注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
愛知県内で開かれている国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の芸術監督を務めるジャーナリストの津田大介氏は3日記者会見し、中止を決めた「表現の不自由展・その後」について、「リスクの想定、必要な対応は識者にも話を聞いてきたが、想定を超える事態が起こったことを謝罪する。僕の責任であります」と述べた。
会見で津田氏は「まずおわびしたいのは、参加した各作家の皆様。(開幕から)たった3日で展示断念となり、断腸の思い」と陳謝。「(各地の美術館で)一度は展示されたが撤去されたという作品の性質上、沸き上がる反感などを可視化する企画だった」と説明し、「一番迷惑をかけてしまったのが、自分の仲間だ。ともに作り上げた(愛知)県職員、ボランティア、ギャラリーなどの協力先。何より企画を楽しみにしてくれていたみなさんにも、こういう結果になったのは、大変申し訳なく思う」と述べた。
(以下略)
津田さんの責任ではありません。
— 小池晃 (@koike_akira) August 3, 2019
煽った政治家の責任です。 https://t.co/G0Zu9VJCWR
表現の不自由展、「偏った作品だけ展示しやがって。右寄りのものも展示したらどうだ」という意見を多く目にしたけど、あれは過去に抗議を受けて撤去された実績がある作品だけを集めた展示なので、それが左に寄りすぎというのは、端的に右寄りの作品に比べて左寄りの作品が撤去されすぎということだ。
— 樋口恭介 (@rrr_kgknk) August 3, 2019
これ、「そんな格好してるからレイプされるんだ」というのと同じ理屈ですが気づいてますか https://t.co/IrJialNaGX
— takeuchi 🥚🥛🧂🌈⚫️ (@takeuchi_gr) August 3, 2019
ある種の大人たちが必死で少女像に絡んでいる様子を見ると、そりゃ戦時下の性暴力は酷かっただろうし、いま同じようなことが起きたとしても加害者側をかばい、なかったことにしようとする人たちも多いだろうなと感じるなど。
— 遠藤まめた@新刊でました! (@mameta227) August 2, 2019
山口敬之準強制性交不起訴事件ほか性暴力の事件が次々に不起訴になるのを見れば明白ですにゃ。
— 黒い猫やん太郎 (@NoirGattonero) August 4, 2019
「日本軍が慰安所で兵士の性処理をさせた」のは事実なので、今の日本は「それをした大日本帝国とは違う」ときっぱり決別すればいいだけなのに、「女性を集めたのは日本軍じゃない」「女性たちも金を稼いでた」等、なぜか大日本帝国を弁護し続けるので、韓国も今の日本を大日本帝国2として責め続ける。
— 町山智浩 (@TomoMachi) August 4, 2019
「撤去しなければガソリンの脅迫も」企画展中止に知事 https://t.co/mQ5bOzf01W
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) August 3, 2019
もちろん警察に届けたのですが、匿名化されてて特定できないと言われたみたいですね。大村知事が会見で述べてました。 https://t.co/shRrWhJBzo
— 津田大介 (@tsuda) August 3, 2019
届け出てから警察が捜査をあきらめるまで早すぎますね。嘘だなあ、これは多分。追求すべきですね。
— goro (@edojp1010) August 3, 2019
「ガソリン携行缶を持って(会場の)美術館に行く」は、明らかに脅迫事件です。それも京アニ事件の模倣であり、断じて許されません。刑事事件として、犯人を特定して、処罰すべきです。
— 夢主義社会 (@s1omori) August 3, 2019
ほんとうにおかしいですね。この脅迫は許されないのに、脅迫を理由に中止して、それを問題にしない。
— three secrets (@fujimiakira) August 3, 2019
「脅迫あったから」でなく「警察が動かないから」中止やむなしでしょ。
— 中野晃一 Koichi Nakano (@knakano1970) August 3, 2019
日本の警察が予告されたガソリン缶持ち込みを阻止できないの?
ヘイトデモの「表現の自由」を守るためなら動員する警官を、政府の嫌がる表現の自由を守るためには動員しない警察や政府のせいで、日本がテロに屈したんですよ。
つい最近、京都アニメーションで大勢が亡くなった放火殺人事件があったばかりで、その事件を思い起こさせる「ガソリン持っていく」という卑劣な脅迫を、誰であっても無視することは不可能だと思います。これは主催者側の問題ではなく、日本の社会の底が抜けたと言っていいような事態だと私は思います。 https://t.co/IOiMu8hNix
— 中林 香 (@kaokou11) August 3, 2019
愛知トリエンナーレ少女像展示企画中止
— 古賀茂明@フォーラム4 (@kogashigeaki) August 4, 2019
警察は逆探知等の摘発体制を取ったのか?
参院選では、安倍総理批判する人を実力で排除した警察
企画展の脅迫者を逮捕せず放置するなら
警察は右翼と安倍政権の擁護者、市民の敵ということになる
警察が報道と市民の表現の自由抑圧に手を貸す国
もう独裁は目前だ https://t.co/ifdw6kYTaQ
「表現の不自由展」は、“日本における「言論と表現の自由」が脅かされているのではないかという強い危機意識から、組織的検閲や忖度によって表現の機会を奪われてしまった作品を集め、2015年に開催された展覧会”。
今回の「表現の不自由展・その後」は、“「表現の不自由展」で扱った作品の「その後」に加え、2015年以降、新たに公立美術館などで展示不許可になった作品を、同様に不許可になった理由とともに展示する”というもの。
その「表現の不自由展・その後」が、“組織的検閲や忖度によって表現の機会を奪われてしまった”わけです。
企画展の中止は、“撤去しなければガソリン携行缶を持ってお邪魔するというファクス”によるテロ予告などが理由になったようです。今回の事態に対し、「日本マスコミ文化情報労組会議」は「民主主義社会をむしばむ卑劣なテロ予告や脅迫を非難しない政治家の姿勢も問題だ」と指摘しています。
名古屋の河村たかし市長の展示中止を求める抗議文の提出や、菅官房長官の嫌がらせ発言は、かなり問題です。
“続きはこちらから”をご覧になると、今回の警察の動きが極めて不自然。古賀茂明氏が指摘しているように、今の状況は、“独裁目前”だと言えるでしょう。この状況に危機感を抱かないとすれば、日本人はかなりおめでたい民族と言えそうです。神風が吹いて、自分たちは救われるとでも思っているのでしょうか。