注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
大阪府の吉村洋文知事と大阪市の松井一郎市長は8月4日、医療機関とともに記者会見を開き、ポビドンヨード配合のうがい薬が新型コロナウイルスの感染対策に効果が認められるという研究結果を発表した。
(中略)
大阪府の宿泊療養施設の療養患者41人を対象に1日4回、「ポビドンヨード」によるうがいを実施したところ、ウイルス陽性率の低下が認められたという。4日間でうがいを実施していない人の陽性率は40%までしか低下していないのに対し、うがいを実施した人の陽性率は9.5%まで低下したという。
(以下略)
うがいの臨床試験、興味深いですね。各地で追試されるでしょう。もし、そうなら鼻腔にも感染が成立している人の口腔・咽頭を洗浄するだけで、感染を抑制することになります。どういう機序をかんがえているのでしょうね。ちなみにうがいについては二つレターがでています。https://t.co/t5i4kE8YcA
— 上 昌広 (@KamiMasahiro) August 5, 2020
口内のウイルスが肺に入ったり、飛沫として口外に出たりすることを防げる…と説明したようです。 pic.twitter.com/A4ZUnLkcgS
— なかさと@ももクロ笑成神祭 (@nakasatokenji) August 4, 2020
知事が言いたかったのは、殺菌作用があるイソジンでうがいをすれば唾液中のウイルスが減る
— 内山直 (@3Cj0MeO8oomX9C6) August 4, 2020
→夜間の唾液の誤嚥による肺炎が減る
あるいは
→飛沫感染で他人にうつしにくくなる
その可能性がある、という話のようですよ。
確証はありませんが、興味深い話。
京都大学ウイルス再生医科学研究所の宮沢孝幸准教授(ウイルス学)
(中略)
「まず、被験者の数が少ないということもあるし、実験手順が不完全だ。ヨードはタンパクとくっつくので、PCRの酵素にもくっつく可能性がある。つまり口の中にヨードが残っている場合、PCR検査の感度が下がってしまう可能性もある。その影響が調べられていないし、そのコントロールをして実験をしなければならないので、科学論文として成立しない。」
(中略)
「京都大学が昔やった実験では、何もしない、水のうがい、ヨードのうがいをする群に分けて風邪を引くかどうかの実験をしたところ、ヨードのうがいをする群が最も風邪を引いた、という結果が出た。一生懸命うがいをすることで、粘膜を傷つけてしまう可能性があるからだ。また、ヨードを飲み込んでしまう人もいると思う。摂り続けてしまうことで甲状腺の機能低下が起きるし、アレルギーのある人もいる。そういう点にも気をつけなければならない。」
(以下略)
《うがいの感昌予防効果》自分で調べよう!https://t.co/29yLs9r8Rs
— ちゃぷちゃぷ (@minadukityan) August 4, 2020
(以下略)
うがいをされる場合、ヨード液(いわゆるイソジン)を使わず水のみでうがいして下さい。風邪の予防において、うがいしない群と比較して水うがいは風邪発症率をさげましたが、ヨード液うがいは下げないという報告が出ています(Am J Prev Med 2005;29:302-7)
— EARLの医学ツイート (@EARL_Med_Tw) February 16, 2020
ヨード液うがいがなぜ無効なのかについては、ヨード液がのどの常在細菌叢を壊してウイルスの侵入を許したり、のどの正常細胞を傷害したりする可能性が考えられていますhttps://t.co/qEOwFK6C6U https://t.co/AXsB1oftpe
— EARLの医学ツイート (@EARL_Med_Tw) February 16, 2020
よく言われる緑茶うがいの予防効果に関しては、観察研究のサブ解析という、研究の質としてはだいぶ低くなってしまうためより検証が必要ですが、福岡県145保育所の2-6歳児19595例において、うがいは発熱を32%減少させ、サブ解析では緑茶で68%減少効果があったとしています(J Epidemiol 2012;22:45-9)
— EARLの医学ツイート (@EARL_Med_Tw) February 16, 2020
イソジン使うと、喉がイガイガしてしまい使えません。
— Nashie 福祉職復帰(非常勤) (@trie0718) August 4, 2020
【話題のイソジン‥はやまってはだめ🙅🏻♂️】
— キュート先生🤗呼吸器内科医 (@cutetanaka) August 4, 2020
問題点として・・・
①見かけ上の陰性が増えてしまう危険
②副作用に注意
③本当に必要な人が困る
ということが考えられます。
インスタに簡単にまとめてみました↓https://t.co/JGhmryNEX3 pic.twitter.com/bymhWsFRlg
いいか、皆の衆。大切なことを言う。
— 香山リカ (@rkayama) August 4, 2020
コロナは、ガソリンで手を消毒して、イソジンでうがいして、消毒薬を注射して、敬意・感謝・絆を持てば克服できるんだ!
これは世界の名だたるリーダーたちの知恵を集めた結果だから、間違いはないッ!(良い子はマネしないように😉) pic.twitter.com/XM27BFDU0a
吉村知事は動画の56分7秒~55秒で、“ウソみたいなホントの話で…ポビドンヨードを使った…うがい薬を使って、そしてうがいをすることによって、コロナの患者さん、このコロナがある意味、減っていくと。…コロナに効くのではないかという研究が出ましたので、それをまずみなさんにご紹介するのと、それから府民のみなさんへの呼びかけをさせていただきたいと思います”と切り出し、1時間3分18秒あたりで、“このポビドンヨードによるうがい薬をすることによってですね、このコロナに、ある意味、打ち勝てるんじゃないかというふうにすら思っています”と宣言しました。
また、1時間6分では、「府民のみなさんへのお願い」として、“発熱など風邪に似た症状のある方及びその同居家族、接待を伴う飲食店の従業員の方、医療従事者や介護従事者の方は、ポビドンヨードうがい薬によるうがいを励行してください”と呼びかけました。
非常に興味深い会見で、経済を回しながら感染拡大を抑え込む切り札として、「うがい薬」があるかも知れないというもの。ツイートにあるように、松山晃文センター長によると、新型コロナウイルスは「舌の周りで増える特徴のあるウイルス」なので、うがいによって口内のウイルスを減らすことにより、“口内のウイルスが肺に入ったり、飛沫として口外に出たりすることを防げる”ので、重症化を防ぐことや感染拡大の抑制につながるということになります。
会食で感染が拡大することは明白なので、これが事実ならマスクなしでも「飲食店でのうがいの励行」によって、経済を回しながら感染を抑制することが可能かも知れません。
ただ、「ポビドンヨードうがい薬」は、“ヨード液がのどの常在細菌叢を壊してウイルスの侵入を許したり、のどの正常細胞を傷害したりする可能性”があるとのことで、医師からのツッコミも多いようです。
「緑茶うがい」ならどうでしょう。もしも「緑茶うがい」に予防効果や感染抑止効果があれば、これは画期的なことではないでしょうか。「二酸化塩素」や「コロイダル・シルバー」によるうがいは、無害で感染抑止に極めて有効ではないかと思います。