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ユダヤ問題のポイント(日本 昭和編) ― 第25話 ― 「同族嫌悪」の関係
「偽ユダヤ」の手中にあったナチス・ドイツと共産ソ連
1941年6月、ナチス・ドイツがソ連に侵攻。ここから約4年間の長く凄惨な独ソ戦が続いていきます。激しく戦闘したナチス・ドイツと共産ソ連でしたが、それぞれ両者の全体での位置づけを改めて整理して見ていきましょう。
ヒトラーの背後には国際金融資本が、ロックフェラーを筆頭とするニューヨークを根城とする銀行家たち、彼らが中心となってヒトラーを財政支援していました。この銀行家のなかにはジョージ・ブッシュ・シニアの父、プレスコット・ブッシュがいたことはよく話題になるところです。銀行家繋がりでは、ヒトラー自身が無自覚ながらロスチャイルド家の血統を引いてもいました。
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Author:Kentot785 [CC BY-SA]
ヒトラーが政権を握るや、国際金融資本と直結する世界シオニスト機構はナチスとの間に秘密協定、ドイツとパレスチナ間のユダヤ人と物資の移送「ハーヴァラ協定」(シオニスト=ナチ通商協定)を結びます。ハーヴァラ協定はイスラエル建国のためのものであり、「偽ユダヤ」によってヒトラーが政権奪取し、イスラエル建国のためナチスがフル稼働する計画と準備は事前に施されていたのです。このあたりのことは近・現代編の14、15話あたりに記しています。
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ナチスは、世界シオニスト機構が求めるシオニストタイプのユダヤ人をせっせとパレスチナに送り込みます。このユダヤ人とはアシュケナジー・ユダヤ、つまりハザール・カガン国に由来するユダヤ人で、その中でもまずは特にシオニストタイプを判別して輸送したのです。
元来の古代イスラエルの血統ユダヤ人はスファラディ・ユダヤ人です。ナチスが選別し送り込んだシオニストタイプのハザール・ユダヤ人は、正統ユダヤ教徒でモーセの十戒を敬虔に守るような慎み深いタイプの血統ユダヤ人とは対極にあるタイプでした。ナチス無しにイスラエル建国はあり得なかったのです。ナチスもイスラエル建国も、真の広義のシオニズム運動の一環だったのです。この意味でヒトラーも「偽ユダヤ」の手中にあったとも言えます。
一方の共産主義ソ連も、真の広義のシオニズム運動の中から第1次世界大戦によって生み出されたものです。
第1次世界大戦を勃発させてコントロールしたのはロスチャイルド家です。ロスチャイルド家が国際金融資本、つまり「偽ユダヤ」の首魁であり、世界シオニスト機構の主でもあります。
このロスチャイルド家が誘導した第1次世界大戦の第1の目的は、実は帝政ロシアのロマノフ王朝の滅亡だったのです。ロマノフ王朝を滅亡させたロシア革命、ただしロシアの名でもその革命の実働者たち、つまりレーニンやトロツキー、カーメネフたちはロシア人ではなく、皆がハザール・ユダヤ人でした。もっといえば「成りすまし、内部乗っ取り」を常套手段とするサバタイ-フランキストの仲間たちでした。
暴力革命でロマノフ王朝を滅亡させ、共産主義ソ連を成立させた彼らでしたが、次はその彼ら自身がキングの座を巡って「内ゲバ」で互いに殺し合います。生き残った勝者がヨシフ・スターリンでした。スターリンもまたロスチャイルドの血統であるとの情報がありますが、その可能性は高いでしょう。
スターリン
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いすれにしても経緯はありますが、共産主義ソ連は初めからそのまるごとがやはり「偽ユダヤ」の手中にあったのです。
実現しなかった未来形
独裁者とされたスターリンでしたが、彼は自分の地位が脅かされるのを恐れ、粛清の嵐を吹かせ、特に優秀な人物はことごとく殺害されていき、ソ連内部は軍事的にもガタガタとなっていました。ヒトラーはそこをつきソ連侵攻に舵をとったのでしたが、関連が深いので、当時のソ連と日本の関係の状況も見ていきます。
1936年のタイム誌の表紙。
昭和天皇、溥儀、スターリン、蒋介石。
昭和天皇、溥儀、スターリン、蒋介石。
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反共産主義を掲げていたヒトラーが、調印し世界を驚かせた1939年8月の独ソ不可侵条約。実はこの頃、ソ連と日本の関東軍は激しい戦闘となっていました。ノモンハン事件です。事件と記録されていますが実際には日ソ戦で、日ソともに戦死者は1万人近い激しい戦闘だったのです。
この戦争は、関東軍の攻勢をはねつけたソ連側の一応の勝利とされますが、そのソ連軍を率いたのがゲオルギー・ジューコフでした。この日ソが交戦中に調印された独ソ不可侵条約、これは日本側に衝撃を与え、日独同盟を進めていた時の平沼内閣は総辞職します。
ゲオルギー・ジューコフ
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ウィキペディアの「ノモンハン事件」では、日独軍事同盟を先頭に立って推進してきた大島浩駐独大使は怒り心頭だったとし、こういった日本側に対するナチス・ドイツの対応、ドイツのヨアヒム・フォン・リッベントロップ外相がモスクワに向かう前日の大島大使とのやりとりを次のように記しています。
大島に対しリッベントロップは、ノモンハン事件の仲介を申し出て、ゆくゆくは日本、ナチス・ドイツ、イタリアの三国同盟にソ連も加えて四国同盟に発展させたいとの構想を語っている。
要は、1939年第2次世界大戦勃発の頃でも日独ソの同盟関係は流動的であり、ハウスホーファーなどが提唱していた日独ソの同盟関係の構想も動いていたのでした。
日ソは独ソ不可侵条約調印後の9月に停戦協定を結びます。そこでソ連はすぐさまにポーランドに派兵し、ナチス・ドイツとポーランドを分割するのでした。ソ連赤軍の頑強さを実体験した日本は、その後ソ連との間に1941年4月に日ソ中立条約を締結するのです。ところが、このわずか2ヶ月後の6月にヒトラーはソ連に侵攻したのでした。
日ソ中立条約に署名する松岡洋右外相(右端)。その後ろはスターリン。
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この事態に日本の軍事作戦の意見は割れます。ソ連に進軍し、ナチス・ドイツと共にソ連を挟撃する北進の軍事作戦を主張するものと、フィリピンやインドシナなど南進の軍事作戦を展開すべしとの主張に別れたのです。北進を強く進言したのは、ソ連との中立条約を調印した本人である松岡洋佑外相などです。
歴史に“if”はありませんが、日独がソ連を挟撃していればソ連の早期壊滅はあったでしょう。しかし結果としては、ソ連赤軍の頑強さの記憶がソ連進軍の慎重論多数となり、日本は南進に軍事作戦を舵をとったのでした。可能性としては日独ソの同盟も、また逆に日独によるソ連挟撃による壊滅もありましたが、これらは現実にはならなかったのでした。
ヒトラーに窺える性向
ヒトラー(1941年)
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ヒトラーがソ連侵攻に踏み切ったのは何故か?
ヒトラーは「近親憎悪」「同族嫌悪」の傾向が強く、そのヒトラーの性向がソ連侵攻の大きな要因であったのでは?という感がまずは強いのです。
ヒトラーは非常に勘の強いタイプです。ヒトラーのユダヤ人迫害・排斥は有名ですが、それはヒトラー自身が自身の中にユダヤの血を感じていて、それを憎悪していたからではないか?と思えるのです。
ロスチャイルドの孫であるとの自覚はヒトラーには無かったようですが、自身にユダヤの血流が流れていることには勘付いていたように思えるのです。つまりヒトラーのユダヤ迫害は近親憎悪からと感じるのです。
ヒトラーの共産ソ連、そしてスターリンに対する感情も然りであったように感じます。ヒトラーのナチス・ドイツとスターリンの共産ソ連は、それぞれ両者は極右と極左で「水と油の関係」であり、激しく激突したとされます。
両者が激しく激突したのは事実です。しかし両者は「水と油の関係」ではなく、むしろ共通項が多い「同類」です。そもそもの名称、ナチスとは「国家社会主義」であり、共産主義とは「国際社会主義」です。ナチスと共産主義は極右と極左とされますが、両者は同質でいずれもファシズムです。
もともと共産ソ連もナチス・ドイツも「偽ユダヤ」の策謀、真の広義のシオニズム運動の一環として、イスラエル建国構想と共に生み出されたものです。ナチスと共産主義はまったくの同根です。だからこそ建国されたイスラエルでは、ナチスのユダヤ人と共産主義ユダヤ人は支配層として幅を利かせていたのです。
そしてヒトラーはロスチャイルドの孫であり、スターリンもロスチャイルドの息子の可能性が高く、両者は「偽ユダヤ」の手の内にありました。要するにヒトラーとスターリンは「似たもの同士」なのです。おまけにヒトラーとスターリンは共にブラック・ロッジに所属してもいました。
さて、自分と妙に共通項が多い相手に対しての人間の反応は、両極端に分かれる場合が多いものです。即ち似たもの同士で親友となるいわば「同病相哀れむ」か、逆に極端に互いを排斥しあう「同族嫌悪」か、です。ヒトラーとスターリンの場合は後者であったのです。
ヒトラーはスターリンに対し、自分と同質と共通項の多さを感じ取ったからこそ、スターリンの共産ソ連を「不倶戴天の敵」と認識したのでしょう。それがヒトラーのソ連侵攻という形で現れるベースにあったものでしょう。
ヒトラーは「偽ユダヤ」の手の内にあった人物ではありましたが、「操り人形」でいるようなタマでもありませんでした。
近・現代編で共産主義とナチス、そしてイスラエル建国は同根で、それぞれが真の広義のシオニズムの一環であることを見ています。この流れで「偽ユダヤ」たちによってナチス第三帝国と共産ソ連が戦争し、ナチス第三帝国が崩壊することまで未来図としてシナリオがたてられていたのか?