新型コロナウイルスが空気感染する可能性は極めて高い

竹下雅敏氏からの情報です。
 世界32か国の239人の科学者らが声明を発表し、新型コロナウイルスの感染経路について「空気感染」の可能性を指摘。WHOの感染予防の技術責任者アレグランジ氏は、“「空気感染」の可能性は除外できない”と述べたとのことです。
 「空気感染」がパンデミックの重要な要因だとすれば、マスクの着用が重要になります。医療従事者は「N95マスクの着用が必須」です。こんなことは、初めからわかり切っていたことではないでしょうか。WHOは「予防原則」に基づいて、“最悪のシナリオを想定し、常識を働かせて可能な限り最も安全な感染防止策を推奨すべき”なのは当然です。
 7月6日の記事で、“新型コロナウイルスが「接触感染」や「飛沫感染」をする証拠も見つかっていない”のではないかとコメントしましたが、アレグランジ氏は「コロナでは接触感染が直接的に証明されていないことは認める」と述べたようです。
 3月1日の記事で、“日本において、飛沫感染と飛沫核感染は、粒子径が5μm以上か、5μm未満かで区別”しており、“飛沫から水分が蒸発したものを飛沫核と呼び…空気中に長く浮遊して吸入した人を感染させる(空気感染)”のだということでした。要するに、空気感染とは飛沫核感染のことです。
 3月23日の記事では、“新型コロナウイルスを含む粒子径5μm未満のエアロゾルを密閉された金属製の円筒の中に閉じ込めた実験”で。感染可能なウイルスが「3時間後にも10%強残っていた」ということでした。なので、新型コロナウイルスが空気感染する可能性は極めて高いのです。
 論理的思考能力を持っている人なら、誰でも新型コロナウイルスが「空気感染」をする可能性を否定できないはずなのですが、驚いたことに日本の感染症の専門家と言われる人から、新型コロナウイルスに関して「空気感染」という言葉を聞いたことがないのです。
 専門家会議のオッサンらが言う「三密」ですが、明らかに「空気感染」を避けるための措置ですよね。「三密」では接触感染は考慮されていません。なのに、“これはエアロゾル感染で空気感染ではない”とか、“マスクは不要だ”とかの訳の分からない議論が噴出するのが、今の日本なのです。
 私は、ほとんどの人がアホなのではないかと思っています。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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WHO「空気感染の可能性除外できない」新型コロナ
引用元)
(前略)
新型コロナウイルスの感染経路について6日、世界32か国の239人の科学者らが声明を発表し、せきやくしゃみで飛び散る「飛沫」による感染だけでなく、さらに細かい粒になって遠くまで到達して感染する可能性を指摘しました。

声明ではこの感染経路を「空気感染」と呼び、WHOや各国の保健当局などに対して換気の悪い場所や、人が密集した場所での感染リスクが高いとして、これまでの対策を見直すよう求めています。

これについてWHOの感染予防の技術責任者、アレグランジ氏は7日、「混み合った場所や閉ざされた場所、換気が十分にできていない場所では、そうした空気感染』の可能性は除外できない」と述べました。
(以下略)
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コロナの「空気感染説」がやはり拭えない理由
239人の科学者がWHOに軌道修正を要請
引用元)
(前略)
「空気感染」がパンデミックの重要な要因だとすれば、換気が悪く、人で混み合った空間に閉じこもると、その結果はとりわけ重大なものとなる。(中略)… 医療従事者がコロナ患者に対応する際は、極小の飛沫すら通さないN95マスクの着用が必須となりそうだ。
(中略)
多くの専門家は、WHOは「予防原則」あるいは「ニーズと価値」と呼ばれる考え方を採用すべきだと話す。決定的な証拠がなくとも、WHOはこのウイルスについて最悪のシナリオを想定し、常識を働かせて可能な限り最も安全な感染防止策を推奨すべき、ということだ。
(中略)
そもそもWHOは大した証拠もないのに、コロナは物体の表面を介して感染する可能性があるという見解を進んで受け入れたではないか――。(中略)… 物体を介して感染が広がる可能性について、WHOのアレグランジ氏は「コロナでは接触感染が直接的に証明されていないことは認める」としつつも、こう語った。

「ただ、他のコロナウイルスや呼吸器ウイルスは、ウイルスが付着した物の表面を触ることで感染する。これは証明済みのことであり、よく知られている」
(以下略)
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配信元)
 
 
 
 

 
 
 

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