里山社屋主義(30) 内装仕上げ

内装仕上げ

前回は、ロフトの床を貼り終え、すべての断熱材を入れたところでした。
次は、内壁の板貼りです。


横に貼っているので、ログハウスに似た雰囲気を味わえますね。

今回、内壁に使ったのは、どちらも地元の木で作られた板なのですが、色々あって、2つの異なる加工をした材料を使いました。
1種類は、本実目透かし参考といって、釘が見えなくなる施工ができる板です。

本実目透かしの仕上がり


もう1種類は、相決りといって、施工すると釘が表に出る板です。

相決りの仕上がり


本実目透かしのほうが高度な加工をすることと、釘が見えない分仕上がりが良いということで、1.25倍ほど値段が高くなります。
なのですが…。

相決りの方は釘が出るといっても、今回のステンレスの釘は木目と調和して、ほとんど目立ちません。また、釘は普通、1枚の板に2本ずつ打つのですが、大工さんが少しでも見栄えがいいようにと、1本だけ打つ方法で施工してくださいました。

ですので、相決りがここまできれいな仕上がりになるとは意外でした。ある材料をどのように納めるかによって、全く変わってくるものですね。

今回、2種類の板を混ぜてしまったため、大工さんは、どの部分にどちらの板を使うか割り振りを考える必要があり、また使用する釘もそれぞれで違いますので、大変多くの手間をおかけしてしまいました。これは反省点の一つです。



さて、造作も終盤です。


地元のヒノキから切り出した厚くて長い1枚板を使って、立派な階段を作ってくださいました。この内装にとてもよく似合います。


最後にロフトの天井です。
側壁と同じように板を横に貼れば手っ取り早い…しかし、「天井も同じじゃ面白くないだろう」とのことで、ひと手間を加えて縦に貼ってくださいました。

(2018年現在の写真です)


下から見上げてみると、なるほど! 同じ木で全体を納めるなら、このように変化を持たせるといいものですね。


そして…大工さんによる工事はこれで完了となりました。



5月26日の時点では、ただの骨組みだった建物。そこから、梅雨の雨ばかり降る天候と蒸し暑さの中、約1ヶ月あまりでここまで仕上げてくださいました。
慣れない私のヘンテコリンな図面、ヒヤヒヤしそうな材料手配にも、辛抱とお付き合いをくださり、申し訳ないと同時に心から感謝です。ありがとうございました!

大工さんは次の現場へと行かれました。
設備工事を始め、まだ様々な工事が待ち構えています。あとはこちらで頑張らなくては! 
次回からは、その後の奮闘をお届けします。

(シャンティ・フーラ スタッフ るぱぱ)

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