藤井聡教授『お金とはそもそも何なのか?』|リチャード・ヴェルナー教授「中央銀行デジタル通貨(CBDC)について」|日本のデフレの根本原因、日本を衰退させた真の犯人は日銀

竹下雅敏氏からの情報です。
 京都大学の藤井聡教授は、『お金とはそもそも何なのか?』について、分かりやすく面白い話をしています。
 この話を通じて、インフレの時には増税や金利を上げるなどして通貨の量を減らし、デフレの時には減税や金利を下げるなどして通貨の量を増やせばよいということが分かると思います。
 8分50秒~12分3秒で、“現代の貨幣というのは…お金を刷って政府が提供すると同時に、徴税で取るということをすると、自動的にお店ができるんです。マーケットができていく、産業が形成されていく…これが第一段階です。…納税をする義務があって、この国に住みたいからお金を稼ぎ出す。次にそうやっていろいろなお店ができるじゃないですか。そうしたら納税したいだけじゃなくて、あのパンが欲しいなとか、この服欲しいなとか、この靴欲しいなと思う。…だんだん近代国家になっていく中で、社会自体が進化していきますから、徴税権と組み合わせて発行していくと、ものすごく社会が発展していくということが分かった”と説明しています。
 徴税権と組み合わせて通貨を発行することで、通貨の価値が担保できるという理論は、後付けのような感じで私は同意しませんが、要点は政府が通貨の流通量をコントロール出来るし、それを適切にコントロールしなければならないということです。
 後半の動画の3分~4分43秒で、“普通の人は中央銀行からお金を借りられない。誰かというと政府なんですよ。政府が1兆円のお金を借りて、その時に国債を発行する。借りたいという国債を発行して、その借用証を渡して1兆円もらって、それで政府が使う。…だから貨幣を供給するイコール…中央銀行から1兆円借りなあかんわけです。これが基本なんです。…今、日本はプライマリーバランス黒字化目標といって、簡単に言って国債発行禁止…貨幣供給をゼロにしますよと言っているんですよ。これはもう地獄の話、地獄の沙汰なんですね。…これは財務省(旧大蔵省)がそれを導入した。これは竹中平蔵さんが日本に持ち込んだ概念で、プライマリーバランス規律の導入を財務省にさせて、そこから日本はおかしくなった”と言っています。
 11分13秒で、“普通の国は規律というのは、成長率が一定以下にならないようにやる…世界中で今、100ヵ国以上で減税しています。…日本もそうやればいいんだけど、日本はなぜかやらない。だから日本だけが衰退している”と言っています。
 藤井聡教授は非常に分かりやすく基本的な事柄を説明していますが、貨幣供給をコントロールしているのは日銀なので、日本のデフレの根本原因は日銀にあります。
 “続きはこちらから”をご覧ください。名著『円の支配者』の著者であるリチャード・ヴェルナー教授が中央銀行デジタル通貨(CBDC)について語っています。『円の支配者』を読めば経済の根本が全てわかります。特に経済学部の人は、他の経済の本は後に回し、まずこの本を読むべきです。
 量的緩和(QE)とは、中央銀行が商業銀行やその他の金融機関から債券(通常は年限が長い国債や、住宅ローン担保債券)を購入することで、マネーの供給量を増加させ、かつ金利を押し下げ、貸し付けと投資を促す金融政策です。
 リチャード・ヴェルナー教授は、中央銀行は非銀行セクターから不動産などの資産を購入するQE2という金融政策によって「経済に資金を直接押し込むことができる」と説明しています。
 さらに、“2020年3月、連邦準備制度およびその他の主要中央銀行はQE2を採用しました。それがインフレを引き起こすことは明らかでした。これは判断ミスではなく、意図的なものだった。彼らがこのインフレを望んでいた本当の理由は、彼らがCBDCベースとしたい新しいシステムに移行するためだ”と言っています。
 日本では「ザイム真理教」という言葉で、日本の衰退の責任を財務省の愚かさとしていますが、そうではなく日銀が本当の犯人です。彼らは本当に頭がよく意図的に行っています。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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学校では教えてくれないお金の授業【お金とは何か〜前編〜】|藤井聡
配信元)

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日本を破壊するプライマリーバランス規律【お金とは何か〜後編〜】
配信元)

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CBDCは私たちが抱えていない問題の解決策であり、それを私たちの皮膚の下に埋め込みたいと考えています。
引用元)
リチャード・ヴェルナー教授はユニバーサル・ベーシック・インカムについて次のように述べています。しかし、もちろん、これを効率的に実行するには、「最新のテクノロジーを使用する必要があるので、CBDCチップの埋め込みが必要です」と言うでしょう。
(中略)
2022年のアムステルダム科学サミットで、ヴェルナー教授は中央銀行デジタル通貨(「CBDC」)と2030アジェンダについて講演しました。
(中略)
ヴェルナー教授が提案したQE 金融政策には、QE1と QE2という2つの側面があります。QE1は中央銀行が介入し、銀行システム内の不良資産を買い取るものです。中央銀行が不良資産を額面で買い取ることで問題は解決し、銀行のバランスシートは強固になる。しかし、それだけでは銀行の信用を増やすには十分ではない。

そこでヴェルナー教授は、中央銀行が銀行により多くの通貨を強制的に生み出し、それを経済に押し込むことを可能にするQE2を提案した。これは、中央銀行が非銀行セクターから不動産などの資産を購入することで実現されます。銀行以外の部門が不動産の売却で受け取った資金は、売り手の銀行口座に入金されることになる。経済がデフレに陥っているとき、「中央銀行はこのようにして経済に資金を直接押し込むことができる」とヴェルナー教授は説明した。
(中略)
ヴェルナー教授は、中央計画立案者(彼がそう呼んでいる)が銀行システムの変更を隠蔽するためにインフレを画策していると説明した。
(中略)
2020年3月、連邦準備制度およびその他の主要中央銀行は、デフレまたは経済縮小に対する勧告であるQE2を採用しました。2020年3月、経済は縮小していなかったが、連邦準備理事会は量的緩和第2弾を導入し、銀行以外の資産を買い占め、銀行に信用創造を強制した。それがインフレを引き起こすことは明らかでした。これは判断ミスではなく、意図的なものだった、とヴェルナー教授は説明した。
(中略)
「なぜ彼らがこのインフレを望んでいたかの本当の理由は、本質的にオイルダラーの崩壊を隠蔽し、彼らがCBDCベースとしたい新しいシステムに移行するためだと思います。」
(中略)
(以下略)

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