メキシコ、米国の主要メディアで働くアフガニスタンのジャーナリストらを受け入れる
8月25日、アフガニスタンからニューヨーク・タイムズ、ワシントンポスト、ウォールストリートジャーナルのジャーナリストらがニューヨークでもなく、ワシントンでもなく、メキシコのベニート・ファレス国際空港に無事到着。下のメキシコ外務大臣マルセロ・エブラルドのツイート動画は、大臣自身がお迎えに出向いているところ。
女性の左隣に立っている男性がエブラルド外務大臣Recibí a reporteros y miembros del staff local de diversos medios que han solicitado visas humanitarias a México con motivo de los últimos sucesos en Kabul, Afganistán. Llegaron con sus familias, 124 personas en total incluyendo menores de edad, luego de 20 horas de vuelo : pic.twitter.com/8Qr27zxr92
— Marcelo Ebrard C. (@m_ebrard) August 25, 2021
成り行き
どういう成り行きでこうなったのか、ニューヨーク・タイムズで詳細が書かれていました。サクッとまとめてみました。
MEXICO has done more than Joe Biden to get Americans out of Afghanistan!
— Donald Trump Jr. (@DonaldJTrumpJr) August 25, 2021
How Mexico Helped The Times Get Its Journalists Out of Afghanistan - The New York Times https://t.co/iFnbFOY9Yy
元メキシコ・中央アメリカ・カリブ海のニューヨーク・タイムズ支局長、元ニューヨーク・タイムズのカブール支局長(現在は本の執筆のため休暇)のAzam Ahmed(アザム・アハメド)氏が、8月12日夕方5時ごろメキシコのエブラルド外務大臣にWhatsApp(Lineのようなアプリ)でメッセージを送信。
メキシコ政府は、アフガニスタンからの難民を
進んで受け入れてくれますか?
それは無理です。
が、その後、難民の受け入れに必要な膨大な時間のプロセスと会議を回避することが、果たして可能だろうかと思い、ロペス・オブラドール大統領に事情説明し相談。大統領はすぐに同意し、「状況は迅速に変化しているので、決断も同じスピードで迅速に行われるべき。」と言ったそう。
エブラルド外務大臣は、このリクエスト(難民受け入れ)はアメリカとメキシコの外交政策ではなく、数年前カブールでニューヨーク・タイムズ紙の記者をしていた者と決断する立場にある私という関係で決断をしたとのこと。
同日、8月12日の午後6時半頃、エブラルド外務大臣はアザム・アハメド氏にメキシコはアフガニスタンの難民受け入れが可能というメッセージを送信。
が、その後、タリバンがカブールの空港を占領し閉鎖。しばらくアメリカの軍事機だけの離陸だけが許可されていたと。
写真右:エブラルド外務大臣、その隣、アザム・アハメド氏El recibimiento de los colaboradores afganos en México fue reconocido por @nytimes, la solicitud de asilo la hizo el excorresponsal Azam Ahmed, figura polémica del diario por las críticas que el gobierno mexicano hace sobre sus reportajes y viceversa.https://t.co/E27BmZpQrx
— LA OCTAVA (@laoctavadigital) August 25, 2021
この難民救済にはタリバンとの関係を維持し、和平交渉を主催したカタールが中心的な役割を果たしたと。
確かにメキシコに到着したジャーナリストらが乗っていた飛行機はカタールのものでした。そして出迎えにエブラルド外務大臣とともにカタールの大使も来ていました。
アザム・アハメド氏は反大統領派!
ナチョさんの動画によると、アザム・アハメド氏は反大統領派。メキシコの反大統領派の中心人物の一人、クラウディア・エキス・ゴンザレスと友達らしい。クラウディア・エキス・ゴンザレスはアメリカ政府から米国大使館を通して反大統領派の活動資金をもらっている代表。
¡AZAM AHMED! AMIGO PERSONAL DE "CLAUDIO X GONZALEZ" ATACANDO PERMANENTEMENTE A AMLO DESDE EL NYT, HOY PIDE A AMLO QUE RESCATE A SUS COLEGAS DE ABGARISTAN, Y AMLO LOS RESCATA. pic.twitter.com/pRDiP3HB7K
— Andres Gonzalez Sanchez (@1264Andress) August 25, 2021
以下、過去、アザム・アハメド氏が書いたニューヨーク・タイムズ紙の記事。(以下の記事のタイトルはナチョさん動画より)
✅「誰がメキシコの麻薬組織のボス(ゴットファーザー)だったのか?国防長官だった。」2020年10月16日
このニュースは世界にあっという間に広まりました。たまたまロサンゼルスに家族旅行に行った元国防長官シエンフエゴスは、空港で米検察により逮捕。メキシコ検事の調査で証拠不十分ということでメキシコに送還要求。信じ難いですが、今年の1月無罪となり釈放されました。大統領もこれをしっかり認めており証拠不十分で無罪判決を支持し、不正は一切ないことを断言しました。メキシコではこのニュース(メキシコの元国防長官が「麻薬組織の首領」)はフェイクニュースとなっています。
何か日本ではシエンフエゴスが「麻薬組織の首領」になってる‥??
— viajeros (@worldjourney) October 18, 2020
誤報レベルでは‥。
https://t.co/SNl6VmVk6l
✅「メキシコのパンデミックの震源地にて」2020年9月23日
メキシコ最大の市場、セントラル・デ・アバストで感染が酷く拡大しているのに、政府は何も知らない。メキシコのような第三諸国は、医療機関が腐敗し、医療崩壊するだろうというような記事。メキシコはコロナ禍で医療機関を増加し、医師、看護婦、専門家も何万人と雇い、最悪時でも医療崩壊にはほど遠かったです。毎日、政府は全国のコロナの病院の利用率を発表していました。
✅「メキシコ大統領、コロナウイルスの影響を緩和するための多額の支出を拒否」2020年6月8日
企業の救済をしない大統領はメキシコの貧困増加が免れないという記事。大統領は一番貧しい人たちから直接、現金支給しました。貧困層から中の中間層まで(70%の人々)何らかの形で現金支給しました。大統領によるとこのやり方は正解だった、メキシコの経済は健全であると言っています。
✅「メキシコでのレバノン襲撃事件後、メッセージが残っている:誰も安全ではない」2019年11月11日
✅「隠された数字:メキシコ、首都での死の連鎖を無視」2020年5月8日
メキシコのコロナの死者数は公開されているより3倍多いという記事。
ニューヨーク・タイムズ紙の発言
同紙発行人サルツバーガー氏は、メキシコに感謝の意を述べ、他国も同じようにメキシコを見習ってアフガニスタンからの救済をしてほしいと述べた後、我々を助けてくれた誰もが、我々の報道が完全に独立したものであることを理解しているとメールに書いたらしい。(ニューヨーヨーク・タイムズ紙)
つまり、これからも反大統領派であり続け、メキシコのフェイクニュースを流し続けますってことですね!
写真左:A・G・サルツバーガー今朝の朝日新聞にニューヨーク・タイムズのオーナー一族出身の発行人アーサー・グレッグ・サルツバーガーのインタビューが載っていた。NYTのネット化に成功した彼こそが「ギルモアガールズ」のローガン・ハンツバーガーのモデルである。 pic.twitter.com/T70QM1S9aG
— 長谷川町蔵 (@machizo3000) October 12, 2018
さらにこの多様性とかジェンダーとか持ち出す元の記事はニューヨーク・タイムズだが、そもそもこの会社は今日まで100年以上に渡って支配しているオーナー家族が100年前に奴隷ビジネスからの利益で始めたグレーな会社と言うのはあまり知られていない。https://t.co/ZoLsgETJKj
— Kan Nishida 🇺🇸❤️🇯🇵 (@KanAugust) December 30, 2020
(メキシコ万歳!)
ロペス・オブラドール政権の政策のほとんどは素晴らしいものですが、コロナ対策だけはホントに残念!大統領が全て専門家に任せ切っているので。。。それにしてもコロナ対策チームリーダー、厚生副大臣のロペス・ガテル氏の波動が健全なのはなぜ?!
さて、今回は、ナチョさん動画で取り上げられていた、アフガニスタンの難民ジャーナリストらを救済したニュースを取り上げてみました。ロペス・オブラドール大統領らしさが光り✨、これこそpopoちゃんが知っているメキシコ人の特徴です。多くのメキシコ人は困っている人をほったらかしにできません。かなり前にも書きましたが、戦後、敗戦した日本は他国から相手にされなかったらしく、その時、最初に手を差し伸べたのがメキシコだったと。。。お礼に日本は東京の一等地をメキシコ大使館に渡したという話を聞いたことがあります。(編集者のぺりどっとさんが、このことが書かれた記事を見つけてくださいました。)また、まだ記憶に新しい救済としてはボリビアのエボ・モラレス元大統領の亡命を受け入れ、無事にボリビアに帰国しました。
メキシコには昔から伝統的に困った人に手を差し伸べる習慣があるようで、エブラルド外務大臣は今回の記者会見で、19世紀のキューバ独立運動の指導者ホセ・マルティをはじめ、ドイツ系ユダヤ人やクーデターから逃れてきた南米の人々を歓迎してきた国の伝統があり、メキシコは「彼らを保護するために、またこの方針に沿って」アフガニスタンのジャーナリストたちに門戸を開いたと述べたそうです。(ニューヨーク・タイムズ紙)
そんなメキシコ、その助けたジャーナリストらは反大統領派の米国主要メディア!命を第一に優先するメキシコ。過去にどんなに攻撃していたジャーナリストでも、それはそれ、彼らの命を尊重し助けたメキシコは眩しい✨生きるチャンスを与えられたこれらのジャーナリストらは、今後も大統領を攻撃し続けるのか、それとも会社の意とは反対に、正直な記事を書くことに改心するのか。。。どっちにするか今後、ご自身の波動に影響しそう。