————————————————————————
ぴょんぴょんの「食い物にされるロヒンギャ」
ロヒンギャへの迫害
「村々は焼き討ちにあい、男性たちは殺され、女性や少女はレイプされ、赤ん坊は炎に投げ込まれた。ロヒンギャはなだれを打つように逃げ出し、バングラデシュとの国境へと向かった。家族とはぐれた子どももたくさんいた。そんな中で、人身売買の業者も暗躍した。」(DAYS JAPAN)
現地に入った「国境なき医師団」の助産師は、「多くの人が、家族の前でレイプされたり、閉じ込められて繰り返しレイプされたりしたと語りました。そして、家や遺体に火をつけられたと語る人が多い」。
被害女性たちは、「制服を着た男たちに襲われた」と証言しており、「女性に対する性暴力が、組織的に行われたことは明らかだと感じます」。(BuzzFeed NEWS)
被害女性たちは、「制服を着た男たちに襲われた」と証言しており、「女性に対する性暴力が、組織的に行われたことは明らかだと感じます」。(BuzzFeed NEWS)
実はこんなことは、これまで何度も起きている。
2016年10月、9人の警察官が武装したロヒンギャに殺害された。
このときも報復として村の破壊、レイプ、殺人が当たり前のように行われた。
その結果、数百人から数千人のロヒンギャがバングラデシュに逃げた。
2016年10月、9人の警察官が武装したロヒンギャに殺害された。
このときも報復として村の破壊、レイプ、殺人が当たり前のように行われた。
その結果、数百人から数千人のロヒンギャがバングラデシュに逃げた。
紛争になるように仕掛けられた種
ロヒンギャとは、「おとなりのベンガル地方(現在のバングラデシュ)から、ミャンマーのラカイン地方に住みついた移民たち」のことだ。
彼らの宗教はイスラム教。ロヒンギャ語(ベンガル語の方言)を話す。人口はおよそ110万人。(ロヒンギャ問題の歴史的背景)
彼らの宗教はイスラム教。ロヒンギャ語(ベンガル語の方言)を話す。人口はおよそ110万人。(ロヒンギャ問題の歴史的背景)
ピンポ〜ン! そこがキモ!
ミャンマーの90%は上座部仏教徒、イスラム教徒は少数派だ。
しかも、歴史が実に複雑だ。
もともとこのラカイン地方には、仏教国のアラカン王国があった。(1430〜1784年)
ミャンマーの90%は上座部仏教徒、イスラム教徒は少数派だ。
しかも、歴史が実に複雑だ。
もともとこのラカイン地方には、仏教国のアラカン王国があった。(1430〜1784年)
いや、アラカン王国は寛容で、彼らはうまく共存してたみたいだ。
やがてアラカン王国はビルマ王国によって滅亡(1785年)。
さらに、イギリス・ビルマ戦争で、ラカイン地方はイギリス領土になった。(1824年)
やがてアラカン王国はビルマ王国によって滅亡(1785年)。
さらに、イギリス・ビルマ戦争で、ラカイン地方はイギリス領土になった。(1824年)
そこでイギリスは、あとあと紛争になるような種を仕掛けた。
つまり、イスラム教徒の移民を積極的に増やしたんだ。
「イギリスが世界中でよくやる手口なんだけど、となりのインドから違う民族を連れてきて特権階級にしてビルマを支配させる」。(BLACK Magazine)
つまり、イスラム教徒の移民を積極的に増やしたんだ。
「イギリスが世界中でよくやる手口なんだけど、となりのインドから違う民族を連れてきて特権階級にしてビルマを支配させる」。(BLACK Magazine)
さらに、第二次世界大戦がイスラム教徒の流入を加速する。
「ミャンマーに侵攻した日本軍が、ラカイン州を英国から奪うため、アラカン(仏教徒)を兵士として徴用した。対する英国軍は、イスラム教徒を武装化させ、日本軍を攻撃した。わかりやすくいえば、仏教徒(アラカン)とイスラム教徒(ロヒンギャ)が日英軍の手先となって戦ったわけだ。」(ganas)
「ミャンマーに侵攻した日本軍が、ラカイン州を英国から奪うため、アラカン(仏教徒)を兵士として徴用した。対する英国軍は、イスラム教徒を武装化させ、日本軍を攻撃した。わかりやすくいえば、仏教徒(アラカン)とイスラム教徒(ロヒンギャ)が日英軍の手先となって戦ったわけだ。」(ganas)
ミャンマーが独立(1948年)した後も、イスラム教ベンガル人がラカインに流入。
こうして、独立はしたものの、いつのまにか膨れ上がったイスラム教徒は国を出て行かない。もともと仏教徒のラカイン族が住んでいたラカイン州に、イギリスが入れたイスラム教徒がそのまま居座っている。
こうして、独立はしたものの、いつのまにか膨れ上がったイスラム教徒は国を出て行かない。もともと仏教徒のラカイン族が住んでいたラカイン州に、イギリスが入れたイスラム教徒がそのまま居座っている。
まとめると、ロヒンギャは4層になっている。
1層 アラカン王国時代に、もともといたイスラム教徒。
2層 イギリス領時代に、ベンガル地方から流れてきたイスラム教徒。
3層 第二次世界大戦によって、流れてきたイスラム教徒。
4層 第三次印パ戦争によって、流れてきたイスラム教徒。
1層 アラカン王国時代に、もともといたイスラム教徒。
2層 イギリス領時代に、ベンガル地方から流れてきたイスラム教徒。
3層 第二次世界大戦によって、流れてきたイスラム教徒。
4層 第三次印パ戦争によって、流れてきたイスラム教徒。
それでも独立後(1948年)は、ロヒンギャの議員もいたし、ロヒンギャ語のラジオ放送も公認されていた。
ところが、クーデター(1962年)で誕生した軍事政権によって、「民族主義」が台頭する。
つまり、「ビルマ民族優先」の社会主義体制に変わったんだ。
ところが、クーデター(1962年)で誕生した軍事政権によって、「民族主義」が台頭する。
つまり、「ビルマ民族優先」の社会主義体制に変わったんだ。
と言っても、ロヒンギャの中にはアラカン王国からの子孫もいるわけだから、すべてが不法移民じゃない。
なのに、一緒くたにロヒンギャに入れられて、以後、弾圧による難民流出の歴史だ。
1982年、ロヒンギャは無国籍者にされ、2014年、選挙権も被選挙権も剥奪された。
なのに、一緒くたにロヒンギャに入れられて、以後、弾圧による難民流出の歴史だ。
1982年、ロヒンギャは無国籍者にされ、2014年、選挙権も被選挙権も剥奪された。
ロヒンギャは、外への移動も制限された。(1990年)
ついに2012年、ロヒンギャの不満因子が集団で仏教徒の少女を殺害した。
そして平和を愛するはずの仏教徒が、10万人以上のロヒンギャの家を焼き払い、「目には目を、歯には歯を」を実行した。
ついに2012年、ロヒンギャの不満因子が集団で仏教徒の少女を殺害した。
そして平和を愛するはずの仏教徒が、10万人以上のロヒンギャの家を焼き払い、「目には目を、歯には歯を」を実行した。
ただの人種差別ではないロヒンギャ問題
その通りだ。
現在のミャンマーは民主化どころか、軍事政権時よりも言論の自由がなくなっている。
昨年のロヒンギャ弾圧について、ミャンマー政府は「これは国内問題だ」と反発し、スーチー氏は、ロヒンギャ問題調査団受け入れに「同意しない」と発言した。
(朝日新聞)
現在のミャンマーは民主化どころか、軍事政権時よりも言論の自由がなくなっている。
昨年のロヒンギャ弾圧について、ミャンマー政府は「これは国内問題だ」と反発し、スーチー氏は、ロヒンギャ問題調査団受け入れに「同意しない」と発言した。
(朝日新聞)
これについて、こんな見方がある。
「アウンサンスーチーは国連の査察を受け入れることができない。なぜならタイ、たぶんフィリピン、カンボジア、そして日本が関与するシャブ、人身売買、臓器売買のボコハラム・ネットワークが壊滅してしまうからだ。」 (asyura2)
「アウンサンスーチーは国連の査察を受け入れることができない。なぜならタイ、たぶんフィリピン、カンボジア、そして日本が関与するシャブ、人身売買、臓器売買のボコハラム・ネットワークが壊滅してしまうからだ。」 (asyura2)
ARSA「アラカン・ロヒンギャ救世軍」に資金や武器を提供し、テロを起こしてロヒンギャの難民を増やす。
命からがら逃げてきた難民を待ち受けるのは、人身売買業者。
女性や子どもは、臓器売買か売春目的で売られ、男性は、過激派兵士にスカウトされるか、なけなしの金を払わされてタイやマレーシアに密航。
そこで収容所に入れられて、また金を要求され、払えなければ臓器を取られて殺される。
払えたとしても一生死ぬまで奴隷として働かされる。
命からがら逃げてきた難民を待ち受けるのは、人身売買業者。
女性や子どもは、臓器売買か売春目的で売られ、男性は、過激派兵士にスカウトされるか、なけなしの金を払わされてタイやマレーシアに密航。
そこで収容所に入れられて、また金を要求され、払えなければ臓器を取られて殺される。
払えたとしても一生死ぬまで奴隷として働かされる。
2015年4月に、タイとマレーシアの国境に近い山中で30人以上のロヒンギャの遺体が見つかった。彼らは、密航で連れてこられた人びとだ。
この人身売買にはタイの陸軍中将ら103名がかかわっていて、裁判で陸軍中将は25年の禁錮刑となった。(newsclip.be)
この人身売買にはタイの陸軍中将ら103名がかかわっていて、裁判で陸軍中将は25年の禁錮刑となった。(newsclip.be)
しかし、2017/09/08時事ブログでは、この問題を別の方向から見ている。
「どうやら、中国の一帯一路構想を妨害するために、ミャンマーの仏教徒とイスラム教徒のロヒンギャ族の対立を利用して、ミャンマーに混乱を作り出したいようです。」
「ミャンマー政府に弾圧されるイスラム教徒のロヒンギャ族が大きく取り上げられ、そこに聖戦戦士集団が世界中から集まってくるという構図でなければなりません。このために、罪のないロヒンギャ族はダシに使われているのです。」
「どうやら、中国の一帯一路構想を妨害するために、ミャンマーの仏教徒とイスラム教徒のロヒンギャ族の対立を利用して、ミャンマーに混乱を作り出したいようです。」
「ミャンマー政府に弾圧されるイスラム教徒のロヒンギャ族が大きく取り上げられ、そこに聖戦戦士集団が世界中から集まってくるという構図でなければなりません。このために、罪のないロヒンギャ族はダシに使われているのです。」
これまで、そんなことばっかしやってきたんだよ、アメリカは。
日本はアメリカのコバンザメで、ミャンマーと中国が仲良くなるのを妨害してるわけ。
そういう国と国のバカげた駆け引きや、マフィアが儲けるために多くの人間を犠牲にするのは、いいかげんやめてくれ。
日本はアメリカのコバンザメで、ミャンマーと中国が仲良くなるのを妨害してるわけ。
そういう国と国のバカげた駆け引きや、マフィアが儲けるために多くの人間を犠牲にするのは、いいかげんやめてくれ。
ぴょんぴょん
イギリスから独立して、苦しかった軍事政権からようやく民主主義に生まれ変わったかと思えば、まさか英雄・アウンサン将軍の娘によって、ふたたび植民地に逆戻りさせられるミャンマー。
現在、ミャンマー中心部は経済的な発展を見せていますが、ロヒンギャ問題に不満をいだくイスラム過激派テロ組織が、いつ国内で暴れだすかわかりません。
そうなった時には、すべての企業がミャンマーから逃げ出していくでしょう。
ロヒンギャ問題を、早く解決することはミャンマーにとっても重要なことです。