ままぴよ日記 10

 あっという間に1ヶ月経ちました。激動の1ヶ月でもあり、まったりの1ヶ月でもありました。こんな生活をしていると、時間とは何だろうと思ってしまいます。確実に時間の中に生きているのだけど、赤ちゃんとの時間は「今」が深い。つまり赤ちゃんが主観的な時間だけに生きているので同調してしまうのでしょうか?孫を抱きながら私の子育てしていた過去も今に合流して未来にも繋がっている・・・あれれ?とにかく、今に浸っていたら時がたっている!のです。
(かんなまま)
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準備期間と一気に伸びる期間がある赤ちゃんの成長


おっぱいが順調に出るようになって、もう搾乳する必要もなくなってきました。ホッとしたのもつかの間、今度は赤ちゃんの食欲がグングン増して1時間も経っていないのにおっぱいを欲しがって泣くようになりました。本当に足りないのか?他に理由があるのか色々探ってみてもおっぱいの様です。迷いながらも飲ませてみると満足そう。でもおっぱいもママも吸い取られてしまって・・・しょぼしょぼです(笑)


想像ですが、赤ちゃんの成長には準備期間と、一気に伸びる期間があるような気がします。おっぱいも飲めるようになって規則的に飲む量が増えるのではなく、停滞している時期と一気に飲む量が増える時期があるのでは?一気に食欲が出るのがちょうど3週間目、2ヶ月目などのよく泣く時期なのではないかと思います。その壁を越したらおっぱいも必要に応じて出るようになるようです。

又、この時期は抱っこしてもおっぱいをあげようとしても何をやっても泣き止まないことがあります。おっぱいの飲み方がヘタだったり、うまく消化できずにガスがたまっておなかが痛い事も考えられます。コリック、黄昏泣き、小児疝痛とも言われます。そんな時は抱き方を変えると赤ちゃんが楽になるようです。





又、落ち着いている時に優しくお腹を刺激するマッサージも効果があります。



もちろん体質もあって特にピッタの子は消化能力が高いのでよく飲んで大きな声で泣く!カファの子はあまり飲まなくてもよく寝る。ヴァータの子はガスがたまりやすく、少しずつ欲しがって、まとまって寝ない・・・等。どちらにしてもママは水分補給をしながら、おおらかに構えておっぱいマシーンになるしかありません。(ママの体質もあります)

そして、自分のオリジナルの体質を持ちながらも赤ちゃんの時期はカファが優勢。ママもカファの妊娠期を過ぎて強力なヴァータ性のお産を乗り越え、子育て期はカファが優勢。この時期は母子ともにゆったり籠って過ごすことが理にかなっています。

問題なのは、このゆったりした母子特有の時間を現代社会が切り捨ててしまったことです。今まで守られてきた伝統的な産褥期の過ごし方は現代の生活には馴染まないので自分の生活を赤ちゃんに合せるのではなく、意思表示しない赤ちゃんの方を変えてしまいました。


各国の産後の過ごし方


韓国も伝統的に義母が秘伝のスープを作り、産後の肥立ちまで手厚く世話をする習慣があったのですが、最近では「産後調理院」という産後ケアハウスの方が人気の様です。産直後から入院して2~4週間そこで母体の安静と、赤ちゃんのお世話や指導をしてもらいます。そのシステムは素晴らしいと思うのですが、残念なことに目的が母体の回復中心なので母子分離です。有料で豪華な食事、豪華な部屋へとエスカレートしているようです。


中国や台湾も「坐月子」という習慣があって、中医学の観点から1ヶ月間入浴なし、洗髪ダメ、風に当らない、冷やさない、外出しない、階段を登らない、などの細かい制約があるため不衛生!束縛!迷信!と不評の様です。

インドではスーティカーガーラ(産屋)で産前から産後まで熟練した助産師と手伝いの人が寝ずの番でマントラを唱え祝福しながら世話をするそうです。(アーユルヴェーダー式育児学、V・B・アタヴァレー著

目には見えませんが、子宮が元に戻るのに6~8週間。骨盤が戻るのに最低3~4ヶ月はかかると言われています。ホルモンの急激な変化もあって、出産後の体の負担は大変なものです。
https://conobie.jp/article/10545

日本でも産後1ヶ月間は床をあげない、字を読まない(テレビ、スマホなどなかった時代)、髪を洗わないなどの習慣がありました。母体保護と赤ちゃんとの暮らしのためには大切なことです。赤ちゃんの成長のメカニズムが解明されたらその必要性をわかってくれるようになるのでしょうか?宇宙開発までしている現代。問題なのはそれを学ぼうとする感受性を社会が無くしたことだと思います。

今日本は母子愛着形成のために母子同室と母乳を推奨していますので、今後は母子セットでお互いの体を労り、子育てに慣れていくためのゆったりした時間を保障するシステム作りが必要だと思います。パパや上の子も一緒にファミリーケアがあれば理想です。


出身国が様々なペアレントの会


さて、近くのファミリーセンターでペアレントの会が開かれました。6週間続けて、毎週同じ場所で集まるシステムです。私も日本で同じようなセミナーを開いているので興味津々でついて行きました。1ヶ月から3か月までの赤ちゃんと親、祖母が集まっていました。

pixabay[CC0]


顔なじみの看護師さんがファシリテーターになって自己紹介が始まりました。13組集まっていましたが出身のお国は様々。抱き方もお国柄が出ていて見ているだけで多様性を感じます。でも、集まる目的は同じ。我が子のためにより良い親になりたい、友達を作りたい、情報が欲しい、です。

初対面なのでグループ分けをして話のお題が与えられました。「名前の由来は?」「去年の今頃は何をしていた?」「今1番したいことは?」など話やすい事ばかりで、各グループで話が盛り上がっていました。今したいことは全員一致。「ぐっすり寝たい!」でした(笑)。その後みんなで子育ての事をいろいろ話しました。


日本人はとてもシャイで、初回は自分の事をあまり話さないのですがこちらは違うようです。パパの参加も多く、祖母の参加もOKでした。家族で子育ての事について話をしたり、情報を共有できるのはいい事だと思います。

次回からはベビーマッサージなどもあるようです。最終回は夜、皆でピザを食べながら話すのだそうです。この時は男女別々の部屋に分かれてパパの方が赤ちゃんの面倒をみるとのこと。娘のパートナーは今から楽しみにしていました。日本でもやってみたいな。ただ、パパの参加がどのくらいあるか?ここが問題かもしれません。


さて、申請していた出生証明書が届きました。これを持って日本領事館に行きます。日本国籍を取得するためです。3週間後に孫の名前が記載された日本の戸籍謄本を持って日本のパスポートを申請します。1ヶ月目の写真はもう本当に赤ちゃんこの写真が5歳までの証明になるかしら?と可笑しくもありますが、私も息子と娘に同じことをしたなあと懐かしくなりました。


Writer

かんなまま様プロフィール

かんなまま

男女女男の4人の子育てを終わり、そのうち3人が海外で暮らしている。孫は9人。
今は夫と愛犬とで静かに暮らしているが週末に孫が遊びに来る+義理母の介護の日々。
仕事は目の前の暮らし全て。でも、いつの間にか専業主婦のキャリアを活かしてベビーマッサージを教えたり、子育て支援をしたり、学校や行政の子育てや教育施策に参画するようになった。

趣味は夫曰く「備蓄とマントラ」(笑)
体癖 2-5
月のヴァータ
年を重ねて人生一巡りを過ぎてしまった。
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