元気に活動できるのは、ミトコンドリアのおかげ
「初めは接点なんて何もなかったのに、気づいたら一緒に過ごしている。もう君なしでは生きられない..….今回はそんな不思議な運命のお話です。」

なになに?? くろちゃんの恋話回?

ブッブー!!
おれじゃねえ、おれらとミトコンドリアの愛の物語だ!

ミトコンドリア?
あの、コッペパンの断面がフリフリになってるヤツ?
ミトコンドリアは、ホットドッグじゃねえよ!
実際、顕微鏡で拡大しても、あんなふうには見えねえ。
無色透明で、細胞全体にネットワーク状に存在している。
(
科学コミュニケーターブログ)

でも、どこの教科書にも、こうゆう絵が。
DeepL翻訳:「この美しいミトコンドリアのイラストを母に見せたところ、
母はそれをスリッパだと言いました 。ハハハハハ、彼女は正しい。」

スリッパよりも、和式便所に見える。

便所はひどいね。
じゃ、こっちの方が似てるかも。

ミトコンドリアがケーキにされてる!

おいしそう!

と、とにかくだ、ミトコンドリアはこんなんじゃねえ。
網の目のように、ネットワークが細胞全体に広がって、融合したり、分裂したり、変幻自在。(
科学コミュニケーターブログ)

つまり、形がないのをムリヤリ絵に描いたら、ああなったってこと?
ところで、ミトコンドリアって何をしてるの?

よくぞ、聞いてくれた!
おれらの体は、ミトコンドリアなしには生きられねえ、と言ったら?

そんなスゴイの?
ほとんどの細胞は、各々に、発電所を持っている。
その発電所がミトコンドリアなんだぞ。

細胞は、自家発電してるのか、進んでるねえ。

おれたちも、そうあるべきだが、支配層が・・
って、話は置いといて、
たとえば、白飯を食うだろ。
白飯のデンプンは、消化されて糖になる。
糖はさらに細かくされて
、最小単位のグルコースになる。
グルコースに水と酸素が加わると、エネルギーが生まれる。

そんな単純な材料で、よく、
エネルギーができるね。

グルコース + 水 + 酸素 ⇨ 水 + エネルギー
左から右に行く
までに、
〈解糖系〉⇨〈クエン酸回路〉⇨〈電子伝達系〉の、3コースを通る。
最初の〈解糖系〉以下は、すべて、ミトコンドリアで行われる。

どっかで、聞いたことがある。

〈解糖系〉は、酸素を使わずにエネルギーを作るのが特徴だ。
つまりこれは、遠い昔、酸素のない環境で生きていたなごりだ。

ぼくたちの祖先は、無酸素で生活してたってこと?

そう、オリジナル。
だが、その先は、ミトコンドリアが主役だ。
ミトコンドリアの中で〈クエン酸回路〉〈電子伝達系〉という複雑な化学反応によって、〈解糖系〉とは比べ物にならない大量のエネルギーがゲットできるんだ。

元気に活動できるのは、ミトコンドリアのおかげだったのか。

「メラトニン」?

眠りと関係のあるホルモンだ。
うつ病、統合失調症などはほとんど、不眠症で始まるが、そういう精神疾患は「ミトコンドリアの機能不全であり、エネルギー産生不全であり、メラトニン産生不全である」。(
note)

なんと、心の病だと思ってた不眠症が、ミトコンドリアに関係してたなんて。
ミトコンドリアはどこから来たの?

さて、ミトコンドリアの重要さは、おわかりいただけたかな?
ここから、
ミトコンドリアはどこから来たのかを話そう。

へ? どっかから来たの?

そう、ミトコンドリアは後から来た。
もともと、おれらの体にはいなかったんだ。

知らなかった。
ミトコンドリアは、酸素を使って生きる好気性細菌だった。

細菌だった??
20億年前、おれらの細胞が、そいつを取り込んでミトコンドリアになった。(
科学コミュニケーターブログ)
ところで、細胞の「核」ってわかるか?

卵の黄身みたいなとこでしょ?

そう、DNAがしまわれている部屋だが、
生物には「核」がある真核生物と、「核」のない原核生物がある。
おれらは「核」を持ってるから、真核生物。
一方、ミトコンドリアは「核」がないので原核生物。
また、おれらは、酸素のない環境で生活していた。
一方、ミトコンドリアは酸素の中で生活できる、好気性細菌だった。

対照的だねえ。

それが、
なんで一緒になったと思う?

その前に、さっきから気になってたんだけど、細菌が体に入ってきて大丈夫なの?
ふつうは発熱したり、体が抵抗して、追い出すよね。
なんで、追い出さなかったの?

はあ???

酸素のない暮らしから、酸素の中に放り出されて路頭に迷う、おれらのご先祖。
どしたらよかんべーって、途方に暮れてたときに、ミトコに出会っちまった。

ミトコ???
相手は、「核」がない、しかも、酸素を利用してたくましく生きている。
正反対の彼女に、一目惚れ、だな。

だけど、やっぱ、細菌は細菌だよ。

いやいや、そこが、恋のマジックだな。
おそらく、ご先祖はイケメンだったんだろう。
そして、「ミトコちゃん、かわいい!」と思った。
ミトコの方も、「イケメンだわー」と思った。
そして二人は、同棲生活を始めた。

いきなり??
ご先祖、なかなかやるね。どんな、テクニックを使ったのかな?

生きるか死ぬかの瀬戸際だからな、
ちょっとカッコ悪いが、「助けてくれー」って泣きついたんじゃねえの?

それ、いくらなんでも、情けなくない?

もちろん、最初は、ミトコを利用してやろうという気持ちもあっただろう。
だが、一緒に暮らすうちに、かわいくて役に立つミトコを、手放せなくなったんじゃね?

だけど、世の中、そんな甘い話ばかりじゃないよ。

そのとおり!
生物界にも、いろんなケースがあってな。
光合成できねえヤツが、光合成のできる彼女を取り込んで、彼女が光合成で作った飯を食わせてもらいながら、しまいに彼女を食っちまうヤツもいる。

うわー!! 貢がせて食べちゃうなんて、悪い男だ!!
ミトコちゃんは、食べられなくてラッキーだったねえ。

いやいや、ラッキーだったのは、こっちよ。
ミトコがいなかったら、おれら、絶滅してたからな。
ミトコとおれらは、お互いさま。
生物学では、そういうのを「共生」と言う。

「ともに生きる」、いいことばだね。

だが、「
共生とは必ずしも楽なものではなくて。・・お互いに制約があって成り立つもの、いいことばかりではないということが、共生なんだと思います。」(
NHK高校講座)

はー なんかまるで、結婚生活だね。

互いに助け合う。だが、たまには、迷惑をかけ合う。
それでも、
許し合いながら、仲睦まじく添いとげる。
ミトコと細胞の関係は、理想の夫婦像だな。

でも、ミトコちゃん、毎日こき使われて、出て行くとか言い出すんじゃ?
ミトコは出て行かない、いや、出て行けないんだ。
もはや彼女は、
細胞の外では暮らせなくなってしまった。

え? 昔は、一人で生きてたのに?
自分の遺伝子も、ほとんど、亭主に預けてある。
だから、主導権は亭主が握っている。
(
NHK高校講座)

主人にお財布も預けてたら、自分の思い通りに使えない。
そんな亭主関白で、ミトコちゃん、ストレスたまらない?

なあに、二人は一心同体だ。
でなけりゃ、何十億年も連れ添ってない。

ここに至るまで、いろいろあったろうけど、よくここまで続けられたねえ。
ミトコンドリアに対する最大の危機

だが、
今、ミトコにとって最大の危機が迫っている。

なになに?!

「スパイクタンパクが細胞に結合することで、“ミトコンドリアに対するACE2の分子シグナルが阻害され、ミトコンドリアが損傷を受けて断片化された”というのです。」(
時事ブログ)

なんだってえ?!
新型コロナのトゲトゲが、ミトコをいじめて、バラバラにするらしい。

ええっ! 大変だ!!
てことは、「スパイクタンパク」を作らせるワクチンも、ミトコちゃんの敵?!

ワクチンを打ったヤツも、「スパイクタンパク」をバラまくかもしれない。

ミトコちゃん、大ピンチ!!
コロナの後遺症や、ワクチンを打った後の倦怠感は、ミトコがいじめられて、ヨレヨレにされた結果だ。
「ロングコヴィッドは、ほぼ間違いなくミトコンドリア機能不全の進行性の致命的な病気である」。(
時事ブログ)

ミトコちゃんが倒れたら、ぼくたちどうなるの?

生きられねえー。

うわ〜!
ミトコちゃんを元気にするには、どうしたらいいんだろう?
まず、コロナにかかるな。
かかっても、イベルメクチンなどで早く治せ、長引かせるな。
ワクチンなどは、もってのほかだ。
さらに、裸足で大地に立て。

アーシング?

そうだ、とくに
現代は、電磁波であふれていて電子が失われやすい。
電子が減ると、ミトコンドリアの機能が低下する。
ビタミンCなどの抗酸化物質もいいが、
一番かんたんで一番効果があるのが、アーシングだ。(
時事ブログ)

やってみる!

ミトコ、これまで忘れてててゴメン。
そして、いつもいつも、ありがとう!!
Writer
ぴょんぴょん
1955年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。
1985年、大分県別府市に移住。
1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後26年半、主に漢方診療に携わった。
(クリニックは2014年11月末に閉院)
体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)
いざ、「何だ?」と聞かれても、うまく答えられないので調べてみたら、遠い昔に、ミトコンドリアと私たちに起こったストーリーが見えてきた。
宇宙人がやったとか、夢のないことは言わずに、楽しく妄想してみました。