ぴょんぴょんの「カニのハサミ」 ~重曹とクエン酸は重金属の排除に使えるか?

 2023/03/22の時事ブログで竹下先生は、ケムトレイルでバラ撒かれた重金属を取り除くために、「家庭で簡単に誰でもできる方法を見つけなければなりませんね。」と、書いておられました。
 そんないい方法があるなら、だれか早く教えてくれ、いや、時事ブログに回答が載るのを待とう、果報は寝て待てだ、とか、ズボラに構えていたところ、〈重曹にはキレート力がある〉という情報が流れてきました。
 しかも、その投与方法にも秘訣があると言うのです。
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「カニのハサミ」 ~重曹とクエン酸は重金属の排除に使えるか?

キレートとは?


おい、今さらだが、キレートってなんだ?

ぼくもよくわかんないけど、たしかキレートは「カニのハサミ」から来てるって、学校で習ったような。


思い出した!
カニのハサミで、なにかをつかむ話だったよな?

その「なにか」は、金属のことだよ。

そうゆうことか!
ケムトレイルでバラ撒かれた有害な重金属が、体の中に入ってしまう。
そいつを「カニのハサミ」でつまみ出す。
それを、キレート作用ってゆうのか。


かんたんに言えばそういうこと。
学問的に言うと、「キレートとは、複数の配位座を持つ配位子(多座配位子)による金属イオンへの結合(配位)をいう。このようにしてできている錯体をキレート錯体と呼ぶ。キレート錯体は配位子が複数の配位座を持っているために、配位している物質から分離しにくい。これをキレート効果という。分子の立体構造によって生じた隙間に金属を挟む姿から、『蟹のハサミ』を意味する chela (ラテン語 chēla、ギリシャ語 chēlē)に由来する。」 (Wiki

おえ〜〜っ!! 難しすぎて吐きそう!

まあまあ、かんたんに言い直すとこういうことだよ。
キレートとは、パスタをつかむみたいな、電気的なトングをもってる物質が、金属イオンと結合することを言う。
その状態を、キレート錯体と呼ぶ。
キレート錯体は、複数のトングで金属を挟んでいるので、金属を落っことさない。
これをキレート効果という。

キレートは、金属を挟む電気的なトングが「蟹のハサミ(chela)」に似ていることに由来する。


気のせいか、わかったような気がする。
で、その金属をつかまえてどうするんだ?

鉄みたいに体に必要なミネラルなら、吸収する。
ケムトレイルでバラ撒かれた有害重金属なら、体から追い出す。

要するに、「カニのハサミ」を体内に入れてやれば、有毒重金属を追い出してくれるってことだな。
じゃ、実際に「カニのハサミ」はどこで売ってるんだ?
冷凍食品売り場、とか言うんじゃねえぞ。

カニ爪のフライ、食べたい・・
でも、今はそっちの話じゃないね。



重曹にはキレート作用がある


代表的な「カニのハサミ」、つまりキレート剤と言えば、EDTA (ethlyene diamine tetraacetic acid) 。
これは主に、体内の鉛などの金属を、キレートして除去する治療に使われる。

ただ、EDTAには副作用がある。
「EDTAキレーション治療は、副作用の少ない治療方法ですが、腎臓毒性がありますので、投与方法によっては重篤な副作用を起こす可能性も考えられます。この治療について十分な知識を持つ医師の施設で受けることが重要です。」(ACT JAPAN

・・こんな専門家しかできないやり方じゃなくて、「家庭で簡単に誰でもできる方法」を教えろ。

そう言えば、こんな情報が耳に入ったよ。
「重曹にはキレート力がそこそこある」。


ほお!
重曹ならウチにもあるし、ホントならうれしい話だ。
だが、ほんとに効果があるんか?

重曹にはどんな作用があるか、知ってる?

ありすぎて、言い尽くせないくらいだ。
が、一番最初に思いつくのは、酸に対する中和作用だな。
むかしの夏みかんはスッパすぎて、重曹をかけて酸っぱさを加減して食ってた。
夏みかんに重曹をかけるときの、ジュワ〜っていう音を思い出す。
あと、胃酸を中和するために、むかしの病院は胃薬として出してたし。
他にも、蒸しパンをふくらましたり・・・。

実は、重曹には、軟水化作用というのがあってね。
「水の中にある金属イオン(カルシウムやマグネシウムなど)をゆっくり封じる働きがあります。」重曹生活

なんだそりゃ? 初めて聞いたぞ。
って、もしかして、それはキレート作用か?

そう!
重曹にキレート作用があることを、実際に実験で見せてくれる動画があるよ。
題して、「重曹にキレート効果はあるのか」

YouTubeより

おお!
ミネラル多めの硬水に重曹を入れて、硬度を測るんだな。
もし、重曹を入れてない水より、入れた水の方が硬度が下がれば、重曹にキレート効果があることになる。

結果は、重曹を入れてない水より、入れた水の方が赤みが薄かった。
つまり硬度が下がった、ミネラルが減ったということだよ。
茂木流掃除講座

重曹は硬水のミネラルをキレートしたことが、目で見てわかる。
重曹には、キレート作用があったぞ!

余談だけど、知ってた?
放射能障害にも、重曹が使われてる話。

なんだと?

「米陸軍は、放射線障害から腎臓を守るために重炭酸塩(重曹)の使用を推奨している。」
「炭酸水素ナトリウム(重曹)の経口投与は、ウランによって腎臓に生じる変化の重さを軽減する。」
Holistic Radioprotection
残念ながら、元記事は確認できてないけどね。

マジか!!
なんで、重曹ごときが放射能に効くんや?

重曹ごとき、は重曹に失礼だよ。
ウラン被曝で、最初に障害を受けるのは腎臓なんだ。
古い軍事マニュアルにも書かれている。
重曹の投与または点滴をして、尿をアルカリ化すると、ウランの腎毒性が弱まり、無毒化されたウラン・重曹の複合体となって排泄される。Holistic Radioprotection

なるほど!
重曹が「カニのハサミ」でウランを挟んで、オシッコに出してくれると言うんだな。


汚染土の処理にも、重曹を使ってたそうだよ。
原爆実験で有名なロスアラモス国立研究所のドン・ヨーク氏は、重曹を使って放射能汚染土からウランを分離し、92%ものウランを除去できたって。Holistic Radioprotection

92%はスゴいな!

さらに重曹は、ウランだけじゃなく、他の重金属、抗がん剤、有毒化学物質の除去にも使えるって書いてあるよ。(Holistic Radioprotection

もしかしたら、ケムトレイルの重金属も重曹でいけるか?!



重曹+クエン酸から生まれるクエン酸ナトリウムは強力なキレート剤


だといいね!
ところで、こっからはクエン酸の話をするよ。
実はクエン酸も、キレート作用があるんだ。
「金属と強いキレート作用をもつクエン酸は、体内に吸収された有毒な金属を体外に排泄する効果が知られています。」(Day Trade Net

重曹の次は、これまたどこの家にもあるクエン酸かよ。

よく聞くけど、クエン酸はガンにも効くみたいだね。
「ガン細胞内にクエン酸を増やすと、様々なメカニズムでがん細胞の増殖を抑制します。」「それを実践しているのが、メキシコの小児科医のハラベ・ブケイ医師(Dr. Alberto Halabe Bucay)です。ハラベ・ブケイ医師はクエン酸の服用によるガン治療による著効例を論文で多数報告しています。」Day Trade Net

おおう!
そう言えば、最近見たこの動画でも、ガンが消えたって言ってたな。

重曹とクエン酸の炭酸水 +私の乳癌どうして消えたのか

クエン酸と重曹を合わせて、炭酸にして飲むんだが、それぞれ別々に飲むより飲みやすい、どころかやみつきになるおいしさなのよ。

ああ、ここんとこ、クエン酸+重曹はガンに効くって騒がれてるね。
ガンに効くかどうかは、人によると思うけど、重曹とクエン酸は別々に飲まなければ意味がないと言う人もいるね。

酸とアルカリで中和して、せっかくの重曹のアルカリ性が消えるってな。
だが、別々に飲んだら、とてもまずくて続かねえよ。

まずいのはわかるけど、重曹 + クエン酸 = 炭酸水、それだけじゃないんだよ。
思い出してよ、重曹はキレート剤、そして、クエン酸もキレート剤。
これをかけ合わせたらどうなるか?

もしかして、もっと強力になるってことか?

そうなんだよ。
重曹+クエン酸から生まれるクエン酸ナトリウムは、かなり強力なキレート剤らしい。
「金属封鎖剤(キレート剤)は色々ありますが、天然成分のもの(と)してはクエン酸三ナトリウムがベストと思います。クエン酸は3価のカルボン酸でそのナトリウム塩(は)かなり強力なキレート剤としてして働くと考えられます。
クエン酸三ナトリウムは試薬として売っていますが、ドラッグストアで市販されているクエン酸と炭酸水素ナトリウム(重曹)を混合して用いるのが良いと思います。」 (YAHOO!知恵袋

重曹・クエン酸ミックスが、おいしいだけでなく強力なキレート剤だったとは!

調製法も、書いてくれてるよ。
「クエン酸を適量の水に溶かし、クエン酸に1モルに対し、3モルの炭酸水素ナトリウム(重量でクエン酸の1.31倍)を加えます。この時、炭酸ガスが発生し、発泡するのでゆっくり添加することがポイントです。」(YAHOO!知恵袋

1.31って、電子天秤でもねえと測れねえぞ。

家庭でやるなら、同量より少し多めでいいんじゃない?

で、そのクエン酸三ナトリウムって、何だ?

こんなすがた。

Wikimedia_Commons[Public Domain]

なんだ? 人が両手にハサミを持っているみてえだな。

いかにも、キレート君って感じだよね。
この子は、酸味料、ph調整剤、調味料、香料、保存料、乳化剤といった食品添加物として汎用されてるそうだよ。

へえ、食品添加物と言われるとドン引くが、重曹とクエン酸でできるくらいだから、有毒じゃねえよな。

有毒じゃないと思う。
抗凝固薬として、輸血の血液パックにも添加されてるくらいだし。

じゃあ、重曹とクエン酸を混ぜて飲んどきゃ、重金属のデトックスができるんだな?


注意!飲み方によって効き目が変わる


さあね。
でも、飲み方で効き目も変わるから、注意したほうがいいよ。

何をどう、注意するんだ?



ベロの下に垂らして1〜2分置いて、飲み込んでる。

ホメオパシーのレメディも、ベロの下に置いて溶けるのを待つよね。
そういうやり方を、「舌下投与」と言うんだよ。
舌の裏には、大きな血管があってね。
「舌下投与」すると、血管から吸収されて、心臓に送られて全身をめぐるんだ。

へえ? 粘膜から血管、そして心臓に直行なのか。

一方、いきなりゴクンと飲みこむのを「経口投与」と言う。
こっちは、飲んでから食道 ⇨ 胃 ⇨ 小腸 ⇨ 血管 ⇨ 肝臓 ⇨ 静脈 ⇨ 心臓、
で、やっと全身をめぐる。

そいつはまた、長旅だな。

この記事に、CBDの「舌下投与」と「経口投与」を比べたデータがあるよ。
「舌下投与」は、ベロの下に垂らしてから15分~1時間で効果が出る。

速効性があるんだな。
だから、狭心症の発作に、ニトログリセリン舌下錠なのか。

舌下投与用のニトリグリセリン錠剤
Author:Intropin[CC BY]

一方、「経口投与」だと、効果が出るまでに 30分~2時間かかる。

2倍かよ、待ってらんねえ。

急いでる時は、ベロの下が一番早いのがわかるよね。
ちなみに「舌下投与」は、吸収率でもすぐれている。
「経口投与」は6~20%なのに、「舌下投与」は13~35%。

ほぼ2倍だよ。

肝臓のフィルターも通らねえし、ベロの下から心臓へ直行だもんな。

そう、「舌下投与」は肝臓での分解を免れるので、効果も4~8時間と長続きする。

効くのが速い、吸収率も高い、そして効果が長持ち。
もう誰も、「舌下投与」に勝てない。

ちなみに、皮膚に塗ったらどうなるか?
吸収率は13~50%、持続時間5時間以上、
と「舌下投与」と変わらないけど、効くまでの時間が、最大2時間かかる。
「舌下投与」だと、15分~1時間だからね。

やっぱ、皮膚よりも粘膜の方が速いよな。
じゃ、座薬でもいいってことだな。

子どもは味に敏感だから、おしりから入れるのがいい場合もあるよね。
ただ液体となると、下着を汚したりして大変だよ。

やっぱ、「舌下投与」に勝るものなしか。
じゃ、ネブライザーみたいな吸入はどうなんだ?


吸入も粘膜からの吸収だから、効き目が現れるのは数秒~10分と早い。
吸収率も34~56%とかなり高い。
だけど、排泄も早いのか、30分~1時間で効きめが切れてしまう。
それに、吸入する機器が必要だし。

やっぱ「舌下投与」は、チャンピオンだった。

さらに言うと、液体のままじゃなく、スプレーでミストにした方が、吸収率がもっと上がるって。(Be Yourhealth

重曹+クエン酸を、ベロの下にシュッとスプレー。
それで、最大のキレート効果が得られるってことか?

ま、やってみないとわからないけどね。


追記:
★重曹・クエン酸については、第314回 パータの庭便り52で、「重曹・クエン酸・ハチミツ水を毎朝飲むようにしたら、身体が軽くなった」と書かれてあります。
★舌下投与については、ぺりどっと通信64 新型コロナウイルス対策3に、詳しく書かれています。

Writer

ぴょんぴょんDr.

白木 るい子(ぴょんぴょん先生)

1955年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。
1985年、大分県別府市に移住。
1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後26年半、主に漢方診療に携わった。
2014年11月末、クリニック閉院。
現在、豊後高田市で、田舎暮らしをエンジョイしている。
体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)

東洋医学セミナー受講者の声

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