メキシコ便り(96):メキシコ史上初の政府による国民投票の結果は?!

 過去の売国奴大統領ら5名を調査し告訴するかどうかの国民投票の結果は、必要だった40%からはほど遠い7%でメキシコ人の希望を見事に打ち砕きました。もしかしたら40%に届くかもと思ってしまったpopoちゃんは浅はかでした。
 まず、国民投票を知らない人が多すぎた。腐った選挙管理委員会(INE)は、予算が足りないとの理由で投票所の数を通常の3分の1に減少。しかも投票日の24時間前に、投票所の住所を通知なしに変更するなど。。。いかに投票をさせないかに情熱を注いでいました。メキシコでは、投票所はどなたかの家の庭や駐車場を借りて投票所にすることが多いです。そしてそれは毎回変わるので、INEのサイトで自分の投票所をチェックする仕組みになっています。当日、INEがこのシステムを悪用したことが判明。popoちゃんの旦那さまも被害を受けました。その様子を記事の前半、シェアしています。後半は、国民投票の結果についてどう思うかを質問されたロペス・オブラドール大統領の回答を要訳してみました。「歩き続ける」ことの大切さを説いていたのが印象的でした。
 残念な結果でしたが、これが現実でロペス・オブラドール大統領支持派はより良い国にしたいという願望がいっそう強まったことでしょう。国民投票は40%に届きませんでしたが、ロペス・オブラドール大統領によると、過去の大統領は他の国民と同じように誰でも告訴でき、また弁護することができるということです。大統領は、正義というのは「裁く」というだけでなく「防止」することでもあると、一貫して過去の大統領を裁くことに重きをおかない大統領です。今回、その意味がすごくわかった気がしました。復讐よりも、自分の波動を高く保つことの方がずっとずっと効果的だということが。。。
(popoちゃん)
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メキシコ便り(96):メキシコ史上初の政府による国民投票の結果は?!

国民投票の当日のハプニングいろいろ


8月1日(日)の国民投票の当日
popoちゃんの旦那さまは朝早くから投票に行く気満々

前もって選挙管理委員会のサイトで投票場所をチェックをしていましたが
念のため朝出る前に再チェック


popoちゃん:「あれ?!住所が変わってる。」

旦那さま  「ほんとだぁ。。。」

再チェックしてよかったね〜と安堵

投票時間は全国朝の8時から夕方の6時。
投票所は近いので旦那さまは投票所まで歩いて行くことに♪
popoちゃんたちはお留守番

いらすとや1&2&3&4

しばらくして。。。旦那さま帰宅

旦那さま  「詐欺だ!詐欺だ!詐欺だ!」

popoちゃん:「?????」

旦那さま  「投票所が見つからない!何のサインもないし、誰もいない!」

popoちゃんは、急いでツイッターで国民投票の近況を調べてみると
何と何と、多くの人が全国で同じことを呟いていました!


「選挙管理委員会のサイトに出ている投票所の住所にいくと、何もない!」
「全く逆の通りの住所だった。」
「何時間も歩き回って探した。」

いらすとや 1&2&3&4


どうやら選挙管理委員会(INE)は故意に違う(または存在しない)住所を入れ
人々が諦めて投票をしないように試みたよう。めちゃ悪質
😈

暑い中、グルグル歩いていて投票所を探し回った旦那さまは
へとへと。。。


全国で同じことが起きていることを知った旦那さまは
「よっし!INEの罠にはハマらないぞ!」


午後2時頃、もう一回投票所探しに挑戦!
今度は車で。。。

いらすとや 1&2

何とか投票所は見つけられ、無事投票!
が、そこで投票後に言われたのが

「あともう一人投票にこないと
ここの投票所の投票はすべて無効になる。」と




😱


何とか阻止したかった旦那さまは
INEの職員が回ってきてキャンセルしないように
そこで待機
することに


ボランティアもたった一人しか来てなく
旦那さまは急遽ボランティアに
運良く投票はキャンセルされることなく
予定通り夕方6時で投票所を閉め、それから集計カウント


そこの投票所は1500人の登録のうち
たった110人くらいしか来てなかったらしい

ちなみにうちのご近所チャットグループ(35軒ほど)は
だれ一人来てなかったと


結果


国民投票の結果は、40%に程遠い7%😓の投票率。
投票された票の97%が過去の大統領らの調査と訴訟に賛成。

この結果に大喜びし、MCハマーの曲’U can’t touch this’「お前はこれに触れることができない」の音楽でこんなツイートをしたフォックス元大統領は、全く反省なしでホントに最低な野郎。

左から:フォックス元大統領(2000-2006)、カルデロン元大統領(2006-2012)、ペニャ・ニエト元大統領(2012-2018)

「お前たちは俺たちを罰することはできない」というメッセージでしょうか?自分たちは特別な存在で何をやっても良いって感じ?!心の汚さに空いた口が塞がらなかったpopoちゃんでした。


翌日の大統領


8月2日(月)の朝の大統領プレス・コンファレンスで、期待通り最初の質問が前日の国民投票の結果について大統領はどう思うかということでした。

大統領の言ったことを簡潔に要訳してみました。

昨日、国民投票に参加したすべての人々を称賛します。この国民投票はメキシコ史上初憲法に保障された国民投票でした。実に素晴らしいことで、正式に合法の国民参加型民主主義の第一歩となりました。これは私たちから次世代へ引き継がれることになります。


今後、どんな権限を持った人でも自分たちは絶対にだれからも触れられない(罰せられない)存在と思わせないために、国民の意を無視させないために、国民が主権であることを尊重するために、この民主主義が行われました。反対派(民主主義に賛同しない派)は、今回の国民投票を’失敗’と言うでしょう。が、決して民主主義に’失敗’はありません!紛争解決をし決断するのに民主主義が最高の政府のシステム(方法)です。

その後、過去の市民や党派によって行われた3つの国民投票と今回の政府による国民投票を比較。過去の投票数は33万、200万、100万、今回の投票数は6,474,708。大統領曰く、過去の国民投票に比べれば大勢の人が投票したということでした。

8月4日(水)朝の大統領プレス・コンファレンス

下の質問をしている記者
YouTubeより

ある記者の質問:
「投票用紙の質問は、とても曖昧で複雑で大統領らの名前はなく、決して国民側に立っているものではなく、汚職をしたもの側に立っているものでした。明らかにINEは企み、いつもより少ない数の投票所でした。私の場合、登録された投票所へ行くと、そこから40〜45分離れた投票所へ行くように言われました。もちろん投票をする気を失わせるためです。そしてメディアは人々を混乱させました。正義を信じ投票した約700万人へどんなメッセージを送りますか?
と最後は涙ぐんで大統領に問いかけていました。

大統領:
「投票した人達へのメッセージは、おめでとう。(大統領お一人で拍手8回)あなた方は国民の見本です。自由は請われるものではなく、勝ち取るものです。マンデラの自伝の題を思い出しましょう。『自由への長い道のり』。正義、民主主義、国民の尊厳のために、我慢強さ、多くの苦労、そして諦めないことが必要です。転んだらまた起き上がって歩き続けることです。達成できるまで。(ウルグアイの偉大な作家ガリアノの本を例に)時に理想、ゴールは近づいていると思えば、また遠く離れていくように感じるけれど、大切なことは歩き続けることです。メキシコに真の民主主義を築き上げるまで、道を切り開き歩き続けることです。」

2回の大統領選挙の不正を経験し
まさに七転び八起きの人生を生きてきた
大統領の言葉には重みがあります。

「歩き続けること」
日々の出来事に振り回されず
良い波動を保ち続けることと
popoちゃんは解釈しました


¡Viva Mexico!
(メキシコ万歳!)

(popoちゃん)

Writer

popoちゃん

メキシコ人夫とメキシコ在住中♪
新アムロ政権の勢いある改革ぶりを中心に
「今のメキシコ」をお届けいたします!

体癖5・9、ピッタ・カファ、エニアグラム1



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