メキシコ便り(101):民営化に歯止めをかけ、国民に安く確実にクリーンな電気を供給できる大統領のエネルギー改革案

 皆さんも既にご存知の通り、アメリカとメキシコの国境が19ヶ月ぶりに11月8日から再開します。が、もちろんワクチン接種者のみ。(popoちゃんアメリカ行けません😢)二ヶ月ほど前だったか、アメリカはアメリカ製ワクチン接種者(あっ、英のアストラゼネカもok.)のみだけ入国を受け入れるようなことを言い、メキシコにアメリカ製ワクチンを購入させました。メキシコ政府によるとメキシコの国境都市では成人9割が接種済みだとか。😱再開を前にした今、アメリカはアメリカ製でなくても世界機関に認められているワクチンであればOKだと変更。(ロシアと中国のはまだ世界機関に認められていないのでダメらしい。)アメリカは自分たちのワクチンを売るためにメキシコをまんまと嵌めた気がしました。

 popoちゃんたちの周りにも確かに接種者はいるのですが、まだ酷い副作用などは聞いていません。が、やはりシェディングのせいか、仕事上、多くの接種者と関わる旦那さま(未接種)は、お尻に湿疹が出たり、頭痛がしたり、運転中に酷い眠気に襲われたりしているようです。竹下先生オススメのあんずの種を毎日服用しているので気持ち的には安心して過ごせています。🙏感謝・感謝🙏
 ロペス・オブラドール大統領は、未だにワクチンを毎日のように勧めています。そして、先日、朝の大統領プレス・コンファレンスで「ワクチンにマイクロチップが入っているというニュースなんて。。。」と鼻で笑っていました。大統領はホントに人間的に立派なお方でワクチン開始前までは非の打ちどころのないお方だと思っていましたが、ワクチンで見事に転んでくれました。多分騙されているような。。。以前に、ワクチンを勧めている大統領と、コロナ対策チームリーダーで保健省副大臣でもあるガテル氏のお二人の波動が健全なのが不思議と書きましたが、一人大事な人を忘れていました。保健大臣!この方はガテル氏の恩師で、コロナの件でいつも前に出ていくるのはガテル副大臣。大臣はお年を召しているためか出てもほんの少しで、どちらかというと監督役っていう感じ。なのですっかり見過ごしていました。もしかしたらこのお方が全ての数字、脚本をコントロールしている可能性があるかもと波動測定して思いました。メキシコではワクチンのおかげで感染が減少し、入院している人の9割は未接種者ということになっています。😱
 さて、前置き長くなりました。今、メキシコは大統領のエネルギー改革案の議論が尽きません。朝のプレス・コンファレンスでも、パンデミックの質問は全くなくエネルギー改革の質問ばかり。このエネルギー改革案(今回取り上げたのは、その中の電力改革)は簡単にいうと、民営化に歯止めをかけ、国民に安く確実にクリーンな電気を供給できるようにするというもの。正直、2013年のエネルギー改革がここまで酷いとは思いませんでした。日本の実態はどうなのかな〜。。。ここまで悪くないことを願います。🙏
(popoちゃん)
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メキシコ便り(101):民営化に歯止めをかけ、国民に安く確実にクリーンな電気を供給できる大統領のエネルギー改革案

2013年のエネルギー改革は国民のためではなかった


メキシコでのネオリベラリズム時代(およそ1988~2018)に民営化が進んだメキシコの連邦電力会社CFE。ロペス・オブラドール政権のエネルギー大臣ロシオ・ナールが、朝の大統領プレス・コンファレンスで、国内のエネルギー安全保障と電気料金の価格を抑えるための、国民のためのエネルギー改革を丁寧に説明。このエネルギー改革案は9月30日にロペス・オブラドール大統領により国会へ提出されたもの。

エネルギー大臣ロシオ・ナール
YouTubeより

2013年ペニャ・ニエト前大統領のエネルギー改革で、CFE(メキシコ連邦電力会社)は9つの子会社、4つの関連会社、4つの事業部門とバラバラにされたため、結果、国民は高い電気料金を支払うハメに。ちなみに2013年の前政権のエネルギー改革を国会で通すために議員に賄賂が配られたと大統領は言っていました。そして、この2013年のエネルギー改革は、今年に入ってすでに4000億ペソ(約2兆2000億円)の損失を出していると言うナール・エネルギー大臣。

真ん中のドヤ顔:ペニャ・ニエト前大統領(2013年のエネルギー改革に署名)現在、スペインかアメリカで逃亡中?!という噂あり
左端:リカルド・アナヤも汚職疑惑のためアメリカに隠れているよう。アナヤは2018年の大統領選でロペス・オブラドールと戦った元大統領候補者の一人。今、メキシコで汚職疑惑で起訴されていて11月3日に出廷しなければなりません。が、相変わらず、ツイッターでウソいっぱい吐いています。是非、それぞれの波動測定を♪


国民のためになるエネルギー改革


ナール・エネルギー大臣によると、今回CFEを国営の生産性の高い企業から国家機関に戻すことで、国民に電気料金を安く提供できるシステムが可能になると。そのためには憲法25条、27条、28条の改正が必要。電気は国家安全保障であり、基本的人権の一つであると言う大臣。

また2013年のエネルギー改革で、CFEから外された電力中央司令センターを取り戻すことで全国民に低価格で24時間電力を供給できるようになるとのこと。

現在、毎日、電力供給の優先順序が以下(左下)のように決まっているが、今回の改革では優先順位を以下(右下)のように変更したいらしい。(なぜ原子力発電がそんなに優先順位が高い?!)2013年のエネルギー改革以降、以下の各発電所はお互いに電力を買い合っているそう。


YouTubeより

新しいエネルギー改革案では、水力発電を最優先する理由は、その供給安定性、持続可能性、環境に優しく、しかも国民に安く提供可能。

現在の電力市場シェア率は連邦電力会社CFE38%、民間電力会社62%。ロペス・オブラドール大統領が提案するエネルギー改革は、CFE54%、民間46%に変更したいらしい。

YouTubeより

また、2013年のエネルギー改革で発電力量の許可を通常の2倍以上許可しており、ナール大臣によるとこれは違法行為。この許可を与える機関もCFEから切り離され独立した機関で汚職を容易くしたと。そして、違法の許可を手にした発電所は無料でCFEの送電線を使用し、大企業に安く売っているとか。中流階級の国民が1ワットあたり5.2ペソ支払っているのに対し、これらの大企業は1.7〜1.8ペソしか払っていないと。

YouTubeより

その違法な電気を使っている大手企業を公表。(↑)OXXO(オクソ:メキシコのコンビニ)、ウォールマートをはじめ、大手銀行、電話会社、携帯電話、大手薬局チェーンなどが挙がっています。

CFEは191の発電所を所有。が、これらの発電所は平均55%のキャパでしか稼働していない。

毎日の発電される電力は、民間の電力会社が優先的に安い値段で買い取る仕組みになっている。また2014〜2018年の間、前政権が、現在、市場で一番値段の高い太陽光発電、風力発電を決まった額で20年間購入するという契約をしており、これはキャンセル必須だと。


大統領のエネルギー改革案(電力改革)反対派のフェイク・ニュース


ロペス・オブラドール政権は朝の大統領プレス・コンファレンスで毎週水曜日、フェイク・ニュースを公表し正します。以下、先週の大統領のエネルギー改革案に対するフェイク・ニュースをご紹介。

 上のTwitterの意訳:
  ⚠️電気料金の値上げあり
  ⚠️雇用喪失あり
  ⚠️企業の収用あり
  ⚠️ソーラーパネルの使用禁止
  ⚠️環境に悪い(エコじゃない)


このエネルギー改革案が通らないとスペインのようになる!


ナール・エネルギー大臣は最後に下のグラフを見せてプレゼンを終えました。各国の今年の電気料金。エネルギー改革案が通らないとスペインのように価格が高騰してしまうと言っていました。

YouTubeより

一番上の緑はイタリア、その次のオレンジ線と丸はスペイン。黄色の点線はフランス。黒線はドイツ。青線はアメリカ東側にある電力会社、紫の点線はアメリカ西側のカリフォルニアの電力会社。一番下の赤線はメキシコ。

@Mike_Oviedoさんのツイート一部意訳:スペインは消費する75%のエネルギーを購入している。これは民営化の産物だ。メキシコが進むべき道ではないとこれだけ言ってもわからない?


¡Viva Mexico!
(メキシコ万歳!)

(popoちゃん)

Writer

popoちゃん

メキシコ人夫とメキシコ在住中♪
新アムロ政権の勢いある改革ぶりを中心に
「今のメキシコ」をお届けいたします!

体癖5・9、ピッタ・カファ、エニアグラム1


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