竹下雅敏氏からの情報です。
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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「痛いの痛いの飛んでけ~」でホントに和らぐわけ
引用元)
(前略)
幼い頃、頭を机の角にぶつけ、母親に「痛いの痛いの飛んでけ~」のおまじないとともに頭をさすってもらっていると、目から火が出るくらいだった痛みが不思議と楽になった――そんな経験をお持ちの方も少なくはないだろう。
(中略)
1965年に、メルザックとウォールが発表した学説「ゲートコントロール説」がこの不思議を解き明かした。頭をぶつけた、向う脛を打ちつけたことによる刺激は、侵害受容器(抹消神経の端に露出している痛みの受け皿)を興奮させる。その興奮は末梢神経によって脊髄の入り口(脊髄後角)へと運ばれ、さらには脊髄を通って脳の痛みの中枢である視床、大脳皮質へと伝えられる。しかし、すべての情報が脳に伝わるわけではない。
脊髄後角には門番が待ち構えていて、ゲートの開け閉めをしている。この門番とは、膠様(こうよう)質細胞と呼ばれる神経細胞で、痛み情報の脊髄への伝達を調節している。
(中略)
「さすられている」「圧迫されている」との感覚は(中略)… 「いっぱい働いたから、もうゲートを閉めちゃおっかな」と、痛みを伝える細い線維からの情報に対して門を閉じてしまうのである。
(以下略)
幼い頃、頭を机の角にぶつけ、母親に「痛いの痛いの飛んでけ~」のおまじないとともに頭をさすってもらっていると、目から火が出るくらいだった痛みが不思議と楽になった――そんな経験をお持ちの方も少なくはないだろう。
(中略)
1965年に、メルザックとウォールが発表した学説「ゲートコントロール説」がこの不思議を解き明かした。頭をぶつけた、向う脛を打ちつけたことによる刺激は、侵害受容器(抹消神経の端に露出している痛みの受け皿)を興奮させる。その興奮は末梢神経によって脊髄の入り口(脊髄後角)へと運ばれ、さらには脊髄を通って脳の痛みの中枢である視床、大脳皮質へと伝えられる。しかし、すべての情報が脳に伝わるわけではない。
脊髄後角には門番が待ち構えていて、ゲートの開け閉めをしている。この門番とは、膠様(こうよう)質細胞と呼ばれる神経細胞で、痛み情報の脊髄への伝達を調節している。
(中略)
「さすられている」「圧迫されている」との感覚は(中略)… 「いっぱい働いたから、もうゲートを閉めちゃおっかな」と、痛みを伝える細い線維からの情報に対して門を閉じてしまうのである。
(以下略)
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配信元)
「うわぁーん、虫歯が痛いよ・・」
— 22℃ (@illust022) March 9, 2018
「大丈夫だよ、おまじないかけてあげるね!痛いの痛いの飛んでいけ!!」#イラスト #痛いの飛んでけ pic.twitter.com/mMI2oVgHiP
「痛いの痛いの飛んでいけ」を聞く度に「飛んでいった痛みはどこに行くんだろ‥」と子供の頃から思ってたんだけど、うちの父が「痛いの痛いの飛んでけ〜」のあと、自分のハゲ頭に手をやり「反射!拡散!消滅〜」と言いながら万歳するところまでやっていたので、我が父ながら最高にクールだなと思った。
— ぴーちゃんパパ (@P_chan_papa) February 3, 2019
髪の毛がまだあった頃の父はそんなことやってなかったので、この「愛する人の痛みを消滅させる特殊能力」は父が頭髪と引き換えに手に入れた力である可能性が高いんですが、この誇るべき血統のおかげで息子である僕も順調に髪の毛が後退してる(僕が前進してる)ので能力発現が今からとても楽しみです。
— ぴーちゃんパパ (@P_chan_papa) February 4, 2019
妻には「年寄りの冷や水」と言われましたが、散歩の後で少々無理なストレッチを行ったせいで、右の腰を痛めてしまいまして、ここ2~3日、歩くと痛むのです。今日は痛みで全身が緊張していて、呪文は省いて「痛いの痛いの飛んでいけ~」と唱えて見たのですが、不思議なことに「痛み」は和らぎました。
何故、この「おまじない」が効くのか? 「痛みの受け皿」の興奮は、“末梢神経によって脊髄の入り口(脊髄後角)へと運ばれ、脊髄を通って脳へと伝えられる”のだが、“脊髄後角には門番が待ち構えていて…痛み情報の脊髄への伝達を調節している”というのです。その門番が「さすられている」との感覚によって、“痛みを伝える情報に対して門を閉じてしまう”ので、痛みが和らぐというのです。
残念ながらこの説明では、私は納得できません。私が「痛いの痛いの飛んでいけ~」と唱えた時は、傷む場所を触っていないのです。ところが、この「おまじない」の言葉を唱えると、全身の緊張が取れ、痛みが和らいだのです。
恐らく、その理由は「おまじない」の言葉にあるのではなく、痛みから意識を引き離すことにあるのだと思われます。痛みを感じると、身体は縮みます。縮むことで、更に痛みが増すという悪循環になると思うのですが、「おまじない」の言葉と共に、“痛みが遠くに飛んでいくイメージ”を思い浮かべることで、意識が肉体から外部へと広がります。すると緊張がほどけて、痛みが和らぐのではないでしょうか。
簡単な実験をしてみましょう。リラックスした状態で座り、両手の「指先」を感じてください。ほとんどの人は、“指先で、そっと触れる部分”に意識を集めるのではないでしょうか。
今度は、両手の「指先の5センチほど先」の辺りを、意識してください。どうなりますか? 身体の緊張がほどけるのがわかりますか?
このように、意識を肉体から離して広げると、リラックスするのです。これは「ダナンジァヤ」と言う補助生気(月のヴァータ)が働いているからなのですが、このサブ・ドーシャの働きは、“肉体を膨張させる”ことなのです。アーユルヴェーダの解説シリーズの13回目で、月のヴァータの「ダナンジァヤ」を誘導する方法を説明しました。この部分を、もう一度読んでもらえれば、何故自然のなかに居ると、リラックスするのかが分かると思います。