「一月万冊」今一生氏のスクープ・全国の社会福祉協議会や日本赤十字社まで統一教会の関連団体から寄付を受けていた

 自民党を中心とした政治家、地方議員、そして地方自治体まで旧統一教会の関連団体と関わり、後援していたことが明らかになっています。日刊ゲンダイが報じただけでも宮崎県、長崎県、熊本県が「平和大使協議会」「UPF(天宙平和連合)」などの統一教会関連団体が主催する自然や平和をテーマにしたイベントに協力をしていました。地元メディアも後援し、当然報道、放映したと思われます。市民が知らないうちに行政まで反社・カルト組織に加担していたとは、めまいがしそうです。
 さらに、ジャーナリストの今一生氏と「一月万冊」がスクープしたところでは、全国津々浦々の社会福祉協議会が、統一教会改め世界平和統一家庭連合という組織から寄付を受け、公式サイトで明示した上、感謝を捧げていました。今氏が公表した後、サイトが次々と削除されていき、ツイートも消えています。政治家と同様、知らんぷりを決めています。
続いて今氏は、日本赤十字社にも韓鶴子総裁から4000万円もの寄付があったことを記すサイトを知り、現在、日赤に事実を確認中だそうです。
 社会福祉協議会は、介護事業、子育て支援事業、フードバンクなど福祉事業を行う非営利の民間組織です。日赤は言わずと知れた巨大な医療、ボランティア組織で、名誉総裁は皇族です。偶然でしょうか、全国社会福祉協議会の会長も日本赤十字社の社長も、現在は清家篤氏です。
今氏は「世界平和統一家庭連合」が地元の社協や日赤に寄付をし感謝されることで、その団体があたかも安全なものとしてお墨付きを与えられ、彼らの布教活動がしやすくなり、その結果、貧困化する被害者を増やしてしまうと警告されていました。
 政治家も地方自治体も、そして民間とは言え社会への影響が大きい社会福祉協議会や日本赤十字が、旧統一教会からの寄付やボランティアを受け、その関係をきっぱりと否定できないほどに侵食されていることは相当な衝撃です。日本はどこまで蝕まれているのか。今後、カルトの影響を排除する自浄能力はあるのか、うやむやにできないことです。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)


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宮崎、長崎、熊本…旧統一教会のイベントを後援していた自治体が次々…それぞれの言い分
引用元)
 全国の多くの地方自治体が、旧統一教会のイベントを後援していたことが、次々と明るみに出ている。

 宮崎市は昨年3月28日、佐土原総合文化センターで開催された「宮崎未来づくりフォーラム2021」(主催は宮崎県平和大使協議会)を後援。宮崎日日新聞社やMRT宮崎放送、UMKテレビ宮崎など、地元メディアも後援していた。
(中略)
 昨年8月7日に開催された「長崎未来平和フォーラム『水産県長崎の未来をつくる』」は、長崎平和大使協議会が主催、長崎県と長崎市が後援になっていた。しかもあろうことか、会場となった県庁大会議室は県が無料で貸していた。
(中略)
 熊本県では今年5月、平和を願い、県内を自転車で走るイベント「ピースロード」が開催され、熊本県と熊本市、県内10市町と熊本日日新聞、RKK熊本放送など地元メディアが後援している。

 ピースロードは単なるサイクルイベントではなく、旧統一教会系の「UPF」(天宙平和連合)が全国で行っている重要なプロジェクトだった。
(中略)
 旧統一教会は自然をテーマにしたフォーラムや、平和や国際交流を目的とした団体を装い、地方自治体を巻き込むことで信者獲得につなげようとしていたようだ。

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