メキシコ便り(124):大統領の「選挙制度改革案」でメキシコ人積極的に政治に参加!

 こちら、ファレスはめっきり寒くなってきました。メキシコと言うとハリウッド映画の影響か、リゾートのビーチの影響か、あったかい気候をイメージされてる方が多いのですが(確かにメキシコのほとんどは良い気候のところが多い)、ファレスはメキシコの中で一番気候に恵まれていないところ。😢 夏の猛暑は6ヶ月くらい続きヘロヘロになりますが、その代わり冬は2ヶ月ちょっとくらいで、雪は一年に一度、積もるくらい。

 こちらは今、寒い朝はマイナス1度だったりします。ファレスの標高1,137mメキシコシティは標高2,240mで一番高いところは3,930mらしいです。うどん作りの名人が日本から来てメキシコシティでうどんを披露するとき、思うように麺が茹で上がらず悩み続けた後、原因はお湯が100度に達する前に沸騰するためだったとわかり(標高が高いため)、その後、なんとか圧力釜を使って温度を最大にあげてから茹で問題解決されていた番組を観たのを思い出します。ファレスでは最高気温が夕方の16時、17時だったりで、最低気温は朝の6時とか7時です。場所が変わると常識が完全に覆されます。

 時間といえば、ちょっと前にメキシコの議会でサマータイムの廃止が通りました。サマータイムで得られる利益より健康への害が高いとのこと。お隣の国境都市テキサス州のエルパソには毎日通勤通学で行き来をしている人がたくさんいるのですが、現在、ファレスとエルパソは1時間の時差があります。とっても変!ファレス市長はエルパソと同じ時間にする許可を連邦政府のほうに申し出ているとかですが、サマータイム終了してはや3週間位?経ちますが、未だ1時間の時差があります。

 さて雑談が長くなりました!今、メキシコはロペス・オブラドール大統領の「選挙制度改革案」でざわついています。アメリカ連邦政府の独立機関USAIDから、アメリカ大使館経由で未だに堂々と資金をもらっている(ロペス・オブラドール大統領は以前、アメリカ政府に手紙を書き、この件の説明を求めましたが、未だ回答なしで送金は続いているらしい。)エキス・ゴンザレスが指揮をとり、この「選挙制度改革案」は民主主義をなくすものだと主張しデモ行進を実施。またそれにかなりの人たちが真剣に参加。デモ行進でのインタビューでは「選挙制度改革案」を理解していない方が多く見られ、「選挙制度改革案」に反対というのは名目であり、やはり大統領の言うように、階級差別意識、人種差別意識が濃く出ているように感じました。ウクライナとロシアの関係が、実にメキシコの反大統領派と大統領支持派に似てるな〜と思ってしまう。いつも背後にはアメリカね!😉ま、どちらの派も熱く情熱があるのは事実。みんなが政治に参加し活気を感じます♪
(popoちゃん💖)
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メキシコ便り(124):大統領の「選挙制度改革案」でメキシコ人積極的に政治に参加!

民主主義を守り、汚職まみれの選挙管理委員会の掃除を可能にする大統領の「選挙制度改革案」


ロペス・オブラドール大統領は約束通り「エネルギー改革案」の後は、「選挙制度改革案」を進めています。が、やはりこれも「エネルギー改革案」と同じパターンになりそうです。憲法を変えるには3分の2の議員が賛成しないと変更できません。与党モレナ党は3分の2の議席はちょっと足りないので毎度、野党PRI党の議員の票を得ようと裏で交渉しているようですが、結局は、投票時に裏切られる感じ。😓ですが、毎度のこと大統領はプランBをちゃんと準備されているようで、憲法改正無理でも、「エネルギー改革案」でもやったように、ある程度、法律で固めてしまう手段です。

INE(イネ:選挙管理委員会)は、汚職まみれの組織です。ロペス・オブラドール大統領政権になって、公職員は大統領よりも高いお給料をもらうことは違法になっているのですが、未だにがっぽり大統領よりも高いお給料を貰い続けている様です。そしてINEを支持している国民が未だにたくさんいるのに正直、唖然です。

ツイート画のサイン機械翻訳+修正:あなたが「INEを支持する」と言ったところで、彼らのようにあなたの給料が月262,000ペソ(約189万円)になるわけではないことをお忘れなく。

ちなみにロペス・オブラドール大統領の月給は163,212ペソ(約118万円)。昨今の円安のせいかな?なんだかお給料が高くなった感じが。。。


反大統領派:「選挙制度改革案」反対のデモ行進実施


先日11月13日(日)、反大統領派が大統領の「選挙制度改革案」反対、INEの支持を表明するために全国でデモをしました。そのデモに関しての大統領のご意見はこちら。。。

Jesus Ramirezさんのツイート文機械翻訳+修正:
ロペス・オブラドール大統領(@lopezobrador_)は、昨日のデモ行進は重要であると宣言。
昨日のデモ行進は、階級主義、人種差別主義、特権擁護の右翼の存在を公にした点で重要。「メキシコにおける保守主義の政治的ストリップショーであった。」と(大統領は)断言した。
フォックス、エルバ・エスター・ゴルディロ、マドラソが一緒に(デモ行進参加)。
フォックス:元大統領2000-2006年新自由主義者、過去の新自由主義の大統領で唯一未だにメキシコに住んでいる、他はみんな外国に逃げている。
エルバ・エスター・ゴルディロ:政治家、全国教育労働組合のリーダー、2013年に横領と組織犯罪の容疑で逮捕。2013年にフォーブスが発表した「最も腐敗したメキシコ人10人」のリスト入り。
マドラソ:政治家、ロペス・オブラドール大統領と同じ州の出身で、州知事選の時からのライバル。

このツイート文のJesus Ramirez(ヘスス・ラミレス)さんは、朝の大統領プレス・コンファレンスでいつも大統領の側でアシストしている大統領府社会コミュニケーション総局長です。朝の大統領のプレス・コンファレンスでロペス・オブラドール大統領はデモ行進に参加した36名の政治家の名前をお披露目。「彼らは『民主主義者』(皮肉です😁)で、皆、選挙不正に関与した人たちです。」と大統領は言いました。

ヘスス・ラミレスさんのツイート文機械翻訳+修正:反大統領派のデモ行進について、ロペス・オブラドール大統領は、「INEの件は言い訳であり、旗であったのです。 昨日デモをした人たちは、結局のところ、汚職、人種差別、階級差別を支持し、現在起こっている改革に反対をしたのです。


大統領の「選挙制度改革案」の具体的内容


(上のメキシコ政府による表を機械翻訳+修正)
選挙制度改革を理解するための10のポイント

1️⃣ INEは消えない
名前変更:INEC( 国立選挙諮問委員会)になり、引き続き独立した機関として運営。

2️⃣ 下院議員数の削減
500人から300人に削減

3️⃣ 上院議員数の削減
128人から96人に削減

4️⃣ INEC(国立選挙諮問委員会)の評議員とTEPJF(連邦司法裁判所選挙部)の判官らは、組合の3つの支部によって推薦され、公開選挙で一般投票によって選出。

5️⃣ INECの表議員数の削減
11人から7人に削減

6️⃣ 政党への公的資金投入は選挙運動のみ

7️⃣ ラジオやテレビの政治的プロパガンダを1日30分に減らす

8️⃣ 国民投票への参加(投票)率を40%から33%に下げ、拘束力を持たせる。

9️⃣ 地方選挙団体の消滅

🔟 電子投票の導入


メキシコの選挙プロセスは世界で最も費用のかかる国の一つ


(上のツイート機械翻訳+修正)
メキシコは世界で最も費用のかかる選挙プロセスの1つです。選挙制度改革の反対派は、選挙と政党に年間200億ペソ以上の支出をすることを主張しており、大半の人々【支持派】は議員数と選挙資金を削減することに賛成している。

(上のメキシコ政府による図を機械翻訳+修正)
メキシコは世界で最も高額な選挙の一つを実施


大統領自ら指揮を取り一緒に歩く「選挙制度改革案」支持のデモ行進を宣言!


12月1日に就任4周年を迎えるロペス・オブラドール大統領。いつもはソカロ(ダウンタウンの大広場)でスピーチをするだけですが、今回はソカロから少し離れた場所Angel de la Independencia(アンヘル・デ・ラ・インデペンデンシア: 独立の天使の銅像)からデモ行進を始め、ソカロまで歩き(約4km)、その後、ソカロで4周年の記念式典があるよう。しかも多くの方が参加できるように12月1日(木)を11月27日(日)に変更。

右上:ゴールドの独立の天使の銅像  
右下:ソカロ(ダウンタウンの大広場)

ツイート文機械翻訳+修正:ロペス・オブラドール大統領 は、政権発足から4年間の政府報告への参加を市民に呼びかけました。11月27日(日)9:00にAngel de la Independenciaから始まる市民行進で始まり、ソカロでクライマックスを迎える予定です。

さて、どれくらいの人が集まるのでしょう?反大統領派のデモ行進はソカロまでは行かなかったよう。(集まった人数はおよそ7万人くらいだったとか。)ソカロを埋めるには12万5000人くらいの人数が必要らしい。大統領支持派は、またこんな風(↓)に集まれるかな?!


🙌 🇲🇽 ¡Viva México! 🇲🇽 🙌
(ビバ・メヒコ=メキシコ万歳)

(popoちゃん💖)

Writer

popoちゃん

メキシコ人夫とメキシコ在住中♪
新アムロ政権の勢いある改革ぶりを中心に
「今のメキシコ」をお届けいたします!

体癖5・9、ピッタ・カファ、エニアグラム7


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