どうやら空腹状態が身体に良いらしいという4つの記事 〜 スプートニク日本より


 連休中は、普段よりも食事の機会や量が増え、どうも体調が狂ってしまいました。時事ブログでは以前から少食の良さを紹介していますので、内心マズイなあと反省しておりました。
すると、それを見計らったかのように、断食の効用が判明したというスプートニクの記事にぶつかりました。
 記事によりますと、断食をすると、腸幹細胞の再生能力が向上し、細胞の若返りプロセスが2倍に加速したというのです。
断食をすると「本当に」若くなるのだな?
さらに芋づる式に、スプートニクの関連する3つの記事を並べてみますと、
 2〜4日の空腹状態は、免疫細胞をリニューアルしてくれる。
 飢餓状態になると、がん細胞の増殖が抑制される。
 極めつけは、おなかが空くと、頭が良くなる!
時事ブログ読者諸氏には、目新しいことではないかもしれませんが、ついついお煎餅を食べて空腹を紛らわせてしまうまのじ、そろそろ本気の空腹に挑戦すべし。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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断食と細胞老化の関係が見つかる
転載元)
マサチューセッツ工科大学の生物学者らは、断食が腸幹細胞の再生能力を向上させることを明らかにした。サイトMedicalXpressが伝えた。

学者らは、マウスを使った実験を行った。24時間エサを与えられなかったマウスの腸幹細胞を摘出し、培養した。

結果、断食後に細胞内で異化に変化が起こった。グルコースの代わりに脂肪酸の分解に切り替わった。これが新しい細胞の出現プロセスを大きく促進し、細胞の若返りプロセスが2倍に加速した
学者らは、同研究が炎症性腸疾患の高齢者や、化学療法を受けた後のガン患者のための薬の開発に寄与することに期待している。
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飢えは免疫の一新を促進する 研究者
転載元)
実験の参加者は6ヶ月に渡り、定期的に2日〜4日間空腹状態になった

チームを率いたウォルター・ロンゴ氏によると、空腹状態で身体はグルコースや脂肪、他の体に蓄えた栄養素を活発に用いるとともに、大量の白血球を破壊し始める。

そうした損失は身体に、免疫細胞を新たに作り出すよう信号を発する
免疫系を更新すると、新しい物質が届かなくなるので身体はエネルギーの消費を抑えようとする。これを行う方法の1つは、「損傷している可能性のある免疫細胞を始めとする不必要な免疫細胞の多く」を一新することである。
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生物学者、がんに「ダイエット」させてがん細胞を消滅
転載元)
モスクワ国立大学の生物学者とスウェーデンの生物学者たちが、がん細胞を絶えず飢餓状態におき、その自滅を妨げるたんぱく質を生成させないようにしてがん細胞の増殖を抑制することに成功した。雑誌BBA General subjectsに掲載された記事の中で述べられている。

がん細胞の特徴は、非常に多量の栄養分と酸素を吸収することで勝手に成長、増殖することにある。

栄養分のアクセスを制限するがん細胞内でたんぱく質が活性化すると、細胞内でオートファジー(自食作用)のプロセスが始まる。
細胞内で「自食」を司るたんぱく質は、その働きをブロックする同様の化合物によって「バランスが取れている」という。

一方、がん細胞ではこのバランスががんの「自食」を妨げる細胞に移るため、腫瘍細胞がこれほどしぶとくなる。

(以下略)
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おなかすくと頭はよくなる
転載元)
(前略)

食べないでいると体内組織の中で食欲を増進させる飢餓ホルモン「グレリン」が増加する。長時間食べないでいると体内のグレリンの濃度が高まり、これが新たな脳細胞の形成を刺激する

マウスを使った実験ではエサを少なく与えた方が満腹になるまで食べさせられた他のマウスより高い知能を発揮した

動物実験をうけて研究者らは次回は人間を対象にした同様の実験を行う計画。

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