ぴょんぴょんの「〈パパ活〉と奨学金」

〈パパ活〉とは、
「女の子が恋愛感情のないおじさん(パパ)とデートや食事をして、その見返りにお小遣いや欲しいものを買ってもらうなど経済的援助をしてくれる人を探すために積極的に活動すること。」(Melby
〈ギャラ飲み〉とは、
「男性とともに数時間お酒を飲み、『タクシー代』という名目でお金を貰う飲みの場のこと。」(Yahoo!JAPANニュース
 つまりこの二つは、性的なサービスなしに、男性に食事、飲み物をおごってもらい、お手当をもらうことです。
 どうして彼女らは、女性としてのプライドを捨ててしまったのか。
 または、捨てざるを得ない状況に追い詰められたのか、考えてみました。
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「〈パパ活〉と奨学金」


〈パパ活〉に走る、女子大生たち


このごろ、〈パパ活〉って聞くけど、なんのこと?

一言で言うと、おっさんと交際してお金をもらうこと。

それって、援助交際〈エンコー〉と同じに聞こえるけど。

〈エンコー〉は、肉体関係でカネをもらうけど、
〈パパ活〉は、必ずしも肉体関係があるわけじゃねえ。
おっさんと食事して、話聞いて、カネもらってサヨナラ、それも〈パパ活〉だ。

初めて会った人とデートするだけみたいだけど、なにか不潔なにおいが。

〈パパ活〉は「20歳以上の男女が援助交際(売春行為)をすることをよりライトに言い換えた造語」。女性自身
売春と同義か、売春の入り口と考えたほうがいいな。

時事ブログでも紹介されてたね。
「女性の貧困はもうどの世代を眺めても、深刻な状態にあるけど、特に女子大生は大変なことになっている。大袈裟じゃなく、膨大な人数がパパ活や風俗に流れていて、正直メチャクチャなことになっている。」(東洋経済ONLINE

〈パパ活〉に走る、女子大生、OL、女子フリーターのほとんどが、奨学金の返済だ。
いろいろな記事から具体例を集めてみた。
内容は編集しているし、名前はすべて仮名な。

リエさん(女子大生・18歳)
現在、月に数回食事に行くだけで50万と15万のお小遣いをもらう契約の“太パパ”が2人いる。
もともとは奨学金の返済のために、今のうちからお金を稼ごうと思って始めたパパ活ですけど、洋服や化粧品を買ったり、かわいいネイルをしたり、友達とカラオケに行ったり、ビリヤードやダーツで遊んだり……そんなお金の遣い方をしていますね。」(マネーポスト


この人は奨学金の返済よりも、お小遣い稼ぎしてるんだね。

アンリ(女子大生・18歳)
借りている奨学金は月々5万、1年で60万、4年で240万。
社会に出てから、月に2万前後の返済が待っている。
大学に入学して親しくなった友人から、〈パパ活〉を教えられたという。
「昔の私だったら即座に拒否ってたと思うけど、今はできなかった。
だって生きるのに必死だし」。
彼女が月に自由に使えるカネは、2~3000円。
1人暮らしのアパートはボロボロ。キラキラ女子大生からは程遠い。
「パパ活は、私にとって生きる手段で、最低限度の生活を守るための術なんです」
高級フレンチ・レストランで、相手の自慢話を忍耐強く聞く。
でも、お金のため、と思って我慢。2時間半で1万ゲット。
こうなると、もう普通のバイトはできない。
パパ活を教えてくれた友人は、パパとセックスして、月50万近く稼いでる。
DIAMOND Online

学生同士の口コミで、〈パパ活〉が広がってるのか。


真美さん(バイト・24歳)
奨学金、約400万の返済が、37歳まで月3万弱。
月収は15万だが、生活費、奨学金の返済、親への仕送りでギリギリだという。
〈パパ活〉を始めたのは、自分の都合に合わせて予定を立てて、お金を稼ぐことができるから。
現在、バイトと〈パパ活〉の“二足のわらじ”で奨学金の返済をしている。
「いろいろな業界の方とお話しできるので知見も広がります。私にとっては一番合った“副業”だと思っています。」(DIAMOND Online

うーん、副業ねえ・・・・・。

陽子さん(OL・25歳)
給料は、手取りで約18万。そこから奨学金を毎月2万、返済している。
〈パパ活〉では、会う前からセックスを前提とした条件交渉をしてくる男性も少なくなかった。
単刀直入に「1カ月に4回会って、10万でどうだろう」と提案した男性もいた。
「セックスしてもいいと思っている。ネットではセックスは5万が相場と書いてあったから、1カ月4回で10万は少し安いかもしれない。でも、月収10万増えるのは大きいですよ。」(BUSINESS INSIDER


これじゃ、〈エンコー〉と変わりないね。

リカさん(大学院卒業生・24歳)
奨学金と両親からの借金、総額で400万ほど。
パパは3人。1人は月20万。2人は都度払いで3万~5万。全員、大人の関係あり。
研究もしたい、留学もしたい。限られた時間のなかで、どうやって稼ぐか。
〈パパ活〉サイトに初めて登録して、すぐに、月20万の太パパと遭遇。
「パパは一部上場企業の幹部で50代です。離婚したとかで、現在は独り身。」
順調に、奨学金も返済していけるようになり、来年から大手企業に就職が決まった。
「私は、学ぶための時間とお金を援助してもらっているから、ある意味、パパ活って奨学金だなって思います」。(ASCII

パパ活って奨学金?! 
この人はパワフルな野心家で、野心あふれる男性たちと、お似合いなのかもねえ。

百合子さん(正社員・27歳)
手取りで月21万。約300万の奨学金の返済が、毎月1万5000円。
「奨学金を早く返したい、なんて友達と話しているときに、その子から面白いサイトがあるよと教えられて始めたんです。」
「月10万でどう? 月に2、3回会って、ご飯だけでもいいから」
10万という金額にびっくりした。
月収を10万増やすには、何時間残業しなければならないのだろう。
「手取り30万あれば、すぐに辞めますよ」
今の給料からプラス約10万。それでオシャレをしたり、週に一度くらいはおいしいものを食べに行ける。百合子さんはそう答えた。
BUSINESS INSIDER

正社員で、手取りがたったの21万?
それで返済があったら、きついねえ。

あと10万・・・ちょっと前の日本なら、そのくらい当たり前だったのにな。

ところで、彼女らは、見ず知らずの人と、どうやって知り合うんだろう?

スマホのマッチング・アプリだ。
〈パパ活〉アプリ「paters」(ペイターズ)は特に人気で、リリース1年半で30万会員、突破した。


ものすごい需要だね。

このアプリの目的は、「夢を追いかける女性」と「応援する男性」のマッチング。
学歴、お金、人脈がなくても、やりたいことに女性がチャレンジしてほしいとの願いで、女性が立ち上げたそうだ。(キャリアハック

いかにも正当なキャッチフレーズだけど、「夢を追いかける」人への「罠」だね。
「夢を追いかける女性」を応援したいのは、どんな男性?

ほぼ会社経営者だな。
キャバクラに飽きたおっさんたちにとっちゃ、しろうと女子大生は新鮮らしい。(Abema TIMES

愛人サイトで愛人を探す60代の男性、
〈パパ活〉に「今夜食事しませんか?」と書き込んだら、数時間で8人からメッセ―ジが来た。
「会ってみると、遊ぶお金に困ったOLや大学生が多く、自分の夢の実現をサポートしてほしいという人も結構いることに驚いた。

我々の時代と違い、大半が奨学金を借りて進学していて、それが彼女たちの生活を貧乏くさくさせている原因になっていることにも驚いた。」(BUSINESS INSIDER

おじさんたちも、現状に驚いてるのか。

しかし、よくこんな年季の入った、邪気まみれのおっさんとつきあえるな。

女性の本来の望みは、本当に好きな人と結婚して、愛されることだと思うよ。

理想の男性は、清潔で、愛の深い人だと思うが。

愛の反対、野心の深い人たちとつき合って、おカネをもらう。

カネのために、自分自身を裏切り、汚し、おとしめる。
いくら、仕事だと割り切っても、心の底じゃ、泣いてるだろうな。

それも、奨学金という借金の返済のために。


日本の奨学金は、利子がつく借金


日本学生支援機構の「平成28年度・学生生活調査」によると、大学生の2人に1人が奨学金を借りているという。DIAMOND Online

奨学金のこと、知らないねえ。

山本太郎氏が、奨学金について、中京大学教授に聞く動画がわかりやすい。

「本当のこと言って何か不都合でも? 〜奨学金問題を学んじゃうよ〜」


まず、〈奨学金〉て、誰かにおカネを出してもらって、大学に行くことかと思ってたけど。

それは「給付」、返さなくていいヤツで、ホンものの〈奨学金〉。
日本にも「給付」はあるけど、ハードルが高い。
ほとんどは「貸与」、つまり借金だ。

でもアメリカで、奨学金を返せない学生が苦労してるって話も聞くけど。

アメリカで「給付」は〈スカラーシップ〉、「貸与」は〈スクール・ローン〉と呼ばれる。
日本では、〈奨学金〉という呼び名のせいで、「借りている学生たちは借金という気持ちがあまりない。」

アメリカのほうが、正直だね。
利子もつくんだから、ちゃんとしたローンなのにね。

奨学金の70%以上が、利子のつく借金だ。

70%以上!!

かつての「日本育英会」は、税金からの貸付けで、無利子だった。
が、構造改革で「日本学生支援機構」に変わってから、メガバンク、証券会社が有利子で貸すようになったんだ。

Wikimedia_Commons[Public Domain]
日本学生支援機構

つまり、政府が銀行に、ビジネスチャンスを与えたってわけ?!

じっさい奨学金で、金融機関はもうかってる。
利息収入だけで、1行あたり、232億円(2010年度)
延滞金収入が、37億円!   
延滞金の取り立ては、サービサー(債権回収会社)に委託されてるし。

プロの借金取り、サービサー。
貧しい若者を食い物にして、サービサーと銀行がもうけてるのか?!
実際に、学生はどのくらいの額を、返済してるの?

月に10万円借りたとすると、4年で480万・・・プラス利子で、合計646万なり。
社会人スタートから、月に27000円、20年間の返済だ。


20年間、奴隷だね。
そこまでして、大学に行く必要あるの?

大学に行っても、まともに就職できるとは限らねえしな。
今の時代、どっかに弟子入りして、手に職つけたほうがいんじゃね?

または、借金しないで、大学に行くことはできなかったのかな?

子どもを大学にやれる親が減ったからな。
1990年から2000年で、年間世帯年収(中央値)が、100万円も減ってる。

それは、大きいね!

しかも、90年代までは、ある程度の大学を出れば仕事があったが、今は正社員になるのだって難しいし、たとえ正社員になれても手取りは少ない。

どうしても払えなくなったら、どうなるの?

まず、本人への電話督促。
3〜4ヶ月滞納すると、本人の個人情報がブラックリストに載る。
給与が差し押さえられ、連帯保証人に連絡が行く。

連帯保証人は、たいてい親だよね。


弁護士は自己破産しろという、しかし、連帯保証人に取り立てが行く。
それで、自己破産をためらう人が多いそうだ。

「以前のように終身雇用制だったら安定した収入がありましたから、返せたんですけれども。
今のように非正規の方が多くなって、返せないという人も増えているという、これが一番根本の問題です。ですから、奨学金の問題だけじゃなくて、社会全体の問題なんです。」(クロ現

しかも、年々、授業料は上がってるし。

物価が3倍に上がる間に、国立大学の授業料は50倍に上がった。
私立なんかもっとだ。

なんで、そんなに上がったの?

国からの交付金が、増えないから。
これは、世界でも例外的なことなんだ。
OECD(先進国)34カ国のうち、半分の17ヶ国は、大学の授業料がない。
残る17ヶ国のうち16ヶ国は、政府レベルで奨学金をもらえる「給付」。

いいなあ。

授業料が有料、かつ政府レベルでの奨学金がない国は・・・・・、
34ヶ国中、日本だけ!!

?!

オンリーワンだぞ!! すげえだろ!
OECD先進国では、GDPの平均1%が、大学に交付されている。
日本は半分の0.5%・・・最下位だそうだ。

オンリーワンで、最下位なの?!

たとえば、日本のGDPは500兆円だから、国から大学に交付されるのは、2.5兆円。 
もし日本が、支出を世界水準の1%に上げたら、5兆円になる。
現在借りられている奨学金、総額1.1兆円も、政府が支払って、全額チャラだ。
しかも、授業料もただにできる。

日本政府が、教育におカネを出さないことが、原因だったのかあ!

わかってくれたか。

そう言えば、つい最近(5月10日)、「大学無償化法」が成立したね。
2020年4月から支援が始まるらしいよ。
低所得世帯を対象に、大学などの高等教育を無償化するんだって。
良かったじゃない。


消費税増税を前にして、魂胆ミエミエだな。
「少子化に対処するための施策として、消費税率引上げによる財源を活用する。」(Rese Mom

そうだったの?

明らかに、消費税増税を正当化するための方便。
大学側も、喜んでない。
国からの予算が、さらに引き下げられる可能性が大だからだ。

今だって、先進国で最下位なのに?

「補助金・交付金による政策誘導という名のマイクロマネジメント」が進み、ますます、大学が国にコントロールされるようになるだろう。
日本私立大学協会

それでも、来年から恩恵を受ける人が出るのは、いいこと?
ってゆうか、現在〈パパ活〉までして、必死に借金返してる人たちは、どおなるの?!

ここまで、追い詰められたヤツらを支援するのが、先だよな。
「大学無償化法」よりも、奨学金全額チャラ、すべての大学の授業料無料が先じゃねえか?

もお〜いいかげん、安倍政権の猿芝居につき合うのはやめにしようよ。

さんざんだまされてきたが、もうだまされねえぞ!


Writer

ぴょんぴょんDr.

白木 るい子(ぴょんぴょん先生)

1955年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。
1985年、大分県別府市に移住。
1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後26年半、主に漢方診療に携わった。
2014年11月末、クリニック閉院。
現在、豊後高田市で、田舎暮らしをエンジョイしている。
体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)

東洋医学セミナー受講者の声

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