竹下雅敏氏からの情報です。
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【トリ・ドーシャ】 画像表示
食物の「味(ラサ)」と「効力(ヴィーリヤ)」Ⅰ 画像表示
六味とドーシャの関係性Ⅰ 画像表示
【4つのドーシャ】 画像表示
食物の「味(ラサ)」と「効力(ヴィーリヤ)」Ⅱ 画像表示
六味とドーシャの関係性Ⅱ 画像表示
ドーシャ | ヴァータ | ピッタ | カファ |
構成元素 | 風・空 | 火・水 | 水・地 |
主要な性質 | 乾性、軽性、冷性、 不規則性、透明性、 粗性、微細性、可動性 |
熱性、鋭性、軽性、 変動性、軽い油性、 流動性、肉の匂い |
油性、冷性、重性、 緩慢性、滑性、粘稠性、 安定性 |
食物の「味(ラサ)」と「効力(ヴィーリヤ)」Ⅰ 画像表示
五大 | 効力 | 例外 | |
甘味 | 地・水 | 冷 | ハチミツ(温)、魚(温) |
酸味 | 地・火 | 温 | レモン(冷)、アーマラキー(冷) |
塩味 | 水・火 | 温 | タマリ醤油(冷) |
辛味 | 火・風 | 温 | 玉ねぎ(冷) |
苦味 | 風・空 | 冷 | ターメリック(温) |
渋味 | 地・風 | 冷 | 緑茶(温) |
六味とドーシャの関係性Ⅰ 画像表示
ヴァータ | ピッタ | カファ | |
甘味 | ↓↓ | ↓ | ↑↑↑ |
酸味 | ↓ | ↑↑↑ | ↑ |
塩味 | ↓↓↓ | ↑↑ | ↑↑ |
辛味 | ↑ | ↑ | ↓↓↓ |
苦味 | ↑↑↑ | ↓↓ | ↓↓ |
渋味 | ↑↑ | ↓↓↓ | ↓ |
【4つのドーシャ】 画像表示
ドーシャ | 月のヴァータ | 太陽のヴァータ | ピッタ | カファ |
構成元素 | 空・風 | 風・火 | 火・水 | 水・地 |
主要な性質 | 冷性、微細性、 透明性、不定性、 不規則性 |
乾性、分散性、 軽性、粗性、 迅速性、可動性 |
熱性、鋭性、軽性、 変動性、軽い油性、 流動性、肉の匂い |
油性、冷性、重性、 緩慢性、粘稠性、 滑性、安定性 |
食物の「味(ラサ)」と「効力(ヴィーリヤ)」Ⅱ 画像表示
五大 | 効力 | 例外 | |
甘味 | 地・水・空 | 冷 | ハチミツ(温)、魚(温) |
酸味 | 地・火 | 温 | レモン(冷)、アーマラキー(冷) |
塩味 | 水・火 | 温 | タマリ醤油(冷) |
辛味 | 火・風 | 温 | 玉ねぎ(冷) |
苦味 | 風・空 | 冷 | ターメリック(温) |
渋味 | 地・風・空 | 冷 | 緑茶(温) |
六味とドーシャの関係性Ⅱ 画像表示
月のヴァータ | 太陽のヴァータ | >ピッタ | カファ | |
甘味 | ↑ | ↓ | ↓↓↓ | ↑↑↑ |
酸味 | ↓↓↓ | ↓↓↓ | ↑ | ↑ |
塩味 | ↓ | ↓↓ | ↑↑↑ | ↑↑ |
辛味 | ↓↓ | ↑↑↑ | ↑↑ | ↓ |
苦味 | ↑↑↑ | ↑↑ | ↓ | ↓↓ |
渋味 | ↑↑ | ↑ | ↓↓ | ↓↓↓ |
アーユルヴェーダでは、食品の「味(ラサ)」を六味に分けます。“あま・ずっぱい、しお・からい、にが・しぶい”と憶えておくと良いでしょう。はじめの三つの味(甘味、酸味、塩味)は、カファ・ドーシャを増加させます。残りの三つの味(辛味、苦味、渋味)は、(太陽の)ヴァータ・ドーシャを増加させます。酸っぱくて塩辛い味(酸味、塩味、辛味)は、ピッタ・ドーシャを増加させます。
ピッタには火元素があるので「熱性」があり、ピッタ・ドーシャを増加させる酸味、塩味、辛味の食品は、身体を温めると考えます。従ってアーユルヴェーダでは、ミカンやブドウなどの果物は酸味が強く「温」です。ネギは辛味で「温」です。
ところが、こうした六味の効力(温冷効果)には例外があり、たとえばハチミツは甘いのに「温」、レモンは酸っぱいのに「冷」、玉ねぎは辛いのに「冷」なのです。ちなみにライムは「温」です。
このように、食品の味から温冷を判定するのは、例外が多すぎて現実的ではありません。実は食品の温冷を決定しているのは経脈で、例えばライムは胃経脈、レモンは脾経脈に対応する果物なのです。陽経脈に対応する食品は体を温め、陰経脈に対応する食品は体を冷やすのです。これらのことは、いずれアーユルヴェーダの解説シリーズで、詳しく説明するつもりです。
“続きはこちらから”をご覧ください。これまでに知られていた事柄を、「4つのドーシャ」に拡張したものです。六味を構成する五大元素は、誤りを正しておきました。
「六味とドーシャの関係性Ⅱ」をご覧になると、月のヴァータとピッタ、太陽のヴァータとカファが対の関係にあることが分かるでしょう。