ぴょんぴょんの「南スーダンに光を!」

 南スーダンが、日本で話題になったのは、自衛隊のPKO参加が問われたときです。
 また、2016年12月には、自衛隊PKOの「駆け付け警護」が安保法改正で認められ、いろいろな議論がなされました。
 でも、スーダンや、そこから独立した南スーダンのことは、ニュースに出てきません。
 トップはサイコパス、どんどん貧困になる国民、問題山積みの日本ですが、今のスーダン、南スーダンの状況を知れば、これまで日本が平和であったことに、感謝でいっぱいになります。
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「南スーダンに光を!」


南スーダンで今なお増え続けている飢え


あ〜 お腹いっぱい食った食った〜 シアワセ〜♪


おめえ、ちょっと食いすぎだろ? 
ハンバーグに唐揚げにピザにカツ丼、デザートはモリモリのチョコレート・パフェってか?

なんか、食べすぎて、お腹がぐるじい〜!

ほら、言わんこっちゃねえ。
食い過ぎで、ますますアホに磨きがかかるぞ。

毎日、お腹いっぱい食べられて、安心して寝られる・・・・・これほど、シアワセなことはない!

まったくだ。
今現在、世界中には、どんだけ飢えてる国があるか、知ってるか?
日本だって、表面は豊かに見えるけど、食糧自給率が38%(2017年) ぽっち。
あとは全部、輸入に頼ってるんだぞ。

そうなんだ?

これから先、経済崩壊でも起これば、外国から食糧が入ってこなくなる。
家畜のエサはほとんど輸入だから、肉が食えなくなるぞ。
小麦も大豆もほとんど輸入。

てことは、パンやケーキが食べられなくなるの?
それは耐えられないなあ。



食糧の奪い合いで、犯罪も増えるだろう。

だから、備蓄が必要なんだね。
でも、今日明日中に、そういうことになるわけじゃないし。

そんな、のんびりしてて、南スーダンみたいになったらどうするんだ?

南スーダン?

今年2月の報告によれば、南スーダンで飢えている人は、人口の60%にのぼる。
昨年よりも13%も増えている。
5才以下の子どもは、86万人が極度の栄養失調。
それに加えて、干ばつ、洪水、作物の病害で、穀物の収穫が減り、
去年は61%だった収穫高が、今年は52%に下がった。

(DAILY SABAH)

そんな大変なことになってるの?

外国の食糧に依存して、食べ物を大量に捨てている、バチ当たりの日本は、南スーダンの現状をしっかり知るべきだな。


南スーダンとスーダンの分断


ところで、スーダンてアフリカの国だよね。
南スーダン と スーダン、どう違うの?

もともとは、一つのスーダンだった。
そこから、2011年に独立したのが南スーダン。
下の地図の着色部分が、現在のスーダン。
その下が南スーダン。

Author:外務省[CC BY]

南スーダンが独立するまで、数々の内戦があった。
独立後の南スーダンでも内戦があり、農地は荒れて、耕す農民もいない。

そうか、それで食糧不足におちいったんだね。
だけど、なんでそんなに、内戦が続いているんだろう?

それを理解するためには、スーダンの近代史を知る必要があるな。
1821年、スーダンは、エジプトの支配下に置かれた。(Wiki)

エジプト? そうか、スーダンの北はエジプトだ。

エジプトとフランスが合同で建設したスエズ運河を、まんまと手に入れたイギリスは、エジプトと共同で、スーダンを統治し始めた。(1899〜1956)
スーダンの民族は、北はアラブ系、南はアフリカの黒人系。

中東とアフリカが、ミックスしたような国だね。

さて、ここで質問どえ〜す。
もし、植民地をもらったら、おめえはどんな統治をする?

みんなが豊かで、平和で、争いがないようにする。
住んでる人が幸せじゃないと、争いが起きて、支配者に矛先が向かうしね。

そんときゃぁ、軍隊でぶっつぶすのが、欧米の流儀だ。
いいか? 欧米のやり方は、まず、その土地のボスに特権を与える、ついでに武器もな。
そうして、下々を力づくで抑え込ませて、文句を言わせねえ。

そうか! 自分は楽して、ボスに統治させるのか。

そうすれば下々の反感は、イギリスに向かわない。
これを「間接統治」と言う。
それができたら、今度は、「分断統治」。
南北スーダンの行き来を禁じて、北部「アラブ系」遊牧民族と、南部「非アラブ系」定住民族を、分断する。


そうか! 分断すると、統治しやすくなる。

このとき作られた、「アラブ系」 vs 「非アラブ系」の構図は後々、紛争のタネになる。
そして仕上げが、「南部政策」。
北部スーダンにはイスラム教を奨励し、人材育成のために高等教育機関を置いた。
一方、南部スーダンにはキリスト教を入れ、高等教育機関は置かない。
(長周新聞)

そうか!
宗教を違えて、知的な格差もつくって、南北が仲良くできないようにするのか。

そうだ。 
北が南を見下して、「オレたちは、南にいるアフリカンとは違う」と思うようにさせたんだ。(長周新聞
そんな風に、イギリスはスーダンに「間接統治」、「分割統治」、「南部政策」をやった。
イギリスから独立した後も、「アラブ系」の支配が続くから、「アラブ系」の土地は開発されても、「非アラブ系」の土地はいつまでも未開発のまま。

そうか! 
それが、紛争の引き金になっていくのか。

「(スーダンは)イギリスから独立した時点から今に至るまで、10年間の休戦期間を除いてほとんど安定した期間がなく発展する余地がなかった国である。
南北スーダンの分断の主な要因の一つとなったのはイギリスの植民地政策である。」(長周新聞)

なるほど、元凶がイギリスの統治にあったこと、よくわかったよ。

次に、「世界最悪の人道危機」と呼ばれる、スーダンのダルフール紛争 を見てみよう。

日本じゃ聞いたことないね。

場所は、下の地図のオレンジ色の部分だ。

Author:外務省[CC BY]


これは、スーダンの紛争なんだね。

そうだ、南スーダンが独立する前、一つのスーダンだった時代から続く紛争だ。
ことの起こりは2003年。
スーダン政府に不満をもつダルフールの黒人たちが、蜂起
して紛争が勃発した。 (HUFFPOST)
それに対してスーダン政府は、カラシニコフ銃やロケット弾で武装した、アラブ民兵「ジャンジャウィード」、別名「悪魔の兵士」を使って、住人を無差別攻撃、つまりジェノサイド(民族浄化)を行わせたんだ。

Wikimedia_Commons[Public Domain]
馬に乗ったジャンジャウィードの兵士

「ジャンジャウィード」・・・馬に乗って銃を撃ってくる「悪魔の兵士」、こわ!

民家を焼き討ち、集団暴行、無差別空爆。
20万とも30万とも言われる人々が殺害され、強姦され、250万人が家屋を失い、今だ解決の目途すら立っていない大事件」(吉田康彦のホームページ)

Wikipedia[Public Domain]
ジャンジャウィードの攻撃で破壊された村の保健所

20万〜30万?
およそ、新宿区の人口(2019年 346.425人)が全員、皆殺し?
京都府の人口(2018年 259万人) と同じくらいの人が、家を失ったのか。

しかし、つい最近の2019年4月11日 、スーダンでクーデターが起きて、
「ジャンジャウィード」を支援していたバシール大統領が拘束され、軍は、ダルフールを含む全土での停戦を宣言
した!(AFP)

ばんざーい!! これで、平和になるといいね。

さて次は、2011年にスーダンから独立した、南スーダンに話を移そう。

南スーダンは、なんでスーダンから独立したの?

1956年、スーダンがイギリスから独立したときから、南部、つまり現在の南スーダンの住民たちは不満をつのらせていた。
イギリスが施した「南部政策」「間接統治」「分断統治」で、南北スーダンの格差が広がり、それをそのまま継承した、独立スーダンに対する不満はふくらんでいく。

南からすると、支配者がイギリスから「アラブ系」に代わっただけ。

そんな南部に、「アニャニャ」というゲリラ組織が誕生し、軍事活動を展開し始めた。

アニャニャ〜!!
南の人たちも、もう黙ってはいられなくなった。

そんな南北の争いも、1972年、平和協定(アディス・アベバ合意)で南部は自治権を獲得し、一見落着したに見えたが、内戦は終わらない。
だって、北から「シャリーア」を押し付けられたら、反発するだろうよ。

Wikimedia_Commons[Public Domain]

「シャリーア」って、なに?

イスラム律法のこと。
殺人、強姦、同性愛、麻薬、強盗は死刑。
盗みをしたら手足の切断、婚外性交・同性愛・離教は、石打ちや斬首による公開処刑。(Wiki)

うはあ〜 こわ!

1983年から2005年まで続いた、第二次内戦が終わると、
2011年7月、めでたく南部は「南スーダン共和国」として独立
した。

それは良かった。やっと、北から開放されたね。


南スーダンでの内紛の真相


しかし、独立して息つくヒマもなく、今度は南スーダン国内で、紛争が始まった。
南スーダン大統領は最大部族の「ディンカ族」、副大統領は二番手の「ヌエル族」。
副大統領がクーデターを企てているという噂に、大統領が激怒。
副大統領をクビにしたことで、部族争いの幕が、切って落とされた。

Wikimedia_Commons[Public Domain]
ディンカ族の男性

自衛隊PKOが派遣されたのは、ちょうどそんな時期だね。
日報を改ざんせざるをえないような、コワい目にあったらしいけど。

これまでは、南スーダン独立のために、各部族が結束して戦ってきた。
しかし、独立がかなって、北という共通の敵がいなくなったとたん、部族争いが再開してしまった。
これは、ハリウッド・スターのジョージ・クルーニーが、南スーダン政府を非難した動画だ。
最初の方に、死体がいっぱい出てくるが、1:00あたりからなら大丈夫。

【閲覧注意】ジョージ・クルーニー「戦争で儲けさせてはならない!」

1:07「大統領自身も、彼の政権の腐敗が、内戦の原因であると認めている。」
1:26「キール大統領は、年俸6万ドルのはず。
しかし、ケニア、ナイロビの高級住宅街に、こんな立派な別荘も所有している。
大統領の家族は、国外でぜいたくな暮らしを満喫している。」

なんだってえ〜? 
国民は敵におびえて夜も眠れず、家も失い、食べるものもない、というのに、大統領のこの暮らしぶりはなんだ?
大統領の資格なし!!

だろ?
こんなヤツが大統領なんかやってるから、いつまで経っても平和にならねえんだよ。
これで、わかっただろ?
なぜ、スーダン、南スーダンの紛争が絶えないのか。

くろちゃん、わかったよ。
イギリスの統治の仕方が悪かったんだよ。
民族の違いとか、宗教の違いとか、教育の格差とかを作り出して、お互いがいがみ合うようにしむけてきた、それが紛争の原因だったんだね。

おおう、良くわかってくれたな。
・・・・・・・だが、その答えじゃ18点くれえだな。

えええ? ひどいよ、100点満点の答えだと思ってたのに。

肝心なことを、まだ話していなかった。
さっきの、ハリウッドスターは、なんで大統領の暴露をしたんだろうか?

この国のひどい状況を、国外に知らせるためでしょ。

じゃあ、聞くが、国外に何件も別荘を持ったり、一族があれほど金持ちなのは、南スーダン国民の税金を使ってるのか?

う・・うん・・・たぶん、そう。
じゃなければ、どっからおカネもらったの?

ある国が、南スーダンを支配したいと思う。
そうしたら、どうする?
支配者にカネと武器を与えるんじゃなかったか?

あ、そうだった。イギリスがやった「間接統治」。
・・・てことは、どこかの国が、大統領におカネを握らせたってこと

ちなみに、さっき動画で、大統領のぜいたく三昧を暴露したのは、どこの国だ?

ジョージ・クルーニー、ハリウッド・スター・・・アメリカだ!


アメリカがカネを渡したと考えると、辻褄が合うんじゃねえか?

大統領に多額の賄賂をあげたのに、アメリカの言うこと聞かなかった
だから、警告の意味を込めて、暴露動画を作った、とか?

それで、筋が通るな。

やっぱ、ハリウッド・スターが訴える正義なんて、うさん臭いとは思ったけど、その通りに臭い芝居だったんだね。

となると、アメリカが南スーダンの大統領に、カネを渡したらしいことがわかった。
そうなると、いろいろふしぎなことが、説明できるようになる。
これまでずっと戦争してきて、しかも独立して間もない貧乏国が、よくまた戦争するだけの資金と武器があったもんだ。

おかしい・・・・・???

おかしいだろ?
さあ、こっからが、スーダン内戦の本当の理由だ。
内戦のキーワードは石油。
1974年にアメリカの巨大石油会社シェブロンが油田を発見したのだが、その場所が現在のスーダンと南スーダンの国境周辺。・・・スーダン西部のダルフールにおける戦闘も資源争いが原因である。」(櫻井ジャーナル)

わわっ! そういうことだったの? 目が覚めた気がする。
しかも、ダルフールまで石油がらみだったとは。

「ダルフールの地下にも膨大な石油が眠っていると見られている。」
さらに、ダルフール紛争の背後には、イスラエルもいたらしい。
(櫻井ジャーナル)

あの恐ろしい大虐殺、「世界最悪の人道危機」を手助けしたのがイスラエル?!

ブッシュ・ジュニア政権は・・・(スーダン内戦を)『飴と鞭』で停戦させ、油田地帯が両者(南北スーダン)で分け合う形になった。そして南部は南スーダンと呼ばれるようになるわけだが、その歴史を考えるとアメリカの傀儡国家としての色彩が濃いと言わざるをえない。」(櫻井ジャーナル)

やっぱり、南スーダン大統領は、おカネで操られていたんだ。

そしてもう一つ、中国もからんでいる。
「スーダンにおける資源争いの背後では中国も重要な登場人物。」
カダフィ体制を倒してアフリカ自立の道を絶ってから、欧米諸国は中国の影響力も弱めようと反撃中だ。」(櫻井ジャーナル)


・・・だけど、なんでスーダンの話に、中国が出てくるの?

実は、アメリカがスーダンに経済制裁を課した間、中国がスーダンを援助して、南部の石油開発をすすめてたんだ。(ラテン・アメリカの革命的大衆闘争)

中国も石油が欲しくて、スーダンにお金出してたんだね。

結局、「南スーダンの内戦は・・・中国にアフリカの油田を使わせまいとしてCIAが仕掛けたもの」だった。(時事ブログ)

・・・・・あああ・・・何もかもがクリアになってきた。

しかし、ホントのこと知ると、ひでえ話だろ?]
たかが石油の奪い合いで、戦争を仕掛けて、自分たちはうまいもん食って、安心して寝てる。
その一方で、スーダンも南スーダンも、国土は荒らされ、人々は傷つき、殺され、家も家族も失って、飢えて苦しんでいる。
こんなバカなことが、まかり通ってるのが今の地球だ。

はあ・・・・・・・・・・・・。

これこそがNWO、新世界秩序の真骨頂とでも言おうか。
人を家畜としか思わない、そういうヤツらが、これまで地球を支配してきたんだから。

はあ・・・・・・・・・・・・早く全員、逮捕されてほしい。
ねえ、ぼくたちに、何かできること、あるかな?

本当のことを知って、多くの人に知らせて、人々の関心を南スーダンに向けることだな。
ミサキタカクノボルヒメミコ様、タカキウチュウノヒカリノヒメミコ様の光が、降り注いでいる今こそ、きっと良い方向に向かうと思う。

ミサキタカクノボルヒメミコ 様
(年齢12才) 〈幽体〉

タカキウチュウノヒカリノヒメミコ 様
(年齢14才) 〈幽体〉


オマケに、ぼくたちの「愛しています」も、宇宙全体に届け!!


Writer

ぴょんぴょんDr.

白木 るい子(ぴょんぴょん先生)

1955年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。
1985年、大分県別府市に移住。
1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後26年半、主に漢方診療に携わった。
2014年11月末、クリニック閉院。
現在、豊後高田市で、田舎暮らしをエンジョイしている。
体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)

東洋医学セミナー受講者の声

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