かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」(47)逆境に遭った時

かんなままさんの執筆記事第47弾です。 

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」(47)逆境に遭った時

困難に遭った時の最初の思いが、その後を決定します。

「しめた!これから何かが動くぞ。自分の人生を生きられるぞ。いいことだ」と思うか、「とんでもないことだ、どうしよう」と思うかで、その後の方向性が変わってしまうのです。

悪いことが起きた時にネガティブな想いを抱くと、後でキャンセルしないといけません。悪い事が起きたと思わず、自分にとって必要なことが起きたと考えるのです。

出典:「ぴ・よ・こ・と2」竹下雅敏(著)


私を支えてくれた平和の祈り


ただの主婦が1冊の本に感動して講演会を企画しただけなのに、なぜここまで大きくマスコミに取り上げられるのか?感動を共有するために参加くださる人になぜ「人種差別だ!」と抗議しなければいけないのか?それもわざわざアボリジニの人達が外国から押しかけて来るのか?訳が分からないままキャンセルの電話に丁寧に応対しつつ現実を受け入れるしかありませんでした。

pixabay[CC0]


「それでも開催するのですか?」という、まるでこちらが人種差別の片棒を担いでいるような質問を受けながら『もしも私達の会場にも抗議団体が押しかけて参加者に迷惑をかけたら・・』と不安がよぎったのも事実です。

でも、私の気持ちは変わりませんでした。本の中に書いてあった『神様、私に変えられないものを受け入れる平和な心と、変えられるものを変える勇気と、その2つの違いがわかる知恵を与えてください』という平和の祈りが私を支えてくれました。

キャンセルや抗議は私には変えられない事だから平和な心で受け入れ、今私に何ができるかを見極めて最善を成そうと思いました。会場を変更するのは大きなリスクがありました。もうチラシは独り歩きをしています。来ると言ってくださる方にもアナウンスしなおさなければいけません。無理です。どうしたらいいのか、ぼっーっと会場を見ていたら、ふっと考えがよぎりました。『そうだ!この広い会場を使って楽しもう!』と思ったのです。

舞台を使うのは辞めました。アリーナホールなので体育館のようにも使えます。客席の半分の椅子を片付けて500席にします。前の空いた空間をブッシュにしようと思いついたのです。そこを歩きまわりながらお話ししてもらえば面白いかも!と思いました。

さて、そのレイアウトを誰がやってくれるのか?友人がNさんを紹介してくれました。Nさんはギャラリーを経営しながらイベントのレイアウトも手掛けている方でした。聞くところによると、この本を読まれて大いに賛同してくださっているとの事。すぐに「喜んで協力します」という返事を頂きました。嬉しい助っ人です。さっそくお友だちと一緒に会場に来て、和紙でオーストラリアのブッシュを再現してくださいました。見事でした。

何だか面白くなってきました。もうこうなったら楽しもう!自分の中の直感を信じて大切にしていることを大切にしよう!これが自分を生きるという事だと思いました。
もう当日は落ち着いていました。むしろこの会場を見たらみんなびっくりして喜ぶだろうなと思うと嬉しくなりました。

ところが、朝一番に館長から呼び出されました。行ってみると固い顔の男の人が2人立っています。館長も怖い顔をして「昨日の新聞を読みました。他の会場は抗議団体が押しかけてきたと書いてあります。この会場でそんなことがあったら困ります。念のためにこの2人の私服刑事を付けておきます。何事もないように万全の注意を払ってください」と申し渡されました。


この現実に身が引き締まりました。入場が始まりました。私は私服刑事さんに入り口を伝えて、お互いに連絡が取れるように周りに目を光らせました。一階の受付では長蛇の列ができていました。次から次に人がこちらの会場に向かってきています。何だか不思議な光景でした。本当に300人?会場を見るとすでに500席が埋まっています。どう見ても席が足りないのです!!

残りは2階のバルコニー席しかありません。こちらは2階から入ります。警備のために閉鎖していましたが慌てて開けて誘導しなければいけません。でもスタッフが足りないのです。すると男の人の声で誘導が始まりました。振り向いてみるとあの刑事さん達がせっせと誘導してくださっているのです!

あのキャンセルは何だったのだろうと思う気持ちと、同じ思いを持つ人がマスコミの脅しにも負けずに自分の意思で来てくださったという感動で胸がいっぱいになりました。最終的に750人の方が参加してくださいました。


そして講演会が始まり、私は祈りながら会場を見渡していました。マルロ・モーガンさんはブッシュを歩き回って臨場感あふれるお話をして下さいました。最後まで乱入者は現れませんでした。本当にホッとしました。

2人の私服刑事さんも笑顔で「良かったですね」と言ってくださいました。館長にもお礼と報告に行きましたが「何事もなく良かったですね」とねぎらってくださいました。


「真実の人族」のメッセージ


それにしてもアボリジニの歴史を見ると胸が痛みます。我々ミュータントはここでも無知と野心で数々の愚かなことをしてきました。でも、今回の事で世の中には声は出さないけれども「真実の人族」のメッセージを受けとめたいと思っている人も多いという事がわかりました。

そして、逆境に遭ってもまずは受け入れ、ポジティブな意識と自分の直感を信じて行動することが大切だと痛感しました。そのためには日頃から嘘をつかない等の生き方をして自分のテレパシー能力を正しく磨かなければいけません。それは本の中のアボリジニが実践して教えてくれたことであり、この講演会を企画したことで学ばされました。


今、私の中ではマルロ・モーガンが真実を書いたかどうかは問題ではありません。素晴らしいメッセージを書いてくださった事、そのお蔭でこの貴重な経験が出来た事に感謝しています。そして彼らが伝えたかった事・・・「我々は近代文明を批判しているのではない。ただ、ミュータントが新しい知識を求める際に『それがすべての場所のあらゆる生命にとって有益ならば』という一文を肝に命じるべきだ」という言葉が胸に響き続けています。

そして、この講演会を企画したことで、私にとってはもう1つの大きな出会いがありました。舞台を作ってくださったNさんがこの講演会の成功を喜んで、私と友人を竹下先生の家に連れて行ってくださったのです。当時、先生がこの本を推薦されていたという事でした。

もう22年も前のお話しですが、その出会いから本格的に自分を見つめる旅が始まったと思っています。山あり谷ありでしたが、その旅は私にとって必要で、求めてやまなかった旅だったのです。

pixabay[CC0]


Writer

かんなまま様プロフィール

かんなまま

男女女男の4人の子育てを終わり、そのうち3人が海外で暮らしている。孫は8人。
今は夫と愛犬とで静かに暮らしているが週末に孫が遊びに来る+義理母の介護の日々。
仕事は目の前の暮らし全て。でも、いつの間にか専業主婦のキャリアを活かしてベビーマッサージを教えたり、子育て支援をしたり、学校や行政の子育てや教育施策に参画するようになった。

趣味は夫曰く「備蓄とマントラ」(笑)
体癖 2-5
月のヴァータ
年を重ねて人生一巡りを過ぎてしまった。
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