反大統領派メディア:フェイク・ニュース「大統領の長男、汚職スキャンダル」失敗!
1月末、ロペス・オブラドール大統領の長男(40歳)がテキサス州ヒューストンでベイカー・ヒューズの元シニア・エグゼクティブと汚職関与か!!!というようなフェイク・汚職スキャンダルが派手に流れました。
La empresa Baker Hughes rechazó que existiera conflicto de interés con José Ramón López Beltrán, el hijo del Presidente López Obrador, cuando éste y su esposa, Carolyn Adams, rentaron una casa en EU propiedad de un exempleado de la compañía https://t.co/hDT0bzFiVK pic.twitter.com/uzLEGhtgNz
— SinEmbargo (@SinEmbargoMX) February 22, 2022
ロペス・オブラドール大統領の長男ホセ・ラモンさん(写真右)と奥様キャロライン・アダムス(アメリカ国籍を持ったブラジル人)、お二人はテキサス州に住んでいるそう。確か結婚してまだ数年だと思います。ホセ・ラモンさんは四人の息子の中で一番大統領に似てます。とっても癒し系のお顔。あぁ〜、奥さん。。。尻に敷いてそう。。。😆popoちゃんの独り言さ〜。
ベイカー・ヒューズはアメリカの油田サービス会社で世界二位の規模らしい。メキシコの国営石油会社PEMEXとは60年前から契約関係あり。このフェイク・スキャンダルで、「大統領の息子がベイカー・ヒューズの豪邸をタダで貸してもらいPEMEXに契約を渡した〜!」「現政権も汚職に関与していて、今までの政府と同じ!」「豪邸に住むのは、ロペス・オブラドール政権のポリシー『質素』に反する!」「この3年間で大統領の息子はものすごい財産を築いた!」と騒ぎ、ロペス・オブラドール政権にマイナスイメージを植え付けたかったよう。
#PorSiTeLoPerdiste
— Verónica Ayala (@vayalamty) January 30, 2022
Una de las residencias en Houston que ocupó José Ramón López Beltrán, hijo mayor del Presidente, pertenecía a un alto ejecutivo de la petrolera Baker Hughes, empresa contratista de Pemex y actual proveedor de Dos Bocas.@MXvsCORRUPCION👉🏼https://t.co/0sgySWavMG pic.twitter.com/CHJu1UPl99
これ(↑)が噂の「汚職スキャンダル」のお家。確かにプール付きの大きなお家ですが、アメリカ、テキサスではこれは豪邸ではなく平均的な家とのこと。価格372,000ドル(約4300万円)。この家の持ち主はカナダに引っ越したので、この家を貸家として貸していたと。大統領の息子さんの奥さんの名義(おそらく奥様がアメリカ人だからかな?)で1年ほど貸りていたよう。仲介業者が賃貸のお世話をしていたので、家主の元ベイカー・ヒューズ・シニア・エグゼキュティブは、メキシコ大統領の息子に貸していたことを知らなかったらしい。(ナチョさん動画より)
大統領もベイカー・ヒューズも、すぐにフェイク・ニュースを正す
もちろん大統領はすぐに朝の大統領プレス・コンファレンスでフェイク・ニュースを正しました。自分の息子たちは、誰一人として政治に関与していないし全く影響力も持っていないと。またベイカー・ヒューズの方も公式文書(下のツイート)と会見でフェイクニュースを完全否定しました。あの家はベイカー・ヒューズのものではなく、元社員(家主)個人のもの、また元社員は2019年に退社、勤務時も全くメキシコと関係がなかったなど。法に反することは一切なかった。
La compañía petrolera Baker Hughes desmiente que la casa en la que vivió José Ramón y su esposa sea de su propiedad.
— Tit@♥️🇲🇽🍥🦭 (@Vayola88) February 1, 2022
👉🏻Todo le sale mal a Lord montajes y a la oposición. pic.twitter.com/saqzn1RhfJ
大統領、フェイクニュースを流した悪名高いジャーナリストの年収公開
このフェイク・ニュースをでっち上げ流したのは、いつもの反大統領派メディア。大統領は、その一人、悪名高いジャーナリスト、カルロス・ロレット・デ・モラのお給料を朝のプレス・コンファレスで公開しました。カルロス・ロレット・デ・モラは、メキシコの主要メディアのゴールデン・ボーイと言われていたニュースキャスターでしたが、確かロペス・オブラドール大統領が就任したと同じ時期くらいに、アメリカに移住しワシントンポストで働いていることになっています。
写真左:カルロス・ロレット・デ・モラEl senador de EU @SenTedCruz dice que #AMLO usó su conferencia para "intimidar" a uno de los periodistas "más reconocidos" en Mx, @CarlosLoret; sí lo es, pero por ment1r y hacer m0ntajes!! La libertad de expresión es garantía de la 4T y con EU se ha logrado buena relación @SRE_mx pic.twitter.com/XuHVmeacXE
— Alღa Alcántar (@AlmAlcntar) February 18, 2022
ジャーナリスト | アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール |
カルロス・ロレット・デ・モラの | 大統領の2021年の年収 |
2021年の年収 | |
合計2,011,404.00ペソ(税抜き前) | |
テレビサ 11.8 | (211万ペソ:約1130万円) |
ラジオポリス 9.2 | |
ラティヌス 6.3 | |
他 2.8 | |
ワシントンポスト 0.6 | |
合計35,200,000 .00ペソ(税抜き前) | |
(3520万ペソ : 約1億9800万円) |
ここで誰もが疑問に思うことを大統領は言っていました。テレビサ(テレビ局)ではもう働いていないはずなのに、なぜこんなにも未だもらっているのかと。。。テレビサはその理由を公開する義務があると。。。カルロス・ロレット・デ・モラはメキシコで過去に何度もでっち上げフェイク・ニュースを報道しています。その理由がこの年収だわ!
テッド・クル ーズ上院議員が米国議会でロペス・オブラドール大統領を激しく非難し、「でっち上げ王」カルロス・ロレット・デ・モラを庇う!
2月17日、テッド・クルーズは「メキシコで内乱が深まり、市民社会の崩壊、法の支配の崩壊が起きている」と主張!またジャーナリストがたくさん殺されていて、今までになく最も危険な国になっている。メキシコの治安の悪さはアメリカの懸念である。ロペス・オブラドール大統領は、これらの兆候をさらに悪化させている。先日(2月11日)、朝の大統領プレス・コンファレンスで一番成功しているジャーナリストのカルロス・ロレット・デ・モラの年収を公開し調査をするように促し脅している。ロペス・オブラドール大統領は、大統領の権限を悪用し法の支配の崩壊を起こしている。これらはアメリカの治安を危険に晒し、またアメリカとメキシコの関係に悪影響を与えていると主張。(動画下↓)
Ted Cruz is deeply concerned about AMLO's disrespect for beloved Mexican journalist Carlos Loret de Mola, alias "Lord Montajes"pic.twitter.com/hzLz7SZpzV
— El Parece (@ElParece) February 18, 2022
大統領のテッド・クルーズに対する反応
翌日18日、朝の大統領プレス・コンファレスで言ったことを要訳するとこんな感じ。
En #ConferenciaPresidente AMLO respondió a Ted Cruz luego de que el senador republicano criticara a su gobierno https://t.co/DOAI4wLc8Y
— Reporte Índigo (@Reporte_Indigo) February 18, 2022
さて背後には。。。
去年の真冬、テキサス州(メキシコ国境地帯も)で大規模停電が起こり、多くの人々が寒さに震え、水道管が破裂し水がない暮らしを余儀なくされている中、テッド・クルーズはメキシコのリゾート観光地カンクンに家族で旅行に行っていたお方。
テキサス州ヒューストンの空港にいるところの写真がネットで拡散し大批判を受けたため、慌てて旅行を途中で止めテキサスに帰国。
What can you say Mofo @tedcruz, of President @lopezobrador_ with an acceptance in 🇲🇽 of 65% when he came to our paradisiacal beaches 🏖 in the middle of a crisis in his state of Texas. Not listening to the serious emergency. https://t.co/tIHNBn6SXM
— Iván Hernández (@herniva) February 18, 2022
今回、その時に利用したプライペートジェットは、メキシコの大手メディアREFORMA(レフォルマ:反大統領派、今回の大統領の息子のフェイク汚職スキャンダルを大きく報道したメディア。)のアレハンドロ・フンコが提供していたことが発覚。また過去に数々のアメリカ、メキシコでのプライベートジェットを何度もアレハンドロ・フンコが払っていたそう。このアレハンドロ・フンコ氏、なんとテッド・クルーズの選挙キャンペーン(2014年共和党からの大統領立候補者を目指したがトランプさんが勝った。)の最多献金者の一人だったらしい。😱それ以来ずっとテッド・クルーズを金銭的にあれこれサポートしてきているよう。(ナチョさん動画より)
Los ataques del senador estadounidense @tedcruz al Presidente @lopezobrador_ no son casuales 😱
— Polemón (@revistapolemon) February 22, 2022
Detrás de este conservador republicano está Alejandro Junco de la Vega, el dueño del periódico @Reforma 👇https://t.co/0tUB7ak6CW
エネルギー省:メキシコへの石油輸出許可、極端に短縮
メキシコでは、現在、大統領の「エネルギー改革法案」が国会で議論中。この法案が通ると、痛い思いをするテキサスの石油精製会社がたくさんあるとのこと。ちょうど、テッド・クルーズが米国議会でロペス・オブラドール大統領を激しく非難したとき、メキシコでは、ロペス・オブラドール政権のエネルギー省は、アメリカの石油精製会社(多くはテキサス州にある)のメキシコへの輸出許可(20年間)を1年に変更することを発表。ナチョさんいわく、メキシコは自給自足に向かっているので、おそらく今後、新たな許可を与える方向性ではないとのこと。
ロシアRT:アメリカの政府機関USAIDが未だ反大統領派に献金していることを報道
ロシアのRTは、アメリカの政府機関USAID(米国国際開発庁)が2021年メキシコの反大統領派グループに741,347ドル(約8500万円)渡していたことを報道。このことは去年、メキシコのジャーナリストが見つけ、朝の大統領のプレス・コンファレンスで報告済み。大統領からはよくやったと褒められていました。その後、去年の4月あたり、大統領はこの件についてアメリカに手紙を書きましたが、未だ返事なし。手紙を出した二ヶ月後に、またお金が送られていたとのこと。下のRTのジャーナリストのツイートを見ると、2019年からど〜んと額が増えてる!ロペス・オブラドール政権開始は2018年12月。(ナチョさん動画より)
De 2018 a 2021, USAID ha entregado a Mexicanos Contra la Corrupción y la Impunidad los siguientes montos, según el apartado DESEMBOLSOS:
— manuel hernández borbolla (@manuelhborbolla) February 17, 2022
2021$ 741,347 USD
2020$ 700,866 USD
2019$ 583,321 USD
2018$ 60,910 USD
TOTAL: $ 1,345,097 USD
(27.3 millones de pesos actuales) pic.twitter.com/YYzXdiWmcN
ハリフェ氏の見解
ユーチューバーからも一目置かれているハリフェ氏(地政学大学教授、かなり前からいわゆる陰謀論と言われていることを暴露してきたお方。)はナチョさんとの1時間以上のインタビューで、メキシコのウクライナ化が起こっていると言っていました。
大統領の「エネルギー改革法案」には「リチウムの国有化」が入っていて、現在、メキシコの多くの場所でどんどんリチウムが見つかっています。やはりそれが狙われているようです。
メキシコでは奴らのフェイク・ニュースは、大統領のプレス・コンファレンスとユーチューバーらに速攻退治されるので、多分、うまくいかないでしょう。
(メキシコ万歳!)
さて、今回は1月末あたりに反大統領派がでっち上げた「フェイク・汚職スキャンダル」とその後の一連の流れを取り上げてみました。この標的になったのがロペス・オブラドール大統領の長男(40歳)!この一連の黒幕は、アメリカであったということもわかりました。自国を守り自給自足を目指す大統領の「エネルギー改革法案」が国会で議論される中、アメリカ(特にテキサス州)は、たくさん石油をメキシコの輸出しているので、どうしてもこの「エネルギー改革法案」をボツにしたいようで、ロペス・オブラドール大統領を攻撃しています。多くのユーチューバーから一目置かれている地政学教授ハリフェ氏いわく、今、メキシコのウクライナ化が起こっているとのこと。大統領の「エネルギー改革法案」にはリチウムの国有化も入っていて、どうやらこれが狙われているようです。
そして、もちろんこの4月に行われる予定の、このまま大統領に続けてほしいかどうかの国民投票へのイメージダウン作戦でもあるでしょう。ただ、今のメキシコは過去にないスピードで大統領を始め、ユーチューバーらは速攻でフェイク・ニュースを正すので、フェイク・ニュースはあまり効果がないようです。日々、反大統領派のメディアの愚かさがあらわになっているメキシコです♪
今回とても面白いなと思ったのが、アメリカはメキシコ人フェイク・ニュース王ジャーナリストを必死で擁護しているのに対し、ロシアのRT、スプートニクは真逆で彼の真実をどんどん暴露しています。