注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
マクロ経済スライド廃止が最大焦点に
安倍首相は22日に出演した民放テレビ番組「ウェークアップ!ぷらす」(日本テレビ系)で、日本共産党のマクロ経済スライド廃止の提案に言及し、「やめてしまってそれを保障するには7兆円の財源が必要です」と発言しました。
(中略)
民放番組で安倍首相自ら、マクロ経済スライドが7兆円の年金給付削減という痛みを国民に押し付ける仕組みだと明らかにしたことで、マクロ経済スライドを続けて年金給付を7兆円削るのか、それとも廃止して「減らない年金」をつくるのかが、年金問題の最大焦点に浮上しました。
(中略)
日本共産党は21日に発表した参院選公約で、マクロ経済スライドを廃止するための財源として、年収1000万円を超えると保険料負担率が低くなる高所得者優遇の保険料制度の見直し、200兆円もの巨額積立金の計画的取り崩し、最低賃金引き上げや非正規雇用の正社員化による保険料収入増加を掲げています。
これが、安倍首相にはさっぱり理解できなかったという、共産党 #志位さん の天才的な提案か。 pic.twitter.com/0dOTMCSihl
— global peace (@Createpeace_now) June 22, 2019
「女性自身」が激怒💢
— VOTE for DEMOCRACY (@supportV4D) June 22, 2019
老後に足りなくなるのは2千万円どころか、介護が必要なら3660万円😱
総力追跡の徹底リポート!
政府が金融庁の報告書をなかったことにしても、国民の老後への不安は消えないー。#自民党2019#女性自身 pic.twitter.com/zoQJFWAJRw
【魚拓】あと20年で枯渇する年金積立金 | 衆議院議員 河野太郎公式サイト
— もみじまん (@Futokaikosaiban) June 21, 2019
ウエーイ https://t.co/yKP7j6L72i
「不都合な問題はなくせばいい」という安倍政権の乱暴な姿勢は、別の問題でもあきらかになった。というのも、厚労省では根本匠大臣から「非正規(労働者)」という用語を使うなという命令が出ている、というのだ。
(中略)
金融庁報告書問題をめぐって19日におこなわれた野党合同ヒアリングでのこと。出席していた厚労省の伊澤知法年金課長は、“他部局からの伝聞”として、こんな話をおこなったのだ。
「大臣から最近、『非正規と言うな』と言われている」
(中略)
どう言い換えているかといえば「フルタイムで働いていないような方々」。まるでフルタイム以外の労働者は出来損ないであるかのような言い方で失礼極まりないが、問題なのは(中略)… 「非正規労働者」という用語を使わないことで、低賃金かつ正社員と同じ社会保障が受けられないケースが多い非正規をめぐる問題を「ない」ものにしようとしているのではないか。そう考えるほかない。
(以下略)
安倍「非正規」という【言葉】をこの国から一掃する!
— 本日の国会 (@xzjps) June 22, 2019
昨年4/27衆・本会「働き方改革」で宣言した通り
53分→https://t.co/CPAbVWY5px
厚労省の年金課長「大臣から最近、『非正規と言うな』と言われている」https://t.co/oBIk7GZOHe
まさに、有言実行しております
「非正規」は一掃されました! pic.twitter.com/pSuwemy12g
何これ…
— いさ哲郎 JCP中野区議会議員 (@isatetsurou) June 21, 2019
非正規労働者の75%が年収200万円以下。今や労働者の4割が非正規。正しく格差の象徴。こんなに拡大したのは規制緩和、自民党型政治の賜物。責任をあいまいにしたいということか。 https://t.co/X5GJk3GoN8
あたしの友人で某大学で数学の准教授をしてる人から面白いメールが来た。「今の安倍政権になってからの全ての国勢選挙での自民党の得票率を計算したところ自民党の支持率は14.7%でした。でもマスコミが報じる自民党の支持率は常に40%超ですよね。まるでオカルトです(笑)」とのこと。
— きっこ (@kikko_no_blog) April 29, 2019
馬鹿か。消費増税と年金に対する国民審判だ
— 藤原直哉 (@naoyafujiwara) June 22, 2019
夏の参院選 首相「憲法改正に対する姿勢を争点に」https://t.co/GeHnmHOwg7
しんぶん赤旗によると、あべぴょんは民放のテレビ番組に出演し、マクロ経済スライドを廃止すると、“それを保障するには7兆円の財源が必要です”と発言したようです。
将来的に、年寄りが増えて若者の数が減る以上、年金額が減るのは当たり前の話ですが、国民からすれば、納めた年金額すら戻ってこないとなると、頭にくるのは当然です。
“続きはこちらから”は、年金問題だけではなく、非正規の問題もなかったことにしようというのか、厚労省の役人は、“大臣から最近、『非正規と言うな』と言われている”とのこと。「非正規」ではなく、「フルタイムで働いていないような方々」なんだとか。
ふざけるんじゃない! 言葉を替えても、問題は何も解決していない! こいつらバカなんじゃないのか、と思ったら、バカなのは初めからわかっていたことでした。
ツイートをご覧になると、“介護が必要なら3,660万円”必要なんだそうです。300万円弱の奨学金を20年かけてついに全額返納したというツイートがあります。20年かけてやっとのことで、300万円弱の奨学金を返済したわけです。あと20年で、今度は2,000万円貯めろと…。
共産党に代表される野党は、年金給付額を減らさないようにするためには、“7兆円の財源”の確保が必要だと考えます。しかし、実を言うと、日銀を国有化すれば、デフレ経済下では、単に国が7兆円分のお札を印刷して年金に放り込めばいいだけです。財源の確保など何も必要ありません。この問題は、たちどころに解決します。こうした手法は、デフレ下だからこそできるもので、インフレ下では、例えば富裕層の税収を強化すればよいわけです。通貨の供給量を適切に保つのが中央銀行の役割のはずですが、その役割を全く果たさないのであれば、さっさと国有化すべきだと思います。