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ぴょんぴょんの「ヒュッゲな暮らし」 〜先進国デンマークに学ぶ
デンマークのヒュッゲな暮らし
ヒュッゲと言うのは、デンマーク語でHYGGE(ヒュッゲ)。
「居心地のいい時間や空間」という意味のデンマーク特有の概念(東洋経済ONLINE)、「北欧人が大切にする『暮らしの豊かさ』」(TABI LABO)、「ほっと癒される居心地のいい時間、そしてそのような時間をつくることで感じられる幸福感のこと。」(iittala)
「居心地のいい時間や空間」という意味のデンマーク特有の概念(東洋経済ONLINE)、「北欧人が大切にする『暮らしの豊かさ』」(TABI LABO)、「ほっと癒される居心地のいい時間、そしてそのような時間をつくることで感じられる幸福感のこと。」(iittala)
そう、奥さんのふる里がデンマークで、デンマークに住みながら「限りなく完璧に近い人々」という北欧についての本も書いているが、こんなことを言っている。
「最初にデンマークに移住したとき、とんでもない所に来てしまったと思ったが、子どもが生まれてからはデンマークこそが子どもを育てるのに世界で最も適した場所だと考えるようになった。」
「北欧の気候には辟易するし、人々が不機嫌なときもあるし、税金も高いが、そうした点を除けばここでの生活にとても満足している。」
(東洋経済ONLINE)
「最初にデンマークに移住したとき、とんでもない所に来てしまったと思ったが、子どもが生まれてからはデンマークこそが子どもを育てるのに世界で最も適した場所だと考えるようになった。」
「北欧の気候には辟易するし、人々が不機嫌なときもあるし、税金も高いが、そうした点を除けばここでの生活にとても満足している。」
(東洋経済ONLINE)
彼は言う、8割のデンマーク人は宝くじで1億円が当たっても、仕事を辞めない。それは、自主性を持って仕事をしているから、仕事に支配されていないからだと。
「彼らにとってのモチベーションは、家族と過ごしたり、すてきなバケーションを過ごしたり、新しいことを学んだりするなどヒュッゲ的な時間を持つこと。・・彼らが欲しいのは、メルセデス・ベンツではなくて、新しい学びや旅行、サマーハウスだ。」(東洋経済ONLINE)
「彼らにとってのモチベーションは、家族と過ごしたり、すてきなバケーションを過ごしたり、新しいことを学んだりするなどヒュッゲ的な時間を持つこと。・・彼らが欲しいのは、メルセデス・ベンツではなくて、新しい学びや旅行、サマーハウスだ。」(東洋経済ONLINE)
子ども向けの記者会見をひらく北欧諸国
やっぱ、教育だろうな。
デンマーク人は、子どもの頃から「自分は自分、人は人」と考える。
日本みたいに画一的で横並びじゃなくて、一人一人に合わせた教育だから、“比較しない” “個人を尊重する” 対等な 関係が生まれる。
(パラサポWEB)
デンマーク人は、子どもの頃から「自分は自分、人は人」と考える。
日本みたいに画一的で横並びじゃなくて、一人一人に合わせた教育だから、“比較しない” “個人を尊重する” 対等な 関係が生まれる。
(パラサポWEB)
そう、デンマーク史上最年少(41歳)で就任したメッテ・フレデリクセン首相。
彼女は、今年3月のロックダウンにあたり、子ども向けに記者会見を開いたんだ。
でもその頃、子ども向けの記者会見は、スウェーデン、ノルウェー、フィンランドでも開かれている。
彼女は、今年3月のロックダウンにあたり、子ども向けに記者会見を開いたんだ。
でもその頃、子ども向けの記者会見は、スウェーデン、ノルウェー、フィンランドでも開かれている。
政治への関心が高い、成熟した国デンマーク
2015年の調査によるとデンマークは、汚職の少なさ 世界1位、貧困の少なさ 1位、住みやすい都市(コペンハーゲン)1位、報道の自由度 3位、労働時間の少なさ 4位、男女平均度 5位、子供の幸福度 6位、一人当たりGDP 6位。
一方、税金や社会保障の負担は2位、物価の高さ 3位、消費税率(25%)3位。(EPOCHMAKERS)
一方、税金や社会保障の負担は2位、物価の高さ 3位、消費税率(25%)3位。(EPOCHMAKERS)
面積は九州くらい、人口は兵庫県とほぼ同じ約550万人のデンマークは「高品質な農産物の輸出国として長い伝統を持つ農業国」だ。(デンマーク農業理事会)
「デンマークの農家は、グローバルなマーケットに対して質の高い商品を売る方法を熟知してます。何年もかけて協同組合を発展させ、国際競争力のある製品を販売できるよう、トレーサビリティーの確立された商品やオーガニック食材など、食の安全性の高いものを輸出しています。」(EPOCHMAKERS)
「デンマークの農家は、グローバルなマーケットに対して質の高い商品を売る方法を熟知してます。何年もかけて協同組合を発展させ、国際競争力のある製品を販売できるよう、トレーサビリティーの確立された商品やオーガニック食材など、食の安全性の高いものを輸出しています。」(EPOCHMAKERS)
おそらく、それぐらい支払えるくらいの手当をもらってるんだろう。
「デンマークや北欧では、自分で貯蓄するのも税金で納めるのも、自分のお金をどこに移すのかというだけの違い、という考え方があります。どこに移すかの違いであれば、老後のために多額の貯蓄をする必要はありません。むしろ、国や地方政府に預ける方が安心で効率的と考えているのです。」(Meiji.net)
「デンマークや北欧では、自分で貯蓄するのも税金で納めるのも、自分のお金をどこに移すのかというだけの違い、という考え方があります。どこに移すかの違いであれば、老後のために多額の貯蓄をする必要はありません。むしろ、国や地方政府に預ける方が安心で効率的と考えているのです。」(Meiji.net)
だが、デンマークは、ずっとこんなふうだったわけじゃない。
第2次大戦後、低・中所得者の税金は増え、高所得者はほとんど税金を払わない。
しかも、生活保護などの社会サービスは窓口でたらい回しだった。
(Meiji.net)
第2次大戦後、低・中所得者の税金は増え、高所得者はほとんど税金を払わない。
しかも、生活保護などの社会サービスは窓口でたらい回しだった。
(Meiji.net)
現在のデンマークになるきっかけは、過激な反税を訴える「進歩党」の出現だった。彼らは1973年の選挙で一気に第二政党に躍進し、これを境に、デンマークの税制と社会保障制度は改革され、高所得者が課税逃れをしにくくなり、公平な課税制度になっていった。(Meiji.net)
なにより、若者の政治への関心が足りない。
デンマーク大使は言う、「私は、若者の政治参加が必要不可欠だと思います。民主主義は、全国民が能動的に政治に関わることではじめて機能するシステムなので、若者が投票に行かないということは機能していないとも言えるんです。」(EPOCHMAKERS)
デンマーク大使は言う、「私は、若者の政治参加が必要不可欠だと思います。民主主義は、全国民が能動的に政治に関わることではじめて機能するシステムなので、若者が投票に行かないということは機能していないとも言えるんです。」(EPOCHMAKERS)
デンマーク大使「デンマークの子供は学校や家庭で政治について学び、議論を繰り返しながら育ちます。・・デンマークの家庭では政治の話をすることはごく当たり前のことで、民主主義にとってとても大切なことなんです。」
(EPOCHMAKERS)
(EPOCHMAKERS)
でも、その裏には「何事も自己責任」という暗黙の了解がある。
特にデンマークでは、その意識が特に強い。
(パラサポWEB)
裏返すと、「この国では、『自己責任のとれる自律した個人』でなければ居場所はないのだ。」つまり、そこからはみ出すと、「孤独やストレスからアルコール、薬物、過食・偏食などにつかの間の安らぎを見出す者も出てくるのは、ある意味自然なことだ」。(世界投資見聞録)
特にデンマークでは、その意識が特に強い。
(パラサポWEB)
裏返すと、「この国では、『自己責任のとれる自律した個人』でなければ居場所はないのだ。」つまり、そこからはみ出すと、「孤独やストレスからアルコール、薬物、過食・偏食などにつかの間の安らぎを見出す者も出てくるのは、ある意味自然なことだ」。(世界投資見聞録)
当然だろ。
「デンマークって世界一幸せな国だよね?」と聞くと、「みんなストレスを抱えてるけどね・・」という答えが返ってくるそうだし(NORDIC SLEEP)、デンマーク在住の日本人も、こんなことを言っている。「この国に3年ほど暮らしてみて、ここが『幸せの国』というのが、実感としてなんだか腑に落ちないのだ。街ゆく人の表情は、際立って幸せそうでもない。天気は悪いし、物価は高いし(消費税25%、スタバのトールラテが700円超)、日本のような便利さからは程遠い(Amazonもない)。・・『Lykkepiller』(その名もhappy pills!)と呼ばれる抗うつ剤の処方の多さでも知られている。」(CURRIER)
「デンマークって世界一幸せな国だよね?」と聞くと、「みんなストレスを抱えてるけどね・・」という答えが返ってくるそうだし(NORDIC SLEEP)、デンマーク在住の日本人も、こんなことを言っている。「この国に3年ほど暮らしてみて、ここが『幸せの国』というのが、実感としてなんだか腑に落ちないのだ。街ゆく人の表情は、際立って幸せそうでもない。天気は悪いし、物価は高いし(消費税25%、スタバのトールラテが700円超)、日本のような便利さからは程遠い(Amazonもない)。・・『Lykkepiller』(その名もhappy pills!)と呼ばれる抗うつ剤の処方の多さでも知られている。」(CURRIER)
コペンハーゲンのクリスチャニア地区。元々軍用地だった場所が開放された後、ヒッピー達が住み着き、自治を自称(国旗もある)、独自のルールを持つ。例えば大麻が普通に売ってたり、犬は繋いじゃいけなかったり、落書きは積極推進だったり。とても自由で不思議な場所だった。 pic.twitter.com/kMY8adOQ7H
— まーりゃ (@Nouvelles56) September 9, 2017
デンマークみたいに成熟した国でも、問題を抱えているのは一緒だ。
マイケル・ブースの本によると、最近のデンマークは、少子化で財政も厳しくなってきているし、貧富の格差も広がりつつあるし、借金を抱えるヤツも増えている。
マイケル・ブースの本によると、最近のデンマークは、少子化で財政も厳しくなってきているし、貧富の格差も広がりつつあるし、借金を抱えるヤツも増えている。
人や物や環境を大切に生活する、成熟した人々。
自然や子どもを尊重し、一人ひとりが自立している国。
そんな大人の国に、関心を向けてみた。