[第29回] 地球の鼓動・野草便り 植物の声


植物の声

皆さんは植物の声が聞こえたことはありませんか?

シャンティー・フーラでは普通にお話しされているのを、教えていただいていますが、私は意識的には話しができません。
意識しない時に、テレパシー?で言葉が聞こえたことが何度かあります。

もう◯十年!も前のことですが、野ばらの芽が出揃って綺麗な緑色に顔を近づけた時、芽と芽が互いに「おめでとう、おめでとう、今年もよろしくね」と挨拶していました。アレ?っと思い考えてみるとそういえば「御芽出度う」って芽が出る度って書くではないですか!! 漢字が作られた頃の人は、植物の声が聞こえたり、話しができていたってこと・・・?

明け方、菜の花を買って帰って生けていたテーブルのそばを通りかかった時、明るい菜の花畑が見えました。その瞬間「まあ、この子こんな綺麗な夢を見てる!」と思いました。それは生まれ故郷の、瀬戸内のどこかの島の斜面の畑に、お日様一杯浴びて咲いている様子でした。植物も眠って夢を見るんですね。

一昨年、一人で稲刈りをしている時のこと。「お母さんこわいよ~」「大丈夫よ、あの人(愛しています)って言っているでしょう?」と聴こえました。
心で(愛しています)といいながら稲を手刈りしていたのです。植物には心の声が聞こえているんですね。


それに、稲にお母さんと子供がいるの?と不思議に思ったのですが、よく考えてみると、最初に蒔いた1粒の種籾がお母さんで、新しく生まれたお米は子供たちなんですね。植物もお母さんから生まれるんだ!と気がつきました。



昨年だったか、朝ボーッと山を眺めていると、山の木々がガヤトリーマントラを一斉に唱えていて、とても波動が高く感じられました。

植物だけでなく、小さなアマガエルや川エビの声がどちらも死にそうな時に聴こえたことがあります。子供たちと川ですくって来て、金魚と一緒にベランダでかっていた川エビが、跳ねて水槽の餌入れ口から飛び出すことがありました。夜中に「お母さん苦しいよ」と聞こえたのです。すぐ起き出して懐中電灯の薄暗い光で捜したのですが見つけられませんでした。朝捜すと半透明の体が乾いて赤くなって死んでいました。

うちに来た最初の猫ちゃんも1度ですが、言葉がきこえました。私が何か食べていた時のこと、ちょうど目の前にいて、「何食べよるん?」・・・広島弁でした。

私は猫と暮らし始めて、個性豊かで愛情深く、ちょっと尻尾を踏んだだけで痛がる猫を見て、牛や豚も同じだろうと思い菜食主義になりましたが、植物たちも同じ命をいただくのに、お祈りを欠かせません。思わず祈らないで口にするとむせたりします。
私たちはともに地球の仲間として生き物の心の声を聴いて、暮らしていけるといいですね。お互いを思いやれる優しい幸せな世界になればと思います。


川芎(センキュウ)の仲間のシラネセンキュウというセリ科シシウド属の花が咲いていました。 川芎は中国原産で古くから薬草として栽培されているのですが、シラネセンキュウは自生種です。川芎は別名オンナカズラと言うそうで、根茎を補血、強壮、鎮静薬、月経不順など婦人薬に多く利用されています。 シラネセンキュウは山菜としてセリと同じように食べられ、また、天ぷらも美味しいとか。乾燥した葉や花を歯痛や鎮静に利用されている地域もあるそうです。

シラネセンキュウ


同じセリ科のドクセリと似ていますが、ドクゼリの花は6月で、シラネセンキュウの花は9月頃に咲きます。 また、ドクゼリの根茎は筍状の節があるそうです。私はドクゼリを見たことがなく(子供の頃は見たような・・・)、このシラネセンキュウも今年始めて見つけました。道路脇の草刈りされる場所に近く、溝の反対側でかろうじて残ったようです。

秋のお彼岸の頃の花といえば、彼岸花(ヒガンバナ)ですね。毒があり食べられませんが、球根を救荒作物として毒が水溶性で水にさらして食べていたこともあるようですが、食べないほうが無難です。外用の薬として、球根をすりおろし、人差し指1本分くらいを足の裏の土踏まずに貼って寝ると、浮腫、肩こりに、患部に直接貼って、乳腺炎、いんきん、たむし、打ち身、捻挫、あかぎれ、肋膜炎などに効果があるようです。

水仙の毒は水溶性ではなく、決して食べられませんが、やはり球根をすりおろして外用薬として乳腺炎や肩こり、はれものなどに効果があるようです。また、毒成分から抗がん剤や癌治療、小児麻痺の薬を作ることができるそうです。どちらにしても素人には服用は無理で、外用にすりおろす場合も専用のおろし器を用意するなど、注意が必要です。

彼岸花(ヒガンバナ)


ちなみに彼岸花のことを曼珠沙華(マンジュシャゲ)とも呼びますが、葉と花の時期が別々で、葉見ず花見ず(ハミズハナミズ)と言われます。冬から春にかけて葉が茂り、今の時期は葉がありません。古い時代の外来種で、田の畦などに植えられているのはもぐらよけになるからと聞いたことがあります。

子供の頃はよく茎をポキポキ折って皮を少し残して、花をぶら下げて首飾りにして遊んでいました・・・ね?


yasou
自然賛歌

ナラガシワ

ヤブマメ



クサボタン(キンポウゲ科・毒草)

アキチョウジ



ツルボ



シラゲヒメジソ



クロアズキ


ヤブツルアズキ



クロアゲハの幼虫




オニヤンマ・・・
本屋のウインドウの隙間から救出
スズメバチも食べる





■ 参考文献
イー薬草・ドット・コム
「大地の薬箱 食べる薬草事典」 村上光太郎/著 農文協
「カラダ改善研究所 自然のチカラいただきます」中村臣市郎/監修 西日本新聞社



ライター

ニャンニャン母さんプロフィール

ニャンニャン母さん

プロフィール:1955年魚座生まれ、広島の県北 中山間地域在住、
体癖はおそらく2ー3種

20代の頃「複合汚染」有吉佐和子/著 を読んで、食の環境悪化を考えた時、野草を食べることを思いつき、食料としての野草研究を始める。
全くの素人ながら、健康住宅の設計事務所に入社し、健康住宅を学ぶ。
残された人生と限られた時間について気付かされ、仕事を辞め、自給自足を目指す。
平成22年頃、古民家を借り、Iターン。野草教室を開催。
「古民家カフェ・むす日」「山のくらしえん・わはは」「クリエイティブ・アロマ」等にて野草教室。

現在、野草好きになった87歳の母と、無関心な33歳の長男と猫3匹と暮らしています。

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