メキシコ便り(108):メキシコシティはイベルメクチンを無料配布していた!/メキシコ、エネルギー分野と教育分野で「新自由主義」にバイバイ👋

 2020年12月から2021年9月まで、メキシコシティではコロナ陽性者にイベルメクチンを無料配布していたらしい。が、2021年9月に連邦政府の厚生省がイベルメクチンを禁止(十分な検証結果がないので)する治療のガイドラインを出したので配布中止に。😩 今回、マスゴミの報道「メキシコシティは20万人の市民の同意なしに危険なイベルメクチンの実験に使っていた。」で大ニュースに。
 IMSS(メキシコ社会保障庁:厚生省に属し医療精度、年金などの社会保障システムを管理)の長ソエは、マスゴミのフェイクニュースの誤解を解き、「イベルメクチンはかなり前からメキシコで承認された安くて安全な薬である。」「メキシコシティのイベルメクチン配布は実験ではなかった。すでに多くの研究論文が出ている。」「コロナ禍、イベルメクチンで多くの人々が入院する必要がなくなり効果を発揮した。」とメキシコシティのやったことは正しかったことを説明。IMSSはコロナ禍、かなりまともな対応をしていた印象があります。厚生省下にありながら、独自の路線でIMSS病院でコロナ対策をしていたような。。。それよりもびっくりしたことに連邦政府のガテル厚生副大臣/新型コロナ対策チーム長もイベルメクチンの安全性を伝え、メキシコシティは実験はしていないかったと庇いました。
 大統領は、これらのマスゴミは前政権からお金をもらっていたメディアで、現政権に対して攻撃していると語っていました。いや、それよりも、メキシコシティがイベルメクチンの効果があることを言ってるのに、なぜ厚生省が禁止したかを議論しなきゃ!そこには全く焦点が当たらず、あ〜あ😩(Mexico News Dailyより)

 そんな残念なメキシコですが、エネルギー分野、教育分野で「新自由主義」にバイバイしています。その様子をまとめてみました。
(popoちゃん)
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メキシコ便り(108):メキシコシティはイベルメクチンを無料配布していた!/メキシコ、エネルギー分野と教育分野で「新自由主義」にバイバイ👋

新自由主義の産物


ちょうど一年前2月半ば、メキシコの北部の国境地帯で大規模停電がありました。5州に渡り460万世帯が数日間の停電被害に遭い、popoちゃん家もその一つでした。幸い、連邦政府の素早い対応としてメキシコ南部の水力発電の電気を送ってくれたため、popoちゃん家は確か1.5日ほどで電気復活。この大規模停電の全世帯の電気を復活させるのに、テキサス州は一ヶ月かかったのに対し、メキシコは1週間かからなかったと大統領はいつも自慢げに話しています。


確かに素早い対応でした。大規模停電の理由は、メキシコがテキサスから輸入している天然ガス(天然ガス発電に使う)の量が、寒波到来でテキサス州を優先したためにガックンと減少させられたことだと言っていました。他国のエネルギーに依存することで痛い思いをさせられたメキシコでした。


資源豊富なメキシコがアメリカからわざわざ輸入している理由は、新自由主義時代の政権によってもたらされた産物。過去30年間でじわじわと法を改正し、民間企業や多国籍企業に門戸を開いたメキシコ売国奴ら。今では国の電力の半分が民間企業に侵食された状態に。このままだと近い将来、すべてが民間企業に。ちなみに北部国境地帯は電力の80%は民間企業になってしまっているらしい。(JACOBINより)


ロペス・オブラドール大統領の「エネルギー改革」は新自由主義を終わらせるもの


平たく言うとロペス・オブラドール大統領は、以前の「エネルギー改革」で一部の金持ちのために改正された法を、国民のための法に戻すために「エネルギー改革」を提案し、まだ国会で議論中のよう。


ジョン・ケリー米国気候担当大統領特使、メキシコの「エネルギー改革」に圧力


そんな中、メキシコの「エネルギー改革」にアメリカが口を出してきました。ジョン・ケリー米国気候担当大統領特使がメキシコ訪問。クリーンなエネルギーを主張するとともに、メキシコの電力市場はオープンであるべきで競争力を保った方が良いと。。。(ちなみにメキシコの電力市場は46%が民間にオープンになっています。)そしてジョン・ケリーがメキシコに来る数日前まで、アメリカ大使ケン・サラサールはメキシコの上院議会で大統領の「エネルギー改革」を支持することを表明していたのにも関わらず、ケリー訪問直前にメキシコの「エネルギー改革」は環境によくない、クリーンなエネルギーを優先していないなどと意見し始めました。



世界一CO2を排出し汚染している国はアメリカ


そしてロペス・オブラドール大統領は、朝の大統領プレス・コンファレンスでその情報を正しました。世界一CO2を排出し汚染している国はアメリカであると言うグラフを見せました。アメリカはメキシコの10倍以上ものCO2を排出していると大統領は言っていました。

2月9日の大統領プレス・コンファレスで大統領が見せた、
一人当たりの消費に基づくCO2排出量の国別のグラフ

1990年から2019年の一人当たりの消費に基づくCO2排出量の国別のグラフです。中国が入っていません。アメリカ1位、カナダ2位、スイス3位、日本4位、メキシコは一番下の最下位。大統領は、このグラフをニューヨークタイムズやウォール・ストリート・ジャーナル、ワシントンポストは一面に載せるだろうか?とも言っていました。JACOBINの記事には、「世界の化石燃料(石炭・石油など)の年間排出量のうち、メキシコの排出量はわずか1%で、中国と米国だけで43%を占めているのです。」とあります。


ジョン・ケリー、要注意!


こちらのAXIOSの記事「ジョン・ケリー氏、金融・エネルギー企業からの数百万ドルの収入を公開」では、ジョン・ケリーはバイデン政権の中で最も裕福な政治家の一人で、経済、エネルギー関係の企業からがっぽりもらっているよう。バンク・オブ・アメリカ、ドイツ銀行、ウェイストマネジメント、コーネル大学、バークレイズ、チューリッヒ保険、ウクライナのオリガルヒであるヴィクトル・ピンチュクが運営する財団、再生可能エネルギーのポートフォリオを多く持つ投資会社「The Rise Fund」などから給与、コンサルティング料、謝礼としてもらっていたとのこと。

上のツイート機械翻訳・修正:ジョン・ケリーが気候変動法王に?家6軒、車12台、ヨット2隻、自家用ジェット機を持つ男を選べるのは民主党だけだ。CO2対策にはあなたがバスに乗らなければならないと言うのです……。

そして、あのナチョさんの兄弟マウリシオさんの動画によると、ジョン・ケリーのメキシコ訪問の真の目的は、すでにメキシコ電力市場に進出しているスペインの電力会社Iberdrola(イベルドローラ)は、現在、アメリカの投資財団らが所有しているらしく、彼らのためにメキシコの「エネルギー改革」に圧力をかけるために来たらしい。帰り際には、表向き、メキシコの主権を尊重するとケリー氏は言って帰りましたが。。。


メキシコ文部省、教科書から「新自由主義的」な言葉や概念を削除へ


文部省の教科担当ディレクター、マルクス・アリアガ氏は、2月2日(火)に開催された初の教科書デザイン集会で、「新自由主義の夢」に終止符を打つために、教育は代替的な方法で構想される必要があると述べたらしい。まずは小中学生向けの新しい教科書から「教育の質」「競争」「知識社会」「効率」「生産性」といった言葉や概念を使用しないよう勧告。

文部省の教科担当ディレクター、マルクス・アリアガ氏

アリアガ氏は「企業がうまくいけば、労働者もうまくいくと約束したが、今ではそうではないことがわかる。お金も幸福をももたらさない。この過度の産業発展と彼らが提案した自由市場(モデル)は、環境、モラル、安全を破壊していると述べたらしい。Mexico News Daliyより)

「至福に到達した哲学者、思想家とは、万物自然との一体感を得た人たちです。ところがこの地球上で教えられている教育は、みんな分離感を作り出すものです。どこの大学を出たか、どういう職業に就いているか、人種は何かといったのもは、全部分離感です。人々を不幸にするために教育をしているのかと言いたくなります。教育というのは、人々を幸せにするためにあるのです。」


!Viva Mexico!
(メキシコ万歳!)

(popoちゃん)

Writer

popoちゃん

メキシコ人夫とメキシコ在住中♪
新アムロ政権の勢いある改革ぶりを中心に
「今のメキシコ」をお届けいたします!

体癖5・9、ピッタ・カファ、エニアグラム1


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