メキシコ便り(99):ロペス・オブラドール大統領、ラテン・アメリカらをアメリカ服従システムから脱出させる動き

 9月16日、メキシコは211年目の独立記念日を無事迎えました。🎉16日午前0時に行われるEl Grito(エル・グリト:大統領がViva 〇〇!を叫び祝う)は今年もコロナのため、国民はソカロ(ダウンタウンの大広場)に集まれず、大統領と一部の関係者らで行われました。

 毎年恒例の独立記念日の軍事パレードに、キューバのミゲル・ディアス=カネル大統領を招待。その目的は、ロペス・オブラドール大統領が、アメリカのキューバ制裁解除を訴えるため。二日後の9月18日には、ロペス・オブラドール大統領の呼びかけでCELAC(ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体、2011年にチャベスの主張で誕生。)首脳会談がメキシコの国立宮殿で開催。30か国のリーダーが集結。アメリカの言いなりにならないEUのような新たな組織を作ることを提案。このCELAC首脳会談で3つのサプライズがありましたので挙げてみました。

 さて、今後、ラテンアメリカは一致団結してより良い結果を出していけるのか?なのですが、この記事で取り挙げた国のリーダーらを見る限り、新たなリーダー、波動の綺麗なリーダーが必要な気がしてなりません。ともあれ、ロペス・オブラドール大統領がラテン・アメリカらをアメリカ服従システムから脱出させようと動いていることは、良い方向への第一歩だと思います。あとは、中国(習近平)に騙されませんように!🙏

 最後に、軍事パレードのトリ、お馬さんたち(🐴約300頭🐴)が行進している動画(約8分)を入れています。同じ馬でも歩き方が千差万別。晴れの舞台、堂々とした気品さで歩く馬、しぶしぶ歩く馬、音楽に合わせて楽しそうに歩く馬、ふっつ〜に歩く馬、足をめいいっぱい挙げてキュートさ満開で歩く馬。個性っていいなぁ。

 一番最後に、植民地時代、メキシコ革命時代から継承されているメキシコの唯一の国技「チャレアーダ」が登場します。「チャレアーダ」で乗馬する人「チャロ(ス)」は2016年、ユネスコ無形文化遺産に登録されています。エンジョイ♪
(popoちゃん)
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メキシコ便り(99):ロペス・オブラドール大統領、ラテン・アメリカらをアメリカ服従システムから脱出させる動き

9月16日メキシコ独立記念日の軍事パレードにキューバ大統領を招待


独立記念日の軍事パレードの様子の一部

ロペス・オブラドール大統領は、キューバのミゲル・ディアス=カネル大統領を、9月16日メキシコ独立記念日の軍事パレードに招待。このパレードで他国の大統領がスピーチしたのは初めてのことだったらしい。

メキシコの軍事パレードでスピーチをする
キューバ大統領ミゲル・ディアス=カネル


メキシコとキューバの関係は、昔から良好らしい。キューバ・ミサイル危機(1962年秋,ソ連が弾道ミサイルをキューバに配備しはじめたため米ソ間に生じた危機。コトバンクより)の際、アメリカ、ラテン諸国はキューバ を封鎖。アメリカはすでに1961年1月キューバとの国交断絶。1962年、米州機構( OAS)からのキューバ除名。1967年米州機構外相会議で対キューバ外交・通商関係の断絶決議。そんなキューバ封鎖が続く中、米州機構(OAS)加盟国で唯一キューバとの国交を維持したのはメキシコだったとのこと。(コトバンクより)

過去のメキシコ大統領らとキューバのフィデル・カストロ元大統領の交流の様子

また、今年の7月末には、コロナ禍でさらなる制裁を受け大変な状況にあったキューバに、メキシコは3隻の船で支援物資(病院施設で使うためのディーゼル、医療品、食料)を送りました。


確か去年だったか、コロナ禍でキューバからの医療チームがメキシコに応援に駆けつけていたりと、確かにメキシコとキューバの関係は良好のよう。

ロペス・オブラドール大統領は、軍事パレードのスピーチで、アメリカのキューバへの制裁解除を求め、また米州機構(OAS)に代るアメリカの影響のない組織を作ることを提案。



米州機構( OAS、スペイン語でOEA)とは


米州機構(OAS)は、1948年米ワシントンに本部を置き設立。加盟国は米国とカナダを含む35カ国。メキシコでは、OASはラテンアメリカのクーデターの黒幕と見なされています。



CELAC首脳会談:ロペス・オブラドール大統領、OASに代わる新たな組織設立を提案


9月18日(土)、ロペス・オブラドール大統領の呼びかけでCELAC(ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体)の30か国のリーダーらが国立宮殿の会場(朝の大統領プレス・コンファレンスの会場)に集まりました。


ここで、いくつかのサプライズが。。。ナチョさん動画より

その① ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領がサプライズ登場

メキシコに着陸直前に機内からサプライズ・メッセージを配信するベネズエラ大統領。


その② ベネズエラ大統領を認めないと言う2か国の大統領に米州開発銀行から賄賂?!

以下、一部要訳。
パラグアイ大統領:「私がこの首脳会談に出席していることは、全くもってニコラス・マドゥロ氏を認めることを意味しません。」

パラグアイのマリオ・アブド・ベニテス大統領

ウルグアイ大統領:「民主主義を尊重しない、人権を尊重しない国々、ニカラグア、キューバ、ベネズエラを懸念している。」

ウルグアイのルイス・ラカジェ・ポー大統領

キューバ大統領:「ウルグアイは『新自由主義』でウルグアイの貧富の差を生んでいる。米州機構(OAS)は、アメリカに従事した組織でアメリカのキューバ制裁を援助した。ボリビアのクーデターも米州機構(OAS)が関与している。そしてこのOASは、新自由主義のウルグアイ大統領を支持している。」

キューバのミゲル・ディアス=カネル大統領

キューバ大統領とウルグアイ大統領のディベートは、かなりヒートアップした様子でした。
CELAC首脳会談のほんの二日前に、米州開発銀行(IDB,スペイン語BID)の総裁(キューバ系アメリカ人)がパラグアイとウルグアイを訪問していたらしい。


ナチョさんによると、この総裁は、就任以来この一年間全くワシントンから出たことがなかったのに、今回、突然、CELAC首脳会談の二日前にパラグライとウルグアイ(ベネズエラとキューバに反対している国)を訪問し多額の融資契約を交わしたよう。

その③ 中国、習近平首席の登場

習近平首席がCELAC首脳会談にゲストとしてオンラインでスピーチ。

やはり習近平の世界支配の野心は顕在?!

ナチョさんいわく、結果的にアメリカの関与なしで、皆、率直にディベートができ、とても民主的でよかったと言っていました。

先日の竹下先生のコメントは強烈でした!「現在のワクチンによる大量殺戮の主犯が、トランプ元大統領と習近平であること」 “トランプ元大統領と習近平の間で、ウイルスをばら撒くことに対する合意が出来ていた”😱「チャイナ・ウイルス」とまで呼んで散々中国のせいにしていたトランプさんには、開いた口が塞がらない。
演出だったなんて。。。


軍事パレードのトリ


さて、たくさんの穢れたリーダーのお顔を見た後は、こちらで洗い流しましょう。
9月16日独立記念日の軍事パレードは4時間くらいだったのですが、どうも戦車や、機関銃に違和感を感じてあまり楽しめない。。。『軍隊のいらない世界って可能なのかな〜』と一人でぼんやり思っていました。

が、毎年、後半、たくさんのお馬さんが出てくる時は、テンション上がってしまいます。今年は243頭の軍のお馬さん(テレビの解説:この馬はチワワ州Santa Gertrudisという馬。)と植民地時代、メキシコ革命時代から現在までも継承されている「チャレアーダ」(スポーツ)の馬60頭。「チャレアーダ」はメキシコ唯一の国技らしい。「チャレアーダ」がいつも軍事パレードの「トリ」フィナーレです。


(上の動画のおすすめ箇所)
最初に出てくる黒の長めのジャケットの制服は軍事学校の学生さん。爽やか✨
4分30秒あたりメキシコの衣装を着たグループは国技「チャレアーダ」の方々登場
6分14秒あたりから可愛い「チャレアーダ」の女子らが横座りで馬に乗り登場
8分30秒あたり、めちゃめちゃ「お茶目」で「キュート」な馬ちゃんが一瞬登場(テレビの解説:音楽に合わせて踊りながら歩いている。そういう風にトレーニングされている。)お顔が緩みます☺️


¡Viva Mexico!
(メキシコ万歳!)

(popoちゃん)

Writer

popoちゃん

メキシコ人夫とメキシコ在住中♪
新アムロ政権の勢いある改革ぶりを中心に
「今のメキシコ」をお届けいたします!

体癖5・9、ピッタ・カファ、エニアグラム1


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