中国の一帯一路構想を妨害するために弾圧されているロヒンギャ族

竹下雅敏氏からの情報です。
 ミャンマーのロヒンギャ族のイスラム教徒が、政府軍と過激派仏教徒から弾圧されており、ミャンマーの政治的指導者ア・ウサンクサイ・スーチーじゃなかった、アウンサン・スーチー氏への批判が高まっています。彼女は、人権の進歩的擁護者として宣伝され、ノーベル平和賞を受賞したにもかかわらず、ロヒンギャ族の弾圧に対して沈黙を保ったままであるためです。
 事の経緯は、youtube動画の2014年に公開されたNHKの国際報道がよくわかります。非常にバランスの取れた、適切な報道だと思います。動画の4分15秒〜5分30秒の所は歴史的経緯の説明で、7分15秒〜8分10秒では、インドの国家捜査局の資料などから、ロヒンギャ族と国際テロ組織とのつながりを指摘しています。
 事件の本質は、冒頭の記事にある、中国とミャンマーをつなぐ天然ガス・パイプラインにあるようです。アメリカとその属国である日本は、インドを抱き込んで中国包囲網を作り出したいのです。アメリカにとって、中国の一帯一路は出来れば邪魔をしたい政策なのです。一帯一路の海の起点とも言える南シナ海は、紛争地域です。なので、中国は、南シナ海で問題が起きた時のために、マラッカ海峡や南シナ海を通過せずに済むように、ミャンマーと中国を結ぶパイプラインを、記事の地図のように建設する計画を立てたのです。契約は、軍事政権時代の2005年に結んでいるようです。櫻井ジャーナルによるとミャンマーの軍事政権を倒すために、「サフラン革命」が2007年に始まっているとあります。
 どうやら、中国の一帯一路構想を妨害するために、ミャンマーの仏教徒とイスラム教徒のロヒンギャ族の対立を利用して、ミャンマーに混乱を作り出したいようです。ロヒンギャ族には、“パキスタンとサウジアラビアに訓練され、率いられ、資金提供されている”聖戦戦士集団が活動しているとあります。
 アウンサン・スーチー氏は、元々極右ファシストの民族主義者だと、冒頭の記事の引用元に書かれています。なので、彼女にしてみれば、政府軍と過激派仏教徒がロヒンギャ族を弾圧しミャンマーから追い出そうとすることを、歓迎しているはずです。しかし、それでは中国の政策を妨害しようとする欧米の諸国には都合が悪いわけです。ミャンマー政府に弾圧されるイスラム教徒のロヒンギャ族が大きく取り上げられ、そこに聖戦戦士集団が世界中から集まってくるという構図でなければなりません。このために、罪のないロヒンギャ族はダシに使われているのです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ミャンマーのロヒンギャ - サウジアラビア聖戦士が戦う英・中代理戦争の駒
Moon Of Alabama

(前略)
ラカイン州は[中国の一帯一路構想]OBORで重要な役割を占めている。インド洋への出口で(中略)… 雲南省の昆明市につながる石油と天然ガス・パイプラインがあるチャウピュ深水港がある。(中略)… マラッカ海峡や紛争の対象である南シナ海を避け、ペルシャ湾からの炭化水素輸入を中国に送ることが可能だ。

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ミャンマーにおける中国によるプロジェクト妨害は"欧米の利益"になる。ラカイン州内で、聖戦をあおれば、それが実現するかも知れない。

(中略)

最近イスラム教徒-仏教徒紛争が猛威を振るったのは2012年だ。それ以来、地域でイスラム主義反政府部隊が構築された(中略)… パキスタン出身の聖戦戦士アタウッラー・アブ・アンマル・ジュンジュニの指揮下で活動している。

(中略)

ロイターは、2016年末、聖戦戦士集団は、パキスタンとサウジアラビアに訓練され、率いられ、資金提供されている報じた

(以下略)

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ミャンマー政府によって迫害を受けるロヒンギャの悲惨な現状
配信元)
 


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ISESCO、アウンサンスーチー外相のノーベル平和賞剥奪を要請
転載元)
イスラム教育科学文化機構が、ミャンマーのアウンサンスーチー外相のノーベル平和賞剥奪を求めました。

パキスタン・トゥデイによりますと、OICイスラム協力機構に属し、モロッコに本部を置くイスラム教育科学文化機関は、5日火曜、ノルウェーのノーベル委員会に対し、アウンサンスーチー外相のノーベル平和賞を直ちに剥奪するよう求めました。

イスラム教育科学文化機関は、声明を発表し、「アウンサンスーチー氏にノーベル平和賞の資格はない。なぜなら、彼女の指導のもとで、ミャンマーでのロヒンギャ族のイスラム教徒に対する攻撃や殺害が行われているからだ」としました。

また、「ミャンマーの嫌悪すべき行動は、ノーベル平和賞の本質に反している。国際社会は、ミャンマーの人権侵害を停止させるために、ただちに措置を講じるべきだ」とされています。

アウンサンスーチー国家顧問兼外相は、1991年にノーベル平和賞を受賞しました。
(以下略)

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ロヒンギャ族のイスラム教徒3万人、バングラデシュ国境で食料や水もなく孤立
転載元)
ミャンマーのロヒンギャ族のイスラム教徒数万人が、ラカイン州に対する政府軍や過激派仏教徒の攻撃を受け、自宅を離れ、バングラデシュに避難せざるを得なくなっています。

国際人権団体ヒューマンライツウォッチが、4日月曜に発表した衛星写真では、治安部隊と仏教徒の攻撃の中で、多くの農村に火がつけられている模様が映し出されています。これまでに、ロヒンギャ族のイスラム教徒およそ9万人がバングラデシュに避難しています。また、女性や子供数千人を含む、少なくとも3万人が、山岳地帯や森林に取り残され、水や食料、医薬品を手に入れることができていません。彼らは、木の枝などでできた仮設小屋で暮らしています。

ミャンマーの通信社は、政府軍が行っているロヒンギャ族のイスラム教徒の集団殺戮による国際的な圧力を軽減し、世論を欺くため、この攻撃の目的は、アラカン・ロヒンギャ救済軍に対抗することだと吹き込もうとしています。

ヒューマンライツウォッチは、ミャンマーに対し、独立系の査察官のラカイン州入りを許可するよう求めました。国連のヤン・リー・ミャンマー担当人権特別報告者は、ミャンマーのイスラム教徒の状況は非常に悪化しているとし、アウンサンスーチー外務大臣に対し、西部のイスラム教徒の殺害を停止するよう求めました。

独立系の情報筋は、「先月25日から、ラカイン州のイスラム教徒に対する攻撃の新たな波が始まっており、これまでに1000人以上が死亡した」としました。

ミャンマーの政府と過激派仏教徒によるイスラム教徒の殺害は、世界各国で抗議や怒りを招いています。

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