からわかっていて、例えば「大根は闇夜(新月)に抜け」と言われていて、そうするといつまでも水々しいとか。
満月が地上部、新月が地下茎。引力の関係で薬効や成分、水分が違ってくるようです。
とはいえ、あまり気をつけていないのですが、何となく気がつくと満月頃に摘んでいることが多いです。
種まきも決まって雨降りの前に蒔いていることが多く、こちらは月の影響というより、雨を頼りにしています。本当は月の影響を考えて蒔くと良いようですが・・・。
私たちの身体も同じように月の影響を大きく受けていて、満月には、体に入りやすいので、野草をより効果的にいただけるのですが、悪いものも入りやすく、ワクチンや手術などは特に避けたほうがいいようです。
さて、晩春の今の時期にいただく自然の恵みをご紹介します。
新芽や、つる植物の芽が伸びてきています。
(1)サルトリイバラ
5月5日の端午の節供に笹団子(チマキ)や柏餅(シバ餅)を作りますが、旧暦の5月5日頃でないと、今はまだ新芽が伸び始め、柔らかい葉が育っているところです。
チマキザサ(クマザサ)は常緑ですが、新しい葉の時期にはまだ早く、やはり旧暦の5月5日頃が良い時期です。 (5月30日が旧暦5月5日です。今年はちょっと寒いので遅れ気味かもしれません。ちなみに今年は閏皐月があり、五月が二回あります。)
シバ餅に使うサルトリイバラの柔らかいツル先や葉を食材としていただきます。
(2)ヘクソカズラ
ちょっと匂いがして、かわいそうな名前がついていますが、とてもかわいい花を咲かせ早乙女花という別名があります。
(母の田舎では早乙女花とはタニウツギの花のことでした。)
実がしもやけや肌に良く、根が腎臓などにも効き、新芽や若いツルを天ぷらなどでいただきます。また、浴湯料としても肌に良さそうです。
(3)クツンバカズラ(クズ)
秋の七草の一つですが、新芽のつるが出始めています。柔らかい葉っぱも一緒に頂きます。米粉で天ぷらにするとお菓子のようになって子供達が喜んでくれます。
(4)ミョウガ
夏のミョウガの子(花)以外にも、今の時期のツンと伸びた芽を昔から食べています。
さっと湯通しして包丁の背で軽く叩き、熱いうちに三杯酢につけます。はじかみ生姜ほどではありませんが、少し赤くなり綺麗です。お味噌汁にも良く合います。
- ミョウガ、ショウガを細かく刻み、サンショウの筋をとります。
- 皮ごと焼いたタケノコを小さく刻みます。
- あく抜きしたワラビを適当な長さに切ります。
- 鍋に多めの油を入れて、①②を軽く炒めます。
- ④におからを入れ、油を上からまわしかけ、全体を混ぜて、水を適量入れて軽く煮ます。
- ⑤に③を混ぜて醤油で味付けします。
(5)クサイチゴ
いろいろな野生のイチゴがあり、美味しいです。
もうクサイチゴが赤く熟れはじめました。
教えて!ニャンコ先生!
自然豊かな大地を毎日かけまわっているミヨ(ニャンコ・2才)がお答えします!
自然豊かな大地を毎日かけまわっているミヨ(ニャンコ・2才)がお答えします!
よく見かけるヘビイチゴって毒なの?
ヘビイチゴの焼酎漬けがあせもの薬になるにゃ。
焼酎は使わないで、ヘビイチゴだけをねかせておいて醗酵液を水虫などのかゆみ止めにもするにゃ。
全草を乾燥させて煎じて解熱や通経に使うにゃ。
焼酎は使わないで、ヘビイチゴだけをねかせておいて醗酵液を水虫などのかゆみ止めにもするにゃ。
全草を乾燥させて煎じて解熱や通経に使うにゃ。