竹下雅敏氏からの情報です。
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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福島事故は”人災”で”回避可能”と日本の事故調は言うが、核施設への恐怖は世界的に増大
転載元より抜粋)
マスコミに載らない海外記事 12/7/8
デモクラシー・ナウ!
事故から二日後に、原子力規制委員会の主要な人々がそれを論じていて、彼らの一人が、"こいつらは世界最悪の格納容器だ"とうっかり口走ったのです。ですから彼らがこれらが世界最悪の格納容器であるとわかっているのなら、一体なぜそういう23基の原子炉がアメリカ合州国で依然稼働しているのでしょう?
今後30年間以上、この結果、およそ100万の癌が生じることになるというのが私の予想です。そして、もちろん風が海方向に吹いていなかったなら、もっと深刻だった可能性があります。
また私は、あれこれ言い合う、より健全な対話が必要だという報告書の指摘は正鵠を射ていると思います。しかし日本だけの問題ではないのです。私が上級副社長だった時に、首にされた際、ワシントンで、原子力分野で高名な弁護士と話をしました。そして彼は言いました。"アーニー、この業界では、あなたは我々の味方か、敵かのいずれかですが、あなたは最後の一線を越えてしまったのです。" ですから、アメリカであるか日本であるかと無関係に、業界は本質的に閉鎖された要塞であり、無所属の専門家が自分達の意見を放送してもらうというのは実に大変なことなのです。
ですから、日本同様、アメリカでも陰湿なのです。そして実際、世界規模だと思います。
フアン・ゴンザレス:
日本の国会によって任命された調査委員会はこう結論を出しました。引用しますと"大いに予想され得、防ぎ得たはずの人災だった"です。アーニー・ガンダーセン:
この報告書は核心をついています。これは人為的なものなのです。日本は少なくとも20年間は、そして恐らくもっと長い期間、福島第一を襲った規模の津波が、実際有り得ると知りながら、一切何もしなかったのです。日本だけでなく、世界中で、監督機関と原子力発電所を運営している人々との間には馴れ合いがあるのです。フアン・ゴンザレス:
そして、報告書で興味をそそる一つは、少なくとも原子炉の一基は、実際には津波によってではなく、実際は津波以前の地震そのものによって損傷したと述べており、これは少なくともこれらの原子炉の地震に耐えるためのデザインにおける重大な構造的欠陥を示唆しているでしょう。アーニー・ガンダーセン:
第一原発で爆発した三基全部と本質的に同一のものが、アメリカ合州国には23基あります。そして、そういう炉はすべて停止すべきだというのが私の意見です。事故から二日後に、原子力規制委員会の主要な人々がそれを論じていて、彼らの一人が、"こいつらは世界最悪の格納容器だ"とうっかり口走ったのです。ですから彼らがこれらが世界最悪の格納容器であるとわかっているのなら、一体なぜそういう23基の原子炉がアメリカ合州国で依然稼働しているのでしょう?
フアン・ゴンザレス:
また国会報告書は、政府と第一原発の運営者、東京電力による災害への対応について非常に批判的です。これについてもお話いただけますか?アーニー・ガンダーセン:
はい。CNNで事故の三日後に、これはチェルノブイリと同じぐらい深刻だと申しあげました。ところが日本は8週間決してそれを認めませんでした。そして、それは緊急計画に影響しています。女性や子供達を、放射能の高い地域から十分迅速に退避させませんでした。独立した観察者達には既に起きているとわかっていることを、本当に彼らは認めようとはしなかったのです。フアン・ゴンザレス:
当初、チェルノブイリと同じくらい深刻だと警告されたと言われましたが、明らかになったあらゆる追加情報も考慮すると、日本で起きたことの長期的な影響の可能性について、今のあなたの評価はいかがでしょう?アーニー・ガンダーセン:
運が良いことがあったとすれば、風が沖合に向かって吹いたことで、放射能のおよそ80パーセントが太平洋に落下したことです。今後30年間以上、この結果、およそ100万の癌が生じることになるというのが私の予想です。そして、もちろん風が海方向に吹いていなかったなら、もっと深刻だった可能性があります。
フアン・ゴンザレス:
報告書はまた、彼は実際、災害を制御しようとする現場の作業員の取り組みを邪魔し、遅らせたと述べて、災害が起きた日の内に現場に急行した首相の判断を批判しています。これについてくわしくご説明願えますか?アーニー・ガンダーセン:
東京電力と首相官邸との間には深刻な断絶がありました。彼らはお互いを信じていませんでした。そして、もちろん、首相は、彼が東京電力に現場を放棄しないよう強制したと主張し、自分の手柄にしています。そして反対の主張は、彼が現場にやって来て、注意を逸らせてしまったというのです。より広範な事実問題にとって、それは二次的な問題だと思います。監督機関と公益企業は本質的に同盟しているのです。また私は、あれこれ言い合う、より健全な対話が必要だという報告書の指摘は正鵠を射ていると思います。しかし日本だけの問題ではないのです。私が上級副社長だった時に、首にされた際、ワシントンで、原子力分野で高名な弁護士と話をしました。そして彼は言いました。"アーニー、この業界では、あなたは我々の味方か、敵かのいずれかですが、あなたは最後の一線を越えてしまったのです。" ですから、アメリカであるか日本であるかと無関係に、業界は本質的に閉鎖された要塞であり、無所属の専門家が自分達の意見を放送してもらうというのは実に大変なことなのです。
フアン・ゴンザレス:
オバマ政権は、アメリカ合州国国内における原子力発電所の増設を支持していることを公表しています。またこれが、オバマ政権や、議会の多数の共和党議員の支持の行方にどのように影響するとお考えですか?アーニー・ガンダーセン:
核の話になると、民主党も共和党もありません。彼ら全員が原発推進派です。我々はそれをまざまざと見たばかりです。NRC原子力規制委員会委員長だったヤツコ委員長に対する聴聞会が何度かありました。業界は彼が規制しようとしていたという事実が気にくわず、実際に彼を叱責しようとして、連中は議会聴聞会を開催させました。そしてその結果、彼は辞任しました。ですから、日本同様、アメリカでも陰湿なのです。そして実際、世界規模だと思います。
というガンダーセン氏の言葉は、現在でも同じです。
恐らく、政府・東電、そして多くの日本人はガンダーセン氏のこの言葉も認めようとはしないでしょう。
“今後30年間以上、この結果、およそ100万の癌が生じることになるというのが私の予想です。”
明らかな事実に対して、目を閉ざしつづけることが、将来にどれほどの悲劇を生み出すのかを、いまだにほとんどの人は学んでいないように思えます。